特殊防諜班 組織報復 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062762779

作品紹介・あらすじ

どうする!?真田!!
空港で発生した爆破テロの被害者の中に真田たちの味方・ザミルがいた。時を同じくしてダライ・ラマの密命でチベット仏教の高僧が芳賀舎念のもとを目指していた。

成田空港で爆破テロが発生した。当初、過激派の犯行と思われたが、真相は新たなる攻撃だった。新人類委員会の行動は再開されていたのだ。恵理、舎念(しゃねん)、そしてチベット仏教の高僧の生命が危険にさらされている。ただ1人の特殊防諜班・真田の戦いが始まる。

※この作品は1987年1月廣済堂出版より刊行された『“新人類戦線シリーズ2”聖卍(スワスチカ)コネクション』を改題したものです。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第二弾。登場人物や十支族の血脈を絶やさんと芳賀一族が狙われる展開は前作から継承。それだけに、だんだん自分のなかで物語として馴染んできた部分があり、前作よりも楽しめました。

    とくに自衛隊ヘリの出動要請シーンはデジャブかと思わせる展開でしたが、なんかいいですね。
    「緊急措置令を確認しているか」
    「指令コードをどうぞ」
    「これよりこの機は全面的にそちらの指揮下に入ります」
    っていうやりとり、なぜかニヤリとしてしまいます…。

    それにしてもシュトルムはなかなかしぶといですね、この戦いまだまだ続きそうです。そして恵理の戦闘能力の高さが前作にもましてクローズアップされていて、普段のおっとりキャラとの対比がいいです。実写版を見たくなります。

  • <商>
    今作の本文に ”特殊防諜班” という言葉が出て来るのはたったの一回キリ。のっけの第一作にも一回キリだった様な記憶がある。そしてその言葉は講談社の編集者もしくは営業部の担当者によって目ざとく見つけられたのであろう。

    「なんでもいいから警察っぽい題名を付けられられる根拠を見つけて来い!」 こりゃ強烈な業務命令である。

    著者今野敏上之助の人気が頂点にあるうちにスバヤク改題して再発刊せねばならぬのだ。いやはやなんとも商売第一主義的改題技!

    なに!貴様は何を言ってるかさっぱり分からない,だと。それでいいんだ。 何であろうと面白く読めればそれでよい。そしてこの題名の方が沢山の人の目に留まるならそれでよい。後味はもの凄く悪い,というか何度読んでも題名とは結び付いてゆかないがまあそれでよい。とても面白い作品であるから。あ,すまぬ。

  • 既読本。記録のため登録

  • 失われた十支族の末裔を絶やすべく、霊力をもつ芳賀舎念の命が狙われているってことは、前作からの続きでやっと理解できました。
    今回は 理恵さんのお父さんお母さんも狙われてるしダライ・ラマさんもからんでの大騒動!
    少しづつ真田さんの過去もあかされたり
    死んだはずのカール・シュトルムのしつこさったら!
    やっとこの本のおもしろさがわかってきました。

  • しぶとい

  • モサドのザミアが空港テロで入院。元陸幕の真田が会いにいく。新人類戦線のリーダーが "失われた十支族" の生き残りの老人と孫娘を殺しにくる情報がある。

    新人類委員会
    カール・シュトルムは生きていた
    火傷で顔はケロイド、毛髪はなし、片腕、片目

    芳賀舎念一族の抹殺の為、
    恵理の東京の住処はすでにテロリストに監視
    真田とザミアが監視
    恵理が気配を察知 真田は対決するが恵理のサポートで助かる

    ダライ・ラマの弟子達が芳賀老人に協力を求めにくる
    芳賀老人は即答せずに3日後に返事すると約束
    弟子の一人は新人類委員会のスパイ
    新人類委員会は弟子たちを拉致
    芳賀老人が訪ねてくるのを待つ

    恵理の松江の実家が襲われるのを予知
    真田とザミアが罠をしかけで待つ
    二人のデロリストを倒し銃器を奪う
    恵理の助けがなければ死んでいた

    芳賀老人が会いに行く
    油断している新人類委員会
    部屋で銃撃戦
    逃走用の車を恵理が奪っていた
    カール・シュトルムがタクシーを奪い闘争
    手榴弾を投げられて逃げられた

  • シリーズ2作目。
    今回は前作と似たり寄ったりな感じで少し退屈。
    赤ん坊の頃に山で捨てられていた主人公の過去が少しだけわかりはじめる。

    私が求めていたぶっ飛んだトンデモは出てこないものの、最後まで追いかけてみます。

  • やはり文句なし!

