白洲次郎 占領を背負った男 上 (講談社文庫)

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著者 : 北康利
  • 講談社 (2008年12月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062762199

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白洲次郎 占領を背負った男 上 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 彼のことを記した書物はずいぶん沢山あるけれど、これは順を追って、その時、その時の政治状況なども比較的丁寧に説明してあって分かりやすい。白洲次郎という人の、そもそもの家柄や周囲の人々の生い立ちに至るまで丁寧に記されている。
    上下巻のうち上巻にあたるこちらは、1902年に彼が誕生してから、敗戦しGHQと憲法についてすったもんだのやりとりをするところまでが取り上げられている。白洲次郎という人物の数々のエピソードもさることながら、現在進行形で問題になっている政治のさまざまなことの事情が改めて理解できて面白い。
    別に文部省のせいにするつもりはないが、普通に公立の学校の義務教育で歴史の授業を受けていると、小、中、高校といつも原始人からスタートして、江戸時代か、せいぜい明治にかかったあたりで卒業してしまうのだ。私が社会科の嫌いな生徒だったせいもあるけれど、近代史は未だに特に苦手で、疎い。でも、こういう歴史を知らずに選挙権を持っているというのは本当は大問題だと改めて痛感。選挙に行かない無関心さは勿論けしからんと思うけれど、これまでの日本の生い立ちや経緯を知らずに闇雲に投票する人が増えても、それはそれで、その場だけクチの巧いスタンドプレーに騙される人が増えるような気がして恐ろしい。
    ・・・もしや、近代史を学校で教えないのは、ワザとだったりして。

  • 只々 感服するのみ

    生まれが違うと言ってしまえばそれまでかもしれないが、
    ここまで突き抜けてくれると、憧れになる。

    自分は無理だけど、孫ぐらいにまでには こうなって欲しい。

  • 次郎さんかっこよすぎです。

  • 坂本龍馬と通ずるものがあると思った。破天荒だけれど、視線は常に日本の将来にあり、それに向けて行動できる点が。

  • 初読

    あー、言わずと知れた白洲次郎、
    柔らかい部分は結構見聞きしてたけど、剛の部分をちゃんと
    読むのは初めてかも。

    「押し付けられた憲法」とは聞くものの、
    細かい部分を知らず、これを読んでへえー!となった。
    素人の集まりのドタバタ感に、それ本当!?と驚いてしまう。

    憲法制定のちょうど30年後に生まれた私は、
    正直、この本に描かれてる当時の悔しさにはピンとこず、
    全文(というのものの位置付けもこの本の全文に対する位置付けを読むまで、疑問に感じた事すらなかった)の
    恒久の平和を念願し〜も、やはり名文だと感じてしまうのだ。
    白洲自身も、戦争の放棄の条項は圧巻だと後述していた描写もあるが。

    近衛文麿の自殺、ホイットニーのアトミック発言が
    衝撃的。

    物語性の強い部分はエンターテイメイト的に楽しい。
    ド金持ちはやっぱり面白いよw

  • 白洲次郎本人だけでなく、彼を取り巻く周囲の人物もイキイキと描いた良本。日本国憲法にはやや批判的に描かれているが、どんな過程で敗戦から立ち直ったかを知ることが出来る。後編楽しみである。

  • 海外に早期に出る事の強み

  • 白洲次郎の生い立ちや人柄に触れながら、次第に政治の世界とつながりを持ち、終戦連絡中央事務局参与として政府とGHQ間の折衝に関わっていく経緯が描かれている。
    敗戦国としてどのような交渉のもとで今の憲法が作られたのか、どう独立を目指すのか、歴史の授業がこうであればいいのに、と思わされる内容。吉田茂や近衛文麿などそれぞれの人物のキャラクターも描かれており、非常に臨場感があって引き込まれる文章。「占領下での米国との交渉」という、ともすると堅くなりがちな内容だがすんなりと入ってくる。
    同時期の話には同作者の『吉田茂 ポピュリズムに背を向けて(上)(下)』もあるが、吉田茂は公人なのでどうしても教科書的な話が多くなり、こちらのほうが面白い。

  • 安保問題がつまんないのはプリンシパルが誰にもないからだ。 国民にも、政治家にも、法律家にもプリンシパルが無い。 あるのはポリティカルコレクトネスだけ。

    プリンシパルはある、という反論が欲しい。納得させて欲しい、態度で示して欲しい。この本を読んで、吉田と白洲が何をしたかを知って。

  •  戦後、吉田茂の下出GHQ と豪快に渡り合った白州次郎が、スケールの大きな人間として描かれている。新憲法の起草を巡りGHQと激しくやりあう姿、敗戦の中で誇りを失わずに過酷な交渉に望んだ白州次郎の姿には感動を覚える。下巻での展開が楽しみ。
     伝記文学としては、ちょっと描写に物足りなさを感じる。

  • 数年前の白洲次郎ブームに遅れたけれど、読んでみて感動。
    生まれた環境も影響しているんだろうけど、本当にかっこいい男だと思う。
    しかし、自分が友達になれるかどうかは微妙。
    「海賊と呼ばれた男」と似ているかも。

  • 「白洲次郎 占領を背負った男」北康利
    戦後日本の立役者の評伝。銀鼠色。

    読了。(3)

