ペルソナ探偵 (講談社文庫)

著者 :
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062762762

感想・レビュー・書評

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  • 2016年1月14日読了。
    2016年26冊目。

  • 作家を目指して同人誌「スターチャイルド」を作る6人の男女が集まるチャットルーム「星の海」を舞台とした連作ミステリ。作中作という形で6人のうち,3人が書いたという設定の短編ミステリが3つあり,最終話は,6人のうちの一人「ベガ」を死に追いやった犯人探しのミステリとなっている。
    3つの短編は,それぞれ単体でもそれなりに楽しめるが,登場人物が訪れた喫茶店や,それぞれの作品での登場人物などが最後の作品の伏線になっているのが面白い。また,短編と短編の間をつなぐ,星の海の主催者「カストル」の記す幕間の「編集後記」,新聞記事などまでが伏線になっている。
    プロットは非常に面白いのだが,それぞれの短編のデキはそこそこ。最後の犯人も,ベガだと思われた女性はベガではなく,ベガの元彼氏がベガだったというオチ。これも,よくできてはいるが,そこまで驚けなかった。
    全体的によくできているミステリだが,どこか物足りない感じ。登場人物があまりに無個性だからか…。★3かな。

  • 作家志望の数名の男女がチャットルーム「星の海」で知り合い
    星の名前のHNを名乗り、小説を出し合い、主催者が同人誌にまとめて
    チャットルームで感想を言い合う。
    その作品の中から3篇が紹介され、チャットルームでの会話と
    現実の出来事が繰り返されて話が進んで行くんだけど
    体験談を基にした作中作がほとんどだったりする。
    そして最後で繋がるんだけど、最後で引っくり返されるわ
    踊らされるわで楽しませていただきました。

  • 短編かと思いきや長編。

  • 家の近所の小さな本屋で推していたデビュー作
    ウェディング・ドレスが気になっていた作家さんの作品。

    作中作が作中作として登場しつつもストーリーの
    本編を編み上げるかのように構築しているという
    変則的な構成。でも決して読み難い訳でなく、作品全体
    を通して積み上げられたトリックもピタリとハマり
    面白い作品でした。

    ただ語り手が誰を主軸にしているのかが分かり難い
    箇所はいくつかあったのがやや難点...?

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    作家を志し同人誌を作る六人の男女が、チャットルーム「星の海」に集まった。星の名前をハンドルネームにした彼らに面識はなく、プライベートは秘することを約束事にしていた。だが、そのことがすべての事件の伏線となり、真の悲劇を招き寄せる。それぞれの謎が環となって、予測不能の最終章へと繋がる衝撃作。

著者プロフィール

黒田研二(くろだ けんじ)
はじめに(前半)
第1 章 こころの病とリカバリー──回復を阻害するものの克服──
関西大学名誉教授、大阪府立大学名誉教授、西九州大学教授 医学博士
専門は社会医学、社会福祉学、公衆衛生学。精神疾患、難病、認知症をもつ人々や要介護
高齢者の支援に関する研究を継続している。
【著書・業績】
『地域包括支援体制のいま──保健・医療・福祉が進める地域づくり』(編著)ミネルヴァ書房,2020 年
『学生のための医療概論(第4 版)』(共編著)医学書院,2020 年
『高齢者福祉概説(第4 版)』(共編著)明石書店,2014 年 など

「2021年 『ポスト・ソーシャル時代の福祉実践』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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