蝉の羽 薬屋探偵妖綺談 (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062761307

感想・レビュー・書評

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  • 再読。妖の要素も備えつつ、ミステリ部分はしっかりフェア、というこのバランスが毎度ながら素晴らしいです。あとがきのスターウォーズの話、良いですよね!!

  • 借り物。

    人物が微妙に分かりづらかった。

  • シリーズ10作目。 「ま、何を幸せと思うかはその人次第だけどね。楽園は一つじゃない。」P.371 そうだよね。人それぞれ、だよね。 今回は、ファンタジー色の強いミステリー。私も紫陽花のようにピンと背中を伸ばしていたいと思った。  英国紳士のカエルww。 個人的なツボ。 あー、原型の座木とリベザルを愛でたい。

  • 植物に取り憑かれたかのような、不可解な姿を晒す遺体。さらにその山村には外から人が入れないという・・・。交通課ながら刑事の真似事を頼まれた悠竒は、この村出身だということが原因で現場に行けたものの、なかなか捜査は進まない。寂れた山村で連続して起こる事件の真犯人はいったい誰なのか??まるで出口をふさぐかのように崩れたトンネル。妖の仕業か、まやかしか。そのうちに依頼者とともに暮らす二人が死に、極度の緊張が一同を襲う。真相を突きとめるべく依頼を受けた、秋・座木・リベザルの薬屋三人組が現地で見たものとは――。

    今回はザキの出番がホント少なくて寂しかったです。私の大好きなのは誰が何と言おうと座木なのっ・・・!!(笑)信じる者は救われる、じゃないけれど人を救おうとする神の姿にはじんとしました。こういう妖怪との関係は憧れます。紫陽花姉さんはカッコよくて素敵ですね。強がってしまうのもいいところの一つじゃない?シャドウのお一人と若干似てて気が合いそうだなーとか思ってみた。お巡りさんもいい味出してるけど、どうもキャラにかぶりがあるような感じ。キャラっていうよりパターンか??秋たちに理解を示す稀有な大人・・・。

  • あんまり内容を覚えてない……。座木さんと離れ離れになってしまったことくらいしか……?

    秋くんとリべくんがわりと一緒に行動してます。たぶん。覚えてないので曖昧なんですが。リべくんがどこかに行って帰ってきて、秋くんになんか言われて涙目になるんだけど、秋くんが「一応お帰り」って言った途端に元気になるリべくんがかわいいなぁと思ったことを覚えてるんですが、あってます? すみません、曖昧なんでまちがってるかもですが、こういうシーンはあります。

  • リべザルに出された算数問題、私もできなかったorz
    高遠さんやシャドウコンビがいなくて、座木があんまり登場しなかったのは残念ですが、ゲストキャラが割と好きな感じの人でした。

  • 今回も仕掛けが全く分かりませんでした。
    楽園のような村で起きた奇怪な事件。ほんとに謎だった・・・。

    他人と必要以上に関わらず、自給自足でささやかに生活できる村って、ちょっと憧れますね。自分の世界に閉じこもってられるわけですから楽なはず。
    今回の舞台はそんな村でした。
    お巡りさんが登場するのですが、彼がまたいい性格してて、思わず笑いがこみ上げてくる場面が多々ありました。高遠さんのようで、葉山くんのような。

    話が面白くて一気に読んでしまったけれど、この本で一番心に残ったのは作者さんの後書きでした。
    夏目漱石の話が載っていて、
    『I love you』
    という言葉を「愛しています」と訳した生徒に漱石が、「日本人が愛しているという言葉を口にするか」と言って、「ではなんと訳すのです」という質問に対して、
    『君と一緒にいると、月が綺麗です』
    と答えた。とありました。
    有名な逸話なのかもしれませんが、私は初めてこれを知って、思わず感嘆の声をあげそうになりました。
    後書きでは言葉の美しさについて触れられているのですが、この作者さんの物語に宿る雰囲気はこの逸話みたいに綺麗です。曖昧なものを曖昧なまま、だけど言い表せない雰囲気で、強く心に届く。そんな雰囲気が漂っていて、読んでいて心地いいです。

  • 事件を引き起こしているのは妖怪だと思っていました。
    なるほど・・・やられた・・・と。

  • 序盤から起こる不可解な出来事が読み手を引き込む。やっぱりこのシリーズは面白い。

  • 薬屋探偵妖綺談シリーズ第10弾。
    リベザルと秋のやりとりがたまらなく好き。今回はザキの出番が極端に少なかったような。まぁ、リベザルが可愛いからいいか。
    しかし、なんかコレ、カテゴリをミステリィに入れててよいのだろうか。全くといっていいほど推理せず読んでます。だって、妖怪が出てきたらある程度なんでもありで予測不可能になっちゃうし。

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著者プロフィール

茨城県出身。芝浦工業大学工学部機械工学科卒業。1999年『銀の檻を溶かして』で第11回メフィスト賞を受賞しデビュー。著作に、デビュー作を始めとする「薬屋探偵」シリーズ、「ドルチェ・ヴィスタ」シリーズ、「フェンネル大陸」シリーズ(以上、講談社)などがある。2019年5月に「うちの執事が言うことには」が映画化された。

「2023年 『雨宮兄弟の骨董事件簿 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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