火のみち(上) (講談社文庫)

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著者 : 乃南アサ
  • 講談社 (2008年9月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062761550

火のみち(上) (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 父や長兄は戦死し、戦後満州から引き揚げ、広島県は呉に辿り着き、母を支えながら生きていく兄弟姉妹4人。長姉は、家族を支えるために身を落とし、主人公の次男・次郎は、小学校にも通えず、家族を支え、妹を助けるために殺人事件を引き起こしてしまう。一家離散となった南部家。次郎は、岡山刑務所で偶然にも備前焼・陶芸と出会う。一方、妹は、施設に預けられ、そののち上京、女優への道を歩むことになる。

  • なかなか面白かった。
    南部次郎という陶芸家の生涯を描いた作品
    備前焼との出会い
    青磁/汝官窯との出会い
    家族、仲間との繋がり

  • 乃南アサはミステリ作家だと思っていたので、刑務所からでてきた(元?)殺人犯が陶芸に取り組む話ということでつまらないかと思っていたが、予想以上に面白い。今は成功しているように見えても、昔犯した罪が自分や周囲の未来に常に不安や暗さを落としている感じが重苦しくて辛い。
    八重子は、一途で気持ちとしてはわかる部分もあるのだが、とりあえずうっとおしいのと粘着質な感じにイライラさせられる。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    父が戦死し、戦後満州から引き揚げてきたどん底の生活の中で母まで亡くした南部次郎は、わずかな葬式費用の形に幼い妹を連れ去ろうとする男を撲殺してしまう。きょうだいは離散し服役中も渦巻く憤怒を抑える術すら知らない次郎は備前焼と出会い、ひたすら土を練ることで、ようやく心が鎮まっていく―。

    平成29年1月2日~6日

  • 上巻は面白くて引き込まれます。
    時代に巻き込まれ離れ離れになった兄弟。罪まで犯してしまうことになってしまうが、心のよりどころとなるのはやっぱり兄弟。
    時代の移り代わりによる妹の葛藤・・時代に取り残された兄の葛藤・・
    その中で二人がみつけたそれぞれのみち
    ぐんぐん読めてしまいました。
    下巻につづく

  • 仕事で陶器について少しだけ調べたことがあり、その延長で読みました。
    さくさく読み進めるわりに厚い分、中々読了できず気が焦りました。早く後編が読みたいです。
    余談ですが「竹林遥か遠く」の後に読んだら、時代設定が近くて驚きました。

  • 上下巻の感想。
    下巻でまさかソッチに行くとは。てっきり順風満帆な生活が過去の犯歴によって崩れていくと勝手に予想していたので、汝窯にのめりこんでそのままとは。これいかに。
    内容自体は面白く、読みごたえがある。
    ただ、私の好きな乃南作品は女性が主人公である時が多いから、これはイチオシとはいかないかな。

  • 乃南アサさんの本を読むのは『凍える牙』以来かも・・・。なのでかなり昔のこと。
    でもその時にとってもおもしろくて、この人の作品好きだなぁ・・・と思った記憶があります。
    この作品は長編でしたが、どんどん読み進めることができました。おもしろかったです。

  • 大きく変わっていく戦後の昭和を舞台に、過酷な人生を強いられた兄妹の話がすすんでいく。
    殺人という重い罪を背負ったのは兄だけではなく妹も同じだった。赦しを請うが如く陶芸に命を注ぎ込む兄。兄と世間に好評できなくても、陰ながら支える妹。
    兄妹同士、時には理不尽なことがあっても、やっぱり大切な存在であり生きる支えであることが伝わってくる。

  • 戦後から復興期を生きる君子の心、その君子を守るために入ることになった刑務所の中で備前焼に出会い変化していく次郎の心。
    時代背景と共に自然に引き込まれる内容。

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