ガール (講談社文庫)

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著者 : 奥田英朗
  • 講談社 (2009年1月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062762434

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ガール (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 自分の中で戦って、自分なりに答えを出して生きていく女性たちは、勇ましくて、読んでいて清々しい気持ちになりました。
    なんでこんなに生々しく女の気持ちがわかるのだろう。
    女性の望んでいるものや、心の葛藤が手に取るように書かれている。
    心がすっきりして、笑顔になれます。

  • 主人公は30代の女性OL。
    結婚、出産、マンション購入、出世などなど、社会で女性が生きる上でふいと考えずにはいられない事柄が詰まった4つの短編集。

    働くアラサー女性へおすすめの1冊。
    女性の30代というのは、自分の立ち位置や今後のことをふと省みる時期でもあると思います。
    男女平等なんて言われて社会進出を進めていても、女性ならではの悩みや課題は確実に存在していて、どれもこれも一筋縄ではいかない。
    それらを重苦しくなく、爽快に書き飛ばしているところがまたいい。

    今の30代って、ある意味若い。
    とくに子どものいない30代なんて特に。
    かといって、年相応が求められる年齢でもある。
    いつまでガールでいられるか、というのは痛々しく響くものの、うまいところをついているように思いました。
    あとがきにもありましたが、女性のファッション描写が細かく書かれているところも楽しめました。どれか1つと選べず、どの主人公も素敵でよかった。

  • すごいなぁー。
    世の中の独身三十代女子、働くママの真相を知りたい人は、ガチでこの本読めばいいんじゃないかな。。と思ってしまう、一生ガールでいたいと頑張る女子たちの葛藤が描かれてます。
    ムカつくくらい(笑)。

  • ネットのどこかで「女性心理がここまで正確に描けるなんて」と絶賛されていたので読んでみたのだが、女性ならぬ身としては、単なるステレオタイプが描かれているだけで、「ふーん」という感じ。ちなみに登場する年下部下男や秘書室を喜び組扱いしている役員男もステレオタイプ。解説の吉田伸子によれば「女性のファッション描写が素晴しい」とのことだが、そちら方面にはとんと疎いため、これも面白さが判らず。『イン・ザ・プール』を読み返した方がまだ良かった。強いて好みを言えば、滝川由紀子、お光こと光山晴美、安西博子、三者三様の女っぷりを描いた表題作『ガール』か。

  • 読了後、何とも爽快!!
    表題作、『ガール』をはじめとして、共感の嵐。
    《働く》《女性》《ファッション》などのキーワードを中心にいろんな立場の5人の女性が魅力的に描かれています。奥田さんの女性の洞察力はお見事です。

    時に痛快、時にほろり。
    女性はもちろん、男性にも読んで頂きたいです。

  • これ男性が書いたってすごいな

  • 働くことに疲れたときに読んでよかったです。元気とやる気がでます。仕事を言い訳にして自分を曲げるのはやめよう。たくましいガールたちにエールをもらいました。

  • 三十代の働く女性を主人公にした短編集。表題作『ガール』の一説に「女は生きにくいと思った。どんな道を選んでも、違う道があったのではと思えてくる」という言葉が出てくる。そうそう!ここ日本では、働いても家庭に入っても、子供がいてもいなくてもほかの女性と比べられていろいろ言われて、不安になることがある。でも何をしていても胸張っていこう!そう思える一冊だった。

    ちなみに、ここまで女性をうまく書ける作者、奥田英朗さんっていくつだ?とふと思ったので、そばにいた父に生まれ年を聞いたらなんと同い年だった。わお。

  • ヤラレタ。
    心の中見られているのかと感じるぐらい痛い小説。結婚してても、働いている女性や子供がいない女性なら「アルよ…アルアルよ…」とつぶやきながら読むに違いない。

    登場人物、上司や同僚も含め、キャラの違いはあるけれども皆前向きで一生懸命で憎めない人達なのが読んでいて心地良い。

    自分も自分らしくマイペースで頑張ろうと素直に思える本で良かった。

    最後に。どうして男性に三十代(バツイチも含む)独身働く女性の心の中が書けるのか不思議。見えてるのかな。

  • がんばる女性が
    たくさん登場し
    元気でてくる。
    自立した女性は
    やっぱり美しい

    歳を重ねるということは
    変化を経験するということで
    それに負けそうになりながら
    なんとか踏みとどまろうとする意地が
    ときに可愛げないと言われたりするかもしれないけど、
    バリバリ働く姿は
    かっこよくて
    わたしも頑張ろうと思えた。

    すっごく
    共感できる。
    ヒロくん
    マンション
    ガール
    ワーキング・マザー
    ひと回り
    それぞれのテーマが
    まさしく30代女子。
    そのイラつき
    そのときめき
    その焦り
    その迷い
    その振り切り


