孤虫症 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062761826

感想・レビュー・書評

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  • 恐るべき才能。読後は気持ち悪い。
    でも、誰が犯人か知りたくて、突っ走って読み進められた。

  • 「私が失敗した理由は」を先に読んだところ、こちらの本が何度も登場し、気になって購入しました。感想は…面白いけど、気持ちが悪い!!!
    タイトルのとおり、「虫」がでてくるわけで、しかも実在の虫なわけで、止めればいいのにどんな虫か調べたくなるわけで、調べたら最後気持ち悪くてしょうがない!けど、読むのをとめられない!
    ただ、物語の真相が期待していた分、少し弱かったので、星3つです。

  • まんまと騙されてしまった、恐ろしい話だった…
    語りの視点の変化が秀逸で、最後に「そうだったの?!」とびっくり。
    ページは多いが続きが気になるのでさくさく読める!
    読んでるこっちが狂いそうなくらい精神病者がリアルで、
    なんだかむずむずしてしまった…
    そしてオチが怖すぎる。タワマンの人間関係、恐ろしい…
    さすがイヤミスの女王!

  • 「殺人鬼フジコの衝動」から久しぶりに真梨幸子さん作品。なかなかの狂気に走る作風だなーと思ってたら、初期作品である孤虫症もなかなかに狂気がほと走ってました。
    セックス依存症な女性の爛れて乱れた秘密、、関係してた男の変死、そして自分に起きる体調の変化、虫の気配。1人の女性が主人公軸で語りが進んでいると思っていたのに、中盤から風向きが変わったと思ったら、多数の女性達が錯綜している状態だったのは驚きでした。
    官能よりグロさ、怖さより気持ち悪さが強い内容だけど、振り切った狂気と女性の粘度が、読み応えに繋がってて、結局一気読みに近い状態で突き進みました。
    あまりにも女性達の凶暴性と変異性がすごいから、この作者は同性嫌悪なの?!と思うレベルですが、結局その女性達にいいように殺されてる男性の登場人物を見送ってると、結果的に女性の強さを見せられてる感じになりますσ(^_^;)
    エログロ、裏切り、蟲の悍ましさが平気な方なら、是非とも読んでいただきたい。
    色々と振り切ってて読みがいのある小説です。

  • 真梨幸子さん、デビュー作からこれか…。

    お食事時には向きません。
    寄生虫館へ立ち寄った後に読めばさらにゾゾゾ。サナダ虫ダイエットとか、絶対やめようという気になります。

  • 不穏な空気感か終始漂っていて怖いけど興味をしたまま読み終えれた。
    後半の怒涛の種明かしが圧巻だった。
    振り返った時、最初の語り手に救いが無さすぎた。
    狭いコミュニティの怖さ、視野の狭さによる顛末にも感じた。

  • 続きが気になって一気読みしちゃいました!
    叙述トリックによるどんでん返しめちゃくちゃよかったです^_^
    梶原さん、山上さん、吉田さんたちの嫉妬や脅しを巡ったドロドロや麻美と奈未の母親のエピソードなど、全体を通して普通の感覚では理解できない女たちの描写が多い中で、麻美がゆり子の笑い方を不快に感じるシーンなど絶妙に共感できてしまう些細な描写もあったのが個人的に好きで面白かったです!
    元々真梨さん好きでしたが、デビュー作がこんなに強烈だったと知ってより好きになりました^_^

  • 同著者の「私が失敗した理由は」で取り上げられており、本当にあった本だったので読んでみた。

    うーん、この気持ち悪さたまらん笑
    五十嵐さんの「リカ」のようなサイコホラーとはまた違ったテイストのサイコホラー、、
    バイオよりの。

    最後の閉め方とかも余韻があって好きでした。
    読む人は選ぶと思うが

  • サクサク読めた。読んでいくにつれ続きが気になり読み進めた。ということは内容的には面白かったと思う。
    ただ「ん?」となりページを戻して読み直すことも多かった気がする…。
    うわっ!!となるようなオチでもなかった。

  • 先が気になってあっとゆーまに読了…でも虫のせいで全身痒くなってきます。
    エロさと気持ち悪さがブレンドされたミステリーで、結末はまさかの展開でした。確かにイヤミスなんですが、後味悪さの質的に、イヤミスの範囲を超えている気がしてなりません。面白いです。

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著者プロフィール

1964年宮崎県生まれ。1987年多摩芸術学園映画科卒業。2005年『孤中症』で第32回メフィスト賞を受賞し、デビュー。2011年に文庫化された『殺人鬼フジコの衝動』がベストセラーとなり、”イヤミス”の急先鋒として話題に。2015年『人生相談。』が山本周五郎賞の候補となる。そのほかの著書に、『5人のジュンコ』『私が失敗した理由は』『カウントダウン』『一九六一東京ハウス』『シェア』など多数。

「2023年 『まりも日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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