アフリカにょろり旅 (講談社文庫)

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著者 : 青山潤
  • 講談社 (2009年1月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062762397

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アフリカにょろり旅 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 東京大学海洋研究所の「ウナギグループ」による、幻のウナギ探索行。ウナギだけどアフリカ!ゆる〜い題名とは裏腹なアフリカでのハードなサンプリングの旅(というか冒険)です。今回の冒険では教授は途中で帰国してしまい、研究員の青山・渡邊組がまだ採取されていない最後のウナギ「アラビアータ」を探して4000kmの爆笑冒険行を繰り広げるのですが、場所はアフリカの大地溝帯に位置するマラウイ、モザンピーク。どこまでも続く荒れ地を縛られたニワトリと一緒にピックアップトラックに揺れら、バスに置き去りにされ、毛穴から入って脳を犯す住吸血虫の蔓延する湖で人食いワニをかわし、カバと衝突、夜は蚊の大群と戦い、陽気ななアフリカ人に暗いアフリカ人・・・ほとんどウナギは出てこない。考えてみれば、まだ採取されていないくらいなんだから、身近にいる訳もなく、とんでもないところまで入って行くサンプリングっていうのはまさしく冒険なのだなぁ。google earthなどで道筋をたどるとなお面白い。モンキーベイの野良象の群れやカバの写真もあります。後半、50度を超える暑さと水不足で身も心も消耗してく二人。だんだん笑えない状況になってくるのですが、その分リアル。でももう少し、ウナギの学術的な話や、サンプリングした後の成果などにも触れてほしかった。にょろり旅の後のニホンウナギの産卵場を探査する冒険行は阿井 渉介著「うなぎ丸の航海」に詳しい。こちらも、同行した小説家である著者という第3者の目から見た冒険行でとても面白い。

  • 【館長の本棚】 常吉図書館長著作

    【所在・貸出状況を見る】
    http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&materialid=11730088

  • マラウィ、モザンビークと、ウナギを求めてさまよう若手研究者のサバイバルストーリー。
    東大の研究者でもこんな過酷な中、命がけで研究しているのだ、と感心しきり。誰でもできるものではなく、生命力が強いと無理。

    面白かった。フィールドに出てみたくなった。

  • 訪れた土地の背景や文化にもう少し触れてほしかった、が、多分著者の興味がそこに無いんだろうなあ。

  • 昔、アフリカに行った時のことを思い出した。旅なら楽しめるけど、いつ帰ることができるかわからないのは辛い。
    便器が山盛りって、私もよく遭遇した。
    トイレやシャワーの水が出るだけでも、ありがたいと思ったもの。お湯なんか出ない。
    研究にも色々あるけど、途上国でやるのは、研究以外の大変な要素があるから、好きじゃないとやれない。それだけ研究が面白いということだろう。すぐに人の役に立つかはわからなくても、謎の解明にはきっと意義があると信じる研究者を日本は大切にしてほしい。
    とにかく、死ななくてよかった。
    若者に読ませたい。

  • 前半は愉快で面白いが、後半は本当につらい。喉が乾いてくる。実際、お金に直結しない研究分野はどこもこんな感じなんだろうなと思わせる。

  • ウナギの研究者によるアフリカ探訪記。
    そこそこ面白いし、旅の移動や宿の酷さについては自分たちのようなNGOスタッフをさえ遥かに凌駕していて、その辺は辛いだろうなぁ気の毒だなぁとは思うのだが、イマイチ同じ視点というか、身内という感じで読むことができなかった。序盤から中盤にかけての、現地の人をコケにしているかのような言葉遣いのせいなのかもしれず、実際にそういった言葉を吐いていたということを正直に書いていることについては評価できるのかもしれんけど、かといって好感は持てんなぁ、という印象でした。本の裏表紙の煽り文句の「爆笑アフリカ冒険記」という言葉に負けてしまった感じですかね。

    結果的に、この本に収められている旅によって、採集されていない種類のウナギが見つかる訳ですが、そのウナギの生態などについてはあまりページが割かれていません。それを見つけるまでが主軸なので仕方ないところですが、研究者らしくもうちょいその辺を掘り下げてくれても良かったかなぁ。

    総じて、ウナギなり東大海洋研究所なりに関心があればどうぞ、というところ。アフリカそのものに関心がある、といったぐらいであれば、手を出す必要はないかと思います。

  • 第38回天満橋ビブリオバトル テーマ「食」で紹介した本です。

    https://www.facebook.com/events/479108888875549/permalink/484507031669068/

  • ○水産分野の研究者で、(当時)うなぎの調査研究を行っていた青山氏の作品。
    ○アフリカの一部に生息する「うなぎ」を入手するために、悪戦苦闘した日々を綴った作品。
    ○旅行記としても読み物としても純粋に面白い。特に、うなぎの生態については、全く知らなかったので、これほどまでに奥深いとは・・・・