  • 【本の内容】
    <上>
    日本でいちばん格好いいといわれている男・白洲次郎。

    明治三五年に兵庫県で生まれ、英国へ留学。

    戦後、吉田茂の側近として日本国憲法制定の現場に立会い大きく関与した。

    しかし、彼は表舞台には立たずに、在野精神というダンディズムを貫き通すのであった。

    初めて知る方にもお勧めの白州次郎評伝決定版。

    <下>
    少年のようにスポーツカーをこよなく愛した一方で、戦後いち早く日本の経済的独立を目指し通商産業省創設に奔走。

    ところが創設後はすっと身を引く。

    全てが次郎の「紳士の哲学」であった。

    エッセイスト白洲正子とともに過ごした彼の人生を膨大な資料を基に解き明かす必読の白洲次郎評伝。

    [ 目次 ]
    <上>
    稀代の目利き
    育ちのいい生粋の野蛮人
    ケンブリッジ大学クレア・カレッジ
    近衛文麿と吉田茂
    終戦連絡中央事務局
    憤死
    “真珠の首飾り”―憲法改正極秘プロジェクト
    ジープウェイ・レター
    「今に見ていろ」ト云フ気持抑ヘ切レス
    海賊と儒学者と実業家のDNA

    <下>
    巻き返し
    ケーディスとの最終決着
    通商産業省創設
    只見川電源開発
    講和と独立
    そして日の丸は再び揚がった
    素顔の白洲次郎
    日本一格好いい男
    葬式無用、戒名不用

    [ POP ]
    日本で一番カッコイイ男・白州次郎伝。

    謎の多い人ですが、それがまた好奇心をそそります。

    この先こんな人は現れないでしょう。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 前半(上)
    日本国憲法が出来るまでのマッカーサー率いるGHQとの攻防。マッカーサーの考えた日本を独立国家として自由民主主義を盛り込んだ革新的憲法草案は日本を二度と戦争させない、戦闘威力のない骨抜きにするためのものだったとか。戦争に負けたことを認めたくない内閣府の軍人議員たちの保守的な考え、どちらも譲らないその両方の心理的作戦は緊迫感があります。
    その間を取り持ち白州さんの心理的負担や憲法草案に関わる人達との繋がりから 日本国憲法が出来るまでの過程がいかに険しかったか。

    憲法改正するにはどれたけの人が関わり、命を投げ出してできたか、第九条がどれだけ重みがあるか、白州次郎さんだけでなく当時の人達を知ること 安部内閣府の数人だけで簡単に憲法改正を決めていいものではない。まだまだ集団的自衛権や、憲法改正については時間をかけて議論する余地はあると思う。


    近代歴史に出てくる人たちが凄すぎて大河ドラマでもっと取り上げて欲しいと思った。

  • 今話題の憲法策定時のお話。この時代の話は正直あまり知らなかったので大変勉強になる。そして読みやすい。

  • 前々から興味があった人物。GHQと対等に遣り合った男というのはどんな人物だったのか?少年期や留学時期の話、桁違いの仕送りの話など。201404

  • 2013/10/08 【古】105円

  • 次郎さんかっこいいよ…
    ロビンもいいよね…

  • 白洲次郎の生い立ちから敗戦、日本国制定まで。白洲正子自伝でもそうでしたが、登場人物が大物過ぎて…。
    小田急の鶴川にあり一般公開されている、白洲家の旧居、武相荘(ぶあいそう)にもそのうち行かねば。

  • 今の日本があるのは彼のおかげ。

  • 自分とかけ離れた人間に対する羨望とは誰しもが持つものだと考えておりますが、白州次郎もその対象です。

    自分の正しいと思った事は目上の立場の人間だろうと真っ向からぶつかる姿勢、一方で多くの人達から愛されていたのは彼自身がしっかりと自分自身の中に揺るぎない「原則(Principle )」を確立させており、人によって態度・意見を変えない一貫性があったからなんだと思います。衝突を恐れすぎて仲良しこよしの羊の群れに収まらず、一人でも気を吐いて己が信じた正義を全うする姿勢をみせつけられると、本書は背筋を伸ばして読まずにはいられません。

    また、目下の人間に対しては偉ぶらず、厳しさと優しさとをもって接する姿勢。社会的地位を手に入れた後も、その立場に固執せず、あっけらかんとCountry Gentleman (隠居者)の道を選ぶ潔さ、見習うべき点は沢山あります。

    彼の母親が亡くなった際のエピソードは、彼の原則というものが「人・家族を大切にする」というものを物語っています。偉業を成し遂げる人間とは、結局の所周りから支持される人間であり、人を大切に出来る人なんだと思います。

    本書は現日本代表の本田圭佑氏が読んでいた本だということで手をとりましたが、世界を舞台に戦う男はこの本から学ぶ事が沢山ありそうです。

    また人生の節目節目に読みたい本として本棚にしまっておこう。

  • 白洲次郎の事は興味があるが、いかんせん臨場感ある書き方にはなっていないのが残念

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白洲次郎 占領を背負った男 上 (講談社文庫)の作品紹介

日本でいちばん格好いいといわれている男・白洲次郎。明治三五年に兵庫県で生まれ、英国へ留学。戦後、吉田茂の側近として日本国憲法制定の現場に立会い大きく関与した。しかし、彼は表舞台には立たずに、在野精神というダンディズムを貫き通すのであった。初めて知る方にもお勧めの白州次郎評伝決定版。

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