    あまりに自然に描かれていて
    最後の解説に至るまで
    著者が男性だということを
    忘れていた。
    150912

  • やはり私は自分にはないつよさをもつ女性を描く話が好きだ。

    自ら男との関係を断ち切れることとか、仕事に専念できることとか
    心の中でぶつくさ言ってるようじゃただのぶさいくだ。

    ぶさいくも卒業するために。
    この本を読んでよかった。また読みたい

  • 奥田さんは本当は女なんじゃなかろうかと思うほど、女心わかってる。

  • 久しぶりに奥田さんを読みたくて読んでみた作品

    あ~分かる、と同感出来る
    …と言うか耳が痛い(苦)
    いい加減ガールは卒業しないと、と思いつつ
    でも諦めたくないとか思ってしまう所まで
    よく描かれてるな、と思います

    ただ、女ってもっとごちゃごちゃしてるし
    色々な女性が出てきて皆前向きで良かったけど
    何か昭和っぽいのがちょっと残念

  • 若いというだけで、そこには大きな価値がある。女性が歳をとることには哀しみがつきまとう。その事実を、ちゃんと受け止めた上で、自分らしく生きたい。哀しみの中にある、小さな幸せを見つめながら。

  • 「おじさんと女の子で会社は回っている」日本企業の実態。同感。代弁してもらえた。

  • 面白かった。
    女性の描写が、心理面、身体面含めて鮮やかに描かれてるなと、感じた。
    もう、何歳だ、と思っても、5年たったら、あの頃は若かったと思う。
    自分が彼女だったかもしれない。

    読んでいて、春先に吹く、清々しい風が、心のなかを颯爽とかけていった。

  • 女っていうのはよくも悪くも男性よりもいろんな生き方ができる、というかそういう生き方になってしまう。
    レールなんて存在しないので、みんながレールをひかないといけない。
    それは辛いことでもあり、やりがいでもある。
    そんなことを感じられる本だった。

  • きっと数年後にもう一度読みたくなる、そして、とても共感するんだろうと思う。

    自分の経験からも、そしてガールの登場人物たちを見ていて共通しているのは、自分の芯を持っていなければならないということ。

    周りと比べたら焦るばかりで、それに促された自分の意志を無視した選択は、きっといつか後悔の種になる。
    だから、周りと自分を比べない強さを持ってなければいけない。
    ガールは年齢で人生を左右されるものだから、
    働くにも育児するにも
    男の子たちよりも強くなければいけない。

    先のことばかりを見ずに、
    今を前向きに生きなければ!と思わせてもらいました。

  • 図書館で借りて。数年前に会社の先輩にお薦めされた記憶があり。女子あるある小説で楽しんで読めた。お光はイタイ人のようで素敵だなぁと思えるし、「ひと回り」も実際経験したことはないけど、気持ち分かるなーと恥ずかしくなりつつ感情移入して読了。ワーキングマザーが今の私には気になる。そこまで私は仕事優先させないな。

  • 初めて読んだ、奥田さんの本です。

    登場人物は男性からしてみれば、ちょっとイタい女性たちかもしれません笑
    現実や慣習から少し目をそらして、気難しくて。

    悔しいことに?、わたしはそのどれもに共感してしまいました笑

    けれども、どの話も女性に花をもたせつつ、男性視点だなという終わりかたです。
    だからこそ、元気になるというか、スカッとします。

    年齢を重ねたらまた違った読み方になるんだろうなと思います。

  • 働く女性を主人公にした短編集です。

    「ヒロくん」は管理職になり営業課長の肩書きがついた30代の女性が主人公。
    年上の男性を部下として使わないといけない女性管理職の悩みやあれこれ思うことが描かれている。
    彼女は結婚をしていて、夫は出世など全然意識しない男性。
    それと全く正反対なのが、部下の一人の男性で、彼は体育会系でいかにも女の下で働くなんて・・・というタイプ。
    あれやこれやありながらも最後は爽やかでホッとできる話だった。

    「マンション」は20代の若さでマンションを購入する女性の話。
    マンションを買うと決めるまでは「いつ辞めてもいい」と思っていた仕事に「辞められない」切迫感を感じるようになって・・・という話だけど、これもラストは爽やかで良かった。

    「ガール」は30代になり、公私共にいつまでも女としての特権が生かせなくなったと感じ始めた女性の話。
    確かにあの頃はそういうあせりを感じていたな~と思う話だった。

    「ワーキング・マザー」はシングルマザーでキャリアウーマンの女性の話。
    シングルマザーという事を武器にしたくないと頑張っている彼女だが、ふとした時にその武器を使ってしまい自己嫌悪に陥ってしまう。
    最後はちょっぴり心温まる話だった。

    「ひと回り」は一回り年下の新入社員を教育する事となった女性の話。
    その新入社員というのが爽やかなイケメンで、社内の女性の誰もが彼にピンク色の秋波を送る。
    それを側で見ていてヤキモキする女心。
    よく書けているな~と思った。