  • 東大海洋研のウナギグループ珍道中。
    まだ唯一採集されていないラビアータを求めアフリカへ。
    予算をかけないため、その旅はバックパッカーのよう。また、危険で不衛生。
    研究者ってひ弱な印象もあったけど、体力勝負なこともあるんだなぁ…

    2014.9.15

  • 東大の海洋研究所行動生態研究室でウナギを研究している著者がウナギを求めアフリカに。TVの企画の様に予算なしで、超いきあたりばったりに50度を超す猛暑と水のないトイレの世界を彷徨っている冒険記です。

  • 面白かった!まぁ、途上国、それもアフリカとくればそこでの旅はいやでも面白くなるとは思うけどね。
    それにしても、学術研究のフィールドワークって本当に大変なのね。もっと、環境をしっかり整えてやるのかと思っていたけど、これじゃバックパッカーより酷いよね。それに、気楽なバックパッカーと違って目的を達成しなければ帰れないというプレッシャー!そりゃ病気にもなるわな。
    こんな地道と言うか、地を這うような努力のもとに研究って成り立つんだね。まさにプロの根性を見ました。

    命がけの挑戦◆モンキーベイ◆水!汝、尊きものよ◆シレ川のンコンガ◆ムリバンジ!野良象◆テテ回廊に地獄を見た!◆カボラバサの嘘つき日本人◆からの生還◆ロワーシレの消耗戦◆懲りない男たちに女神は微笑む◆待ちぼうけ地獄◆旅はまだ続く!

    講談社エッセイ賞
    著者:青山潤(1967-、横浜市)
    あとがき:渡邊俊
    解説:高野秀行(1966-、八王子市)

  • 登録番号:10937 分類番号:294.81ア

  • アフリカ滞在経験があるので、暑さ、匂い、臭い、埃、よみがえるようなリアルな記述です。おもしろおかしく書かれていますが、まさにサバイバル!で大真面目な研究者のご本です。
    夏休みに読むと冒険したくなること請け合いです?

  • どうしてこう、学者さん達の旅って面白いんだ…!!全力で専門分野のみに命がけ!!金?ンなもんねぇまずこれで結果出さなきゃ出てこねぇ!!の勢いって凄い。

  • 世界で初めてニホンウナギの産卵場所を特定した東京大学海洋研究所の「ウナギグループ」。今回の目標は、全18種類のウナギのうち、唯一まだ採集されていない「ラビアータ」を見つけることだった。教授、ウナギは見つかりません! 50度を超える猛暑、住血吸虫だらけの真水、水のないトイレ。過酷な環境が二人の研究者の肉体を蝕む──過酷な状況下、幻のウナギを求めて、二人の研究者が繰り広げる爆笑アフリカ冒険記。第23回講談社エッセイ賞受賞作。

    サイコーに面白いです!『うなドン』の前作である本作は、青山潤さんのデビュー作だけあって全編にわたってパワー溢れる筆致で描かれるウナギ探しの大冒険は捧腹絶倒間違いなしです。どれだけ過酷な職業なんだ、ウナギ研究者って!? 最新・最終作『にょろり旅・ザ・ファイナル 新種ウナギ発見へ、ロートル特殊部隊疾走す!』も読むぞー!

  • 学生時代鰻屋でアルバイトしていたことがあるからか、
    いしいしんじの『ポーの話』に感銘を受けたからか、
    ウナギってなんだか親しみと共にロマンを感じる存在です。

    なので「ウナギの産卵場所が特定された」というニュースに触れた時も、ひとり静かに感動していました。
    この世界的偉業を成し遂げた東京大学海洋研究所の「ウナギグループ」が、ウナギの標本採集のためアフリカくんだりまで行って繰り広げる冒険記。

    「にょろり旅」という語感からは想像しがたい、常に(命の)危険と隣り合わせの旅。
    趣味や遊びではなく「ウナギの類縁系統関係の解明」という使命を負った旅。

    こんな場所があるんだなーと遠い灼熱の大陸に思いを馳せつつ、要所要所で吹き出しつつ、ウナギは本当に見つかるのかとハラハラしつつ、個人旅行記では味わえない余韻に浸っています。

    続編も見逃せないー。

  • なんともお気楽なタイトルとカヴァー絵なのだが、内実はいたって真面目かつ過酷な学術紀行なのだ。著者は東京大学海洋研究所の塚本勝巳教授(ウナギ研究の世界的権威)率いる行動生態研究所の助手(当時)。世界には18種のウナギがいるのだが、その中で唯一未採集の「ラビアータ」種を求めて、アフリカのマラウィからモザンビーク(環境も過酷なら治安も悪い)を2ヶ月の間、彷徨い激闘した記録だ。研究者というより、もうほとんど京大や早稲田の探検部の世界。高野秀行が解説を書いているくらいだから。なお、文章は後になるほど良くなってくる。

