「赤毛のアン」に学ぶ幸福になる方法 (講談社文庫)

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著者 : 茂木健一郎
  • 講談社 (2008年12月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062762328

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「赤毛のアン」に学ぶ幸福になる方法 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • まず、冒頭から「赤毛のアン」をまた読みたくなった。そして、読んでいくうちに、一番好きな本である理由が、どんどんわかっていった。確かに、アン・シャーリーの生き方に感動し夢心地になり、まるで一緒に生きている気分になる。そして、アンのように、自分で気づかないと幸福感は味わえない。そんな風に読み上げられるのは、大人になってからなのかもしれない。今が読み時かもしれない。この本を読んでいる間に、来春3月31日からNHK連続テレビ小説で「花子とアン」というタイトルのドラマが始まる。内容は、「赤毛のアン」最初の翻訳者である村岡花子さんの波乱な半生とのこと。「アンのゆりかご」(村岡花子さんの娘である村岡理恵さん著書)も読んでみたいと思った。

  • 赤毛のアンは、中学生の頃に読んだ。
    イメージは、お転婆なやつだ というような感じしか
    残っていなかった。茂木健一郎にしてみれば、『赤毛のアン様』という
    ほどのしたいぶりなのだ。原文で全部読破したというから、すごいのである。
    さらに彼は、原節子を女神に思っているようだが。

    この本は、その赤毛のアン様を、広い視点で考察しようという試みである。
    真摯な自分を貫き、偶然の出会いをどう活かし、今までの世界観が変わるような出来事を
    うけいれ、自分自身をどう変えるのか。
    それを、赤毛のアン様を通じて、明らかにしようというのだ。

    赤毛のアンの世界に、『敗戦体験』をしたという。
    それは、生活感に溢れていて、そこに行きたいと願望が生まれ、
    懸賞論文に応募し入賞して、カナダに行くことになったという。

    赤毛のアンの中にある 洗練されず、垢抜けしない『ぎこちなさ』の中に
    生命の躍動を感じた。
    アンの口ぐせ『ここは、想像力の広がる余地がある』
    まだ見ぬ世界。新しい感動。知らないこと。そこにアンは想像力を働かせる。
    そして、周りを感化させる。その源泉は、欠乏感に他ならなかった。

    アンは、見た目は赤毛で、ソバカスがあり、ガリガリに痩せ、器量も良くない。
    そういうハンディというか、コンプレックスを魅力のあるものに
    変換して行くことで、運命に出会いが始まる。
    ギルバートとの出会いは、最悪だったが、そのことが、大きな運命となる。
    成長するとともに、喪失して行くものがある。

    幸福であるということは、自分の居場所を見つけることだ。
    アンは、奇跡を起こした。それは、ひたむきに生きたからだ。

    茂木健一郎の生きるためのクオリアが、赤毛のアンを通して、
    爽やかに、説明されている。

  • ≪内容覚書≫
    脳科学者茂木健一郎が、「赤毛のアン」の魅力を語る。

    ≪感想≫
    自分が好きな本を、
    まるまる一冊分、語ってくれている本を読むって、
    なかなか貴重な経験。

    さすが、小難しいことを考える学者さんだけあって、
    私のような浅い読者では、気付かない視点が多く、
    とても面白かった。
    もちろん共感できる部分もあって嬉しくもなった。

    基本的に、本は楽しく読めればそれでいいと思っているが、
    たまに、こういう小難しく考えて読むことにも、
    挑戦してみようと思った。
    でも、多分、あんまりやらない(実力的にやれない)。

    それにしても、
    面白かったから原書に挑戦しよう、という辺りからして、
    私とは何かが違う。
    脳味噌の発達の神秘を感じた。不思議。

  • ・・・強烈なポテンシャル(想像力・優秀な成績・人気・・・)をもったアンが、世界をどんどん広げていって人にも認められて・・・
    広がるのは大学卒業まで。
    職業と住居と家族の3つが決定すると
    無限に幅広くなっていた行く道が
    結局は細い一本の小道になる。
    旗から見たらどんなに幅広そうな人の人生も結局は小道なんだと。
    自分が選択したその小道に咲く花を楽しむのが人生だと。


    はー 深かった。思春期の子供にぜひ読ませたい。

  • 著者と同年代の私も著者同様「赤毛のアン」が大好きで、シリーズは全て読みました。でも、なかなか「赤毛のアン」が好きとは、中年のおじさんとしては言い難いものです。でも、本書を読むと何故「赤毛のアン」が好きだったのか、共感をもって振り返えれるような気がします。結局ここには幸せの原型が書かれているんですね。人生に迷ったら「赤毛のアン」にひととき帰ってくるのもいいのかもしれません。

