- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062762397
感想・レビュー・書評
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○水産分野の研究者で、(当時)うなぎの調査研究を行っていた青山氏の作品。
○アフリカの一部に生息する「うなぎ」を入手するために、悪戦苦闘した日々を綴った作品。
○旅行記としても読み物としても純粋に面白い。特に、うなぎの生態については、全く知らなかったので、これほどまでに奥深いとは・・・・詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かった!まぁ、途上国、それもアフリカとくればそこでの旅はいやでも面白くなるとは思うけどね。
それにしても、学術研究のフィールドワークって本当に大変なのね。もっと、環境をしっかり整えてやるのかと思っていたけど、これじゃバックパッカーより酷いよね。それに、気楽なバックパッカーと違って目的を達成しなければ帰れないというプレッシャー!そりゃ病気にもなるわな。
こんな地道と言うか、地を這うような努力のもとに研究って成り立つんだね。まさにプロの根性を見ました。
命がけの挑戦
モンキーベイ
水!汝、尊きものよ
シレ川のンコンガ
ムリバンジ!野良象
テテ回廊に地獄を見た!
カボラバサの嘘つき日本人
地獄からの生還
ロワーシレの消耗戦
懲りない男たちに女神は微笑む
待ちぼうけ地獄
旅はまだ続く!
第23回講談社エッセイ賞
著者:青山潤(1967-、横浜市、海洋生物学)
あとがき:渡邊俊
解説:高野秀行(1966-、八王子市、ノンフィクション作家) -
世界で初めてニホンウナギの産卵場所を特定した東京大学海洋研究所の「ウナギグループ」。今回の目標は、全18種類のウナギのうち、唯一まだ採集されていない「ラビアータ」を見つけることだった。教授、ウナギは見つかりません! 50度を超える猛暑、住血吸虫だらけの真水、水のないトイレ。過酷な環境が二人の研究者の肉体を蝕む──過酷な状況下、幻のウナギを求めて、二人の研究者が繰り広げる爆笑アフリカ冒険記。第23回講談社エッセイ賞受賞作。
サイコーに面白いです!『うなドン』の前作である本作は、青山潤さんのデビュー作だけあって全編にわたってパワー溢れる筆致で描かれるウナギ探しの大冒険は捧腹絶倒間違いなしです。どれだけ過酷な職業なんだ、ウナギ研究者って!? 最新・最終作『にょろり旅・ザ・ファイナル 新種ウナギ発見へ、ロートル特殊部隊疾走す!』も読むぞー! -
にょろり旅。そう、研究のためアフリカへウナギを捕獲する旅に出るという話。
こちらエッセイなので、マジな話ですぞ!!!
というところで読む方も自然と盛り上がっちゃいました。
だってね、状況は常にギリギリなんです。
これ、あたしだったらムリと絶叫する場面続出。
トイレ事情も食事事情もなかなかにして過酷。
誰だよウ*コを流してないの!
だって、水がないもん
てな感じなんですもん。
食堂での食事に縮れ毛混入!?
食堂のおばさん
「そりゃヤギだ」
とそっけないですしね。
うーん、若い男性でもキツイ旅だったのではないでしょうか?
これで目的のウナギがバンバン捕れれば気分も高揚するんでしょうけどね。
バンバンではなかったけれど、そこそこ捕獲できたから研究には役立ったハズですね。
読みながら、何回も笑ってしまいましたぁ。 -
いやあ、良いなあ。
大学時代にこれを知ってたら。。。
と言っても卒業後の出来事ですが。 -
やー、おもしろい!
生き物大好きなわたしにとっては大好物の題材です。
研究者ってなんでこんなにもはたから見ればどうでもいいようなことに命をかけて、必死なんでしょう。
たかがウナギなのにね…
これに合わせて『オーパ』も読んだので、それはまた後日。 -
『人は不思議なことを知りたいのだ。わけのわからないものの真実を追求したいのだ。』
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おもしろい!
研究者ってこんなことするの?の連続。
いわゆる「旅本」では味わえないスリリングな展開が魅力。