  • あまり読まないノンフィクション。
    作者が会社の方が海外協力隊だったときの同期だってことで、オススメされた。
    この旅の色に入り込んでからの後半戦。
    面白かった~
    登場人物によるあとがきも味があってよかった!
    あとがきの最後の文でちょっぴりほろり。

  • 著者は東大海洋研のウナギ研究者。にょろりとはウナギの事です。
    世界で18種類いるウナギで、唯一標本採集されていない幻のウナギを求めて、バックパッカースタイルでマラウィ、モザンビーク、ジンバブエをさ迷い歩く。客観的に見て相当危ないだろうという状況あるも、なんだか妙に笑える不思議な本。

  • 状態:貸出可
    ※利用対象者:本学の教職員と学生に限ります。

  • 会社の方に勧められて読んだ本でしたが、想像以上に面白かったです。

    日本人には馴染みの深いウナギの生態を解明するために、東京大学海洋研究所の3人がアフリカにまで出向き、アフリカのウナギであるラビアータを探す旅に出る。

    本当に、現実にこんなことをしていたのかと言うぐらい無茶苦茶な3人の旅。教授は先に、日本に帰国するのだけど。それでも、マラリアにやられたり、気温50度の中で必死にウナギを探したり。知らずに地雷原に足を踏み入れたり...
    結局、2か月の間にアフリカの六カ国を渡り歩くことになるのだけど、アフリカの生活や風土なんかも、手に取る様に分かり楽しく読めました。

    アフリカには行ったことはありませんが、水は貴重だなと実感。そして、アフリカ人の底なしの楽観的な所なんか見ていると、はたしてモノにあふれ、囲まれている私たちは幸せなのかなと考えてしまいました。

  • 世界に18種類いるといわれるウナギ、東京大学海洋研究所にとって18番目となる、「ラビアータ」のアフリカ採取ツアーの記録である。あの辺境作家の高野秀行氏もショックを受けるほどの危険な旅なのだ。

    前半は研究者3名によるドタバタ喜劇的な珍道中となっているが、メンバーの一人である塚本教授帰国後に最初のラビアータが発見されてからは、意外にも精神的に追い詰められる展開となる。

    以前に塚本教授の別の著書を読んだ時、地道な研究過程に対しては素晴しいと思いながらも、上手く表現できないがウナギ研究そのものについて、何か釈然としない感情が残った記憶があった。実は著者の青山氏も当初同じような感情を抱いていたようだ。

    生態学研究の意義についても新たに気付かせていただいた、大変貴重な一冊となった。

  • 東大海洋研の著者と、教授の塚本さん、そして助手の渡邉俊さんの三人による、アフリカでウナギを探し求める旅の、過酷なのに笑えてしまう手記です。

    「ウナギの研究なんて、人の役に立たないじゃないか」という著者の煩悶。
    その答えを塚本教授の講演会を訪れた一般の人たちの反応に見つけ出すところから、この本の、おもしろおかしくアホでありながらも輝きを持つ力をわかりやすく感じさせるようになっているように思いました。一般の人たちの反応をみながら、著者の青山さんは、知的好奇心は心の栄養だと悟るのです。これは、解説にも繰り返し書かれていたので、そうだなぁと改めて感じたところでもあります。

  • 天下の東大研究員2人が、研究対象であるウナギを探しに、アフリカを奔走する話。著者の文章は、読者の想像力に訴える面白さだ。その光景を想像すると、あまりのアンバランスさについ噴出してしまう感じ。面白い箇所がたくさんたくさんあった。

    はじめはプラス先生の3人で旅をするのだけれど、
    その先生が本当にすばらしい。いい年したおじさんのくせに、安宿での生活をものともせず、汚れたトイレやろくに水のでないシャワーを平然と使う。屋台では麦わら帽子を購入し、そのいでたちはもはやヒッピー!?
    好奇心、探究心、信念と、少しの“おとぼけ”でできたように見えるこの先生の姿は、とてもかっこよく見えた。

    先生の帰国後は、しっかり者の著者とその後輩が、がむしゃらにどたばた劇を繰り広げる。

    二人の息はぴったりで、さすが東大生、時には華麗な頭脳プレーを盛り込み、ウナギの採取に命を注ぐ。いやホントに、彼ら自身も知らぬうちに命がけなのである。
    そんな彼らには、部屋では各国のトイレの話で白熱し、いかに少量の水でシャワーを済ませるか試すなどといった、ストイックな旅を楽しむ強さがあった。
    それなのに、やはり限界はくる。ラストは見ていて痛々しかった。
    あとがきはその、後輩の俊さん。
    解説は高野秀行さん。
    最後の最後まで楽しめた本だ。

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