  • 脳科学者の茂木健一郎が長年にわたって考察した赤毛のアンの魅力。
    茂木さんは、アンの原文を読破し、カナダにも訪問したほどのファン。
    多くの人が好きなアンの生活風景…パッチワークや美味しそうな料理、お菓子づくり…だけにとどまるのではなく、さらに深くアンの魅力にせまる。

    それは大人になること。
    ピュアで強すぎる、想像力が炸裂していた彼女が大人しくなり、普通の女性になっていく、挫折の物語とも言える。
    運命を受け入れ、その中で最大限の幸福を目指すことをアンから学ぶ。
    その思想の基盤は、キリスト教や開拓者精神から。

    どんどん深まる考察に引き込まれていく。
    子供の頃に触れた魅力を、丁寧に言葉にしている。本当にアンが好き、好きと言うか、ライフワークに繋がるのが伝わってくる。

  • 展示中 2014.9~

  • 読んだことある人におすすめ。
    すっかり内容を忘れていて、この本を読んだ後に読みなおそうと思ったら、ネタバレが。

  • 「赤毛のアン」に出会って、茂木さんがどのように思ったか、今後幸せになるにはどうしたらよいかなどを思いついたままに書いた本。

  • 大好きな本に関わるし、作者がイメージと繋がらないので借りてみました。同じ本を好きでもこんな考察もあったんだと新鮮でした。軽いとっつきのよいやり方ですが、世界における日本の今後のあり方の一つの良い提案まで繋がり興味深い一冊となりました。

  • 幸せな気持ちになれました♪
    赤毛のアンが読みたくなった。

  •  実家の本棚で見つけた。タイトルの「~に学ぶ幸福になる方法」ってのがなんだか自己啓発本系ぽくて、自分では買わない類なんだけど、私が小学生の頃大好きで全作読んだ「赤毛のアン」シリーズを紐解いたのと、作者が茂木さんだったから読んでみた。

     思えば私も昔は赤毛のアンのように何にでもキラキラしたものを感じていたな、というのを思い出した。アンに影響されていたのかもしれないけど。 大人になって、あまりにも純粋でいると、周りからは変人扱いされ、うざがられって傾向があるのも気づいてきたから、だんだん感動や嬉しさをひた隠しにするようになってきた。
    だから絵や音楽で表現しないとたまらなくなっているんだな。

    でも、やはり大自然のある場所や素敵な音楽のある場所で、心を許せる友だちや家族と一緒だと、今でも子どもの頃感情がよみがえってきて、キラキラしてしまう。そんなときは本当にすっごくすっごく幸せを感じる。

     本の中で茂木さんも引用していたアインシュタインの言葉「感動することをやめた人は生きていないことと同じことである」
    まさにコレだな。やっぱり、社会の中で生きていくにはバランスよくやっていかなきゃいけなくて、ピュアにやっていくのはかっこ悪いのかもしれないけど、いいじゃないか。
    だから、テキトウなことしかしゃべらず、表現を続ける。
    私も大人になったってことだ。
    モンゴメリの暗黒面を表しているという『かわいいエミリー』三部作も読んでみたいな。モンゴメリは手当たり次第買ってたから、もしかしたら読んだことあるのかもしれないな。

  • 著者が「赤毛のアン」が好きだということを本書を読んで初めて知ったが、意外だった。本書を読んで気づいたことは横文字の単語が多かったことと、著者の他の著作に比べて脳科学の話題が少なかったこと。本書は「赤毛のアン」を色んな角度から論を展開していて読んでいて面白かった。「赤毛のアン」はタイトルと大雑把なあらすじは知っていたが読んだことはないがこの本を読んで「赤毛のアン」に興味が湧いたので今度読んでみたい。

  • 言葉の影響力、「聖なる峻別」という語を覚えておく。茂木さんが自分の物語として赤毛のアンを読んで掴んでいたとは不思議なようでうなずけました。「喪失」のストーリー論とは、なるほど。アンの登場がそこでもう完全だったからこそ失われていったものもあった、と。にも関わらず子供時分の豊かさと大人の賢い分別と二分割では収まらない成長したアンのバランス感覚の良さの数々を思い出しました。