    どれも読みやすいし、読み終わって爽やかな気持ちやちょっと温かい気持ちになれるお話です。
    どの女性も大手企業や一流企業に勤めているというのが共通点。
    そして、「ディスコ」なんて言葉が出てくることからも時代は今よりもちょっと前の豊かな時代を舞台にしていると思われます。
    当時も働いていたので、懐かしいな~と思ったり、共感できる話ばかりでした。
    男性が書いてるとは思えないくらい、女性心理とか行動がちゃんと描けているので読んでいて共感できる。
    例えば女性同士の会話なんて、特にファッションの話題など、男性が書くといかにも想像で書きましたというのが多いけど、この本では違和感がない。
    これは働いている女性を実際に間近で見てないと書けない描写だと思いました。

    仕事をしていると何だかんだ言って、やはり男社会だな~と思います。
    そんな男性たちとうまく折り合いをつけながら、時にはぶつかりながら仕事をする女性の姿がちょっとユーモラスに、だけど等身大で描けていて好感をもちました。

  • 大好きな奥田作品の中で去年映画化された一冊。

    30歳を超えた女性たちが、自分の曲がり角を実感したり、戻ったり、迷ったりする姿をオムニバス形式で綴っています。世の中はそれぞれの価値観で「girl」と「lady」、「女子」と「女性」を使い分けます。しかし、この作品を読んだらそれは全く気持ちの問題で、大部分はずっと「girl」でいたいものなんだろうなぁ、と何となく理解しました。その辺の心の葛藤を真剣かつ面白おかしくしてしまう奥田さんはやっぱサイコーです。

    男性でも、というか男性こそ読むべき一冊ではないでしょうか。

  • やばい、嬉しい。一番いい時に読んだと思う。

    アラフォーの働く女性達(ほとんど独身)を軸にした短篇集。
    みんな、一人で生きていけるだけの社会的地位と能力と収入があるけど、キャリアと専業主婦の狭間で悩んでる。多分30代の働く女性誰しもが一度は経験する葛藤を上手く書いてると思う。女特有の悩みや人間関係とかもね。

    一応ブッククラブ5月の課題本なので、各話毎に感想書いとく。
    『ヒロくん』
    これ、タイトル『クリピー』でも良いんでないですか?
    ヒステリータイプの妻と鷹揚な旦那。必要です。会社で揉まれると家に癒しが必要なんです。
    「うーん、人によるんじゃない?」「そんなの答えになってない。何割かいれば立派な傾向なんだから」
    「確かに、言われてみればそうだ。全員とうまくいくほうが、確率としては小さい。これまでいろんな部署にいたが、そりの合わない人間が必ず一人はいた。」

    『マンション』
    なるほど。
    「失うものがない」という意味が、やっとわかった。自分が今、それだわ。
    ローンを背負ったら、家族を背負ったら、会社でやりたい放題言いたい放題できないよね。クビが怖くなるよね。
    会社の同僚が、家を買ったばっかりで、愚痴を垂れるくせに行動に移さない理由がはっきりした。目からうろこ。

    『ガール』
    女は男の目なんか気にしていない。自分が楽しいからお洒落をするのだ。
    本当にそうなのだ。

    『ワーキング・マザー』

    『一回り』

    自分現在29歳。ここ2年間でようやくキャリアを見据えることができる仕事をゲット。まさに今、キャリアウーマンとしての道を戻り難くなるところまで歩いてきた感じ。
    そんなタイミングで、この本が読めてよかった。
    アラフォーは遠すぎて実感がないわけでも、近すぎて現実とのギャップに幻滅することもない、ちょうどいい近未来。登場人物もみんな、自分が成り得るDINKSだったりシングルだったり。フィクションだけど、すごく親近感が湧いた。

  • 働くR30の女性の皆さんへ読んで欲しい一冊です。

    結婚に対する不安、子育て、恋愛、ファッション、リアルに悩んでる事を女性目線でうまく書かれてる、奥田さんすごい(・ิ∀・ิ๑)...♪
    共感できる点があるので、これ読んで頑張ろうと思えた。

  • メモ
    『ワーキングマザー』
    「立派だなあ、育児を錦の御旗にしないから。」
    「30代で独身の女子社員はみんなどこか気後れがありますよ、子どもを産んだ人には勝てないって」
    「子育てしてるとね、ときどき、こっちは大役を果たしてるんだっていう傲慢な気持ちになるの。守られて当然って顔してるのが大勢いる」

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ガール (講談社文庫)の作品紹介

わたし、まだオッケーかな。ガールでいることを、そろそろやめたほうがいいのかな。滝川由紀子、32歳。仕事も順調、おしゃれも楽しい。でも、ふとした時に、ブルーになっちゃう(表題作)。ほか、働く女子の気持ちをありえないほど描き込み、話題騒然となった短編集。あなたと彼女のことが、よくわかります。

ガール (講談社文庫)の単行本

ガール (講談社文庫)のKindle版

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