  • 赤毛のアンは人気が出てモンゴメリは続編を書いたけど、本来はあの一冊で完結しているはずだったというのは何度もきいたことがあるけれど、そうするとアンは進学をあきらめてアヴォンリーで小学校の先生をしながら暮らしていくことになると読んで愕然とした。続編のうちの10代のアンの青春と大学時代を書いたアンの愛情は生き生きとしていて自分の10代20代と重ね合わせて好きだったのだけど、あれがないとすると、アンは島の女性で初めて大学にいくこともなかったし、才気活発なフィリパにも合わなかったし、勉学に恋に励んだ日日もなかったのだ。アンとギルバートは結局4年生大学にもいかず、夢見た未来も実現せず、アヴォンリーの片田舎で年老いた親と同居しながら小学校の先生をやって一生を終えるという恐ろしい(というかあまりにも現実的な)結末だったと気がついて愕然とした。

    この後のグローバル化とかは、ちょっと赤毛のアンから離れすぎでこじつけに感じる。

  • 「赤毛のアン」を茂木先生がマジメにに分析した本。

    『Scope for imagination(想像の予知)』というアンの豊かな発想を示す言葉をこの本の骨子として捉えてることで、異端のアンを周囲の人間が受け入れる様子、そしてそれを基にした日本と欧米(カナダだけど)の比較文化論が面白い。

  • これはかの脳科学者・茂木健一郎の超偏愛的「赤毛のアン」分析本。

    とにかく、彼がいかに「赤毛のアン」に影響を受け、こよなく愛しているかがよくわかる!ほんとに彼がいきいきと、この本を書いたことがよく伝わってくるので、読んでいてこちら側も楽しくなってくるのだ!!


    どうやら、大人になってしまった今だからこそ、アンの青春以降を読む価値があるようだね…トライすっべか!

  • ブログ以外で初めて読んだ彼の本。モンゴメリはまだ好きになれない~いつか!

  • 読み終わって、私も幸せになれた。
    自分の中の奇跡とか、幸せに気付けた本でした。

  • 「赤毛のアン」は中学の社会の先生の影響で
    当時何回も読みました。
    テレビで劇団四季のミュージカル「赤毛のアン」を
    見ていたら、懐かしくなってこの本も読んでみました。
    茂木さんの発想力の原点をみたような気がしますね。
    何十年かぶりに原本も読んでみます。

  • 赤毛のアン好きなので…
    茂木さんが好きだとは知らなかった。

    なんだか読み終わったさわさわする感じです。

    自分の中身と、今持ってるものと、葛藤と
    少しずつ見せられるような感覚になりました。


    読みやすいし、丁寧に分析されています。とても親切。

    自分の中を整理してまた読みたい。

  • 赤毛のアンが読みたくなる一冊(笑)
    セレンディピティ、偶有性など、普段から茂木先生が話されている内容が盛り沢山でとても素敵な考え方が提唱されてます。
    まずは等身大の自分を受け入れる所から…でもそれが意外に難しいんだよな^^;

  • 多少著者の自慢話が入っている。
    というか、自己顕示が強いよね、この人って。Twitterみてておもう。
    まあ別段嫌らしくはないのだが。
    赤毛のアンが大好きなので、とても楽しませていただいた。
    私も、英語で原作読めばよかったなあ。
    ん、今からでも遅くないか。読んでみまみよう

  • 運命を受け入れること、奇蹟、魂の旅、
    内なる基準、ビジョン

    すごく共感。

  • 茂木さんの本ははじめてだけど読みやすかった。

    赤毛のアン大好きな私としては書店で目にしてからずーっと気になってた本。
    なんか物足りない感じもしたけど
    奇蹟から幸せを感じる
    空白が幸福を呼ぶ
    という6章の内容は面白く読めた(^^)

    卒論の参考にしようと思ってたけどそれは難しいかもしれないなあ

    「赤毛のアン」再読と、原文に挑戦の夢が生まれました♪

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「赤毛のアン」に学ぶ幸福になる方法 (講談社文庫)の作品紹介

「十一歳の時、私はなぜ、"この作品には何かがある"と直覚したのだろう。最近になってやっと、その正体が見えてきた」。『赤毛のアン』には、「幸福」とは何か、その秘密が隠されている。「仮想」「受容」「奇蹟」「ひたむきさ」「偶有性」「セレンディピティ」…。茂木健一郎が読み解く「幸福論」。

「赤毛のアン」に学ぶ幸福になる方法 (講談社文庫)はこんな本です

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