  • ユダヤの古代からの血脈からの霊的超人一統を、ゲルマン身勝手組織「新人類委員会」は抹殺する計画を立て遂行してきている・・・守るモサド(1名)と友人の元自衛官(実は日本官僚が実験的に作った対スパイ組織:構成人員は1名)の活躍が楽しい

  • 特殊防諜班シリーズ2作目。『失われた十支族』の末裔、芳賀舎念と彼の孫娘恵理。その命を狙う『新人類委員会』のカール・シュトルム。特殊能力を生まれながらに持つ2人を、『特命調査官』真田とイスラエル大使ヨセレ・ザミルが命を賭け守る。前作、飛行機と共に海に消えたはずのカール・シュトルムがラマ教高僧を人質に再登場。小火器使用で派手に暴れます。

  • うーん、よくわからん。あっさりしすぎ?アクションが多いんだけどストーリー的には単調。

  • 成田空港に到着した国際便が突然爆発した。

    テロリストによる犯行だと思われたが、負傷した一人ザミルによると<新人類委員会>によるものだという。

    特殊防諜班の真田武男はザミルに協力を求められる。

    <新人類委員会>の狙いは、日本で密かに多大な影響を及ぼしている芳賀舎念と

    来日しているチベット仏教の高僧の生命だった。

    芳賀舎念と彼の霊力を継ぐ孫娘・真理と力を合わせて立ち向かう。



    予備知識なしで読んだら途中からシリーズの第二作目だということがわかってやっちまったなあと思いました。

    それでも十分楽しめる内容でした。

    スピード感のあるリアルな戦闘シーンと緊張感のある駆け引きのおかげでグイグイと引き込まれました。

  • 特殊防諜班シリーズ2作目。
    ザミルはプロとしてはまだ危なげな真田をビジネス抜きで支えてそう。
    恵理も加え、なんだかんだ言っても彼らは戦友の間柄なんだなぁと。また深まる絆の一方で気の毒なのが早乙女。
    部下は単独行動するは中間管理職だは部下のやったことの尻拭いさせられるけど相手が殊勝な態度にでるから怒れないはで踏んだり蹴ったり(笑)

  • 『新人類戦線シリーズ2聖卍コネクション』改題
    芳賀舎年の命を狙う新人類委員会のシュトルム。真田とザミルは、暗殺を阻止するための戦いを始める。
    ドラマ性のないアクションもの。

  • 既読

  • 爆破事件の影にある国際テロ。

    超法規的な存在である元自衛官のちょっと間抜けで頼りない活躍を描いた作品。

    結構スキです。

  • シリーズ2作目。連続誘拐から一気読み。チベット僧を交えての新たな闘い。モサドのザミルとの連携も前作より面白い。今回はアクションシーンが多く斜め読みした個所も少なくはなかったが、それでもひきつけられまたもや一気読み。
    カールが生きていてまた悪だくみをしている。裏切りにも負けず闘い続ける。

  • 20120728

  • うーん、このシリーズはあんまり面白くない気がする。まず敵のカールが弱くて嫌。

  • 特殊防諜班シリーズ2作目。
    テンポも良く、スラスラと読め、何より読んでいて楽しい。シリーズ物ならではのキャラの成長ぶりとか、今後が楽しみ。

  • 第二弾も相変わらず面白かったです。

  • やっぱり好みじゃないかな。

  • 2010/10/21fin

  • 2010年94冊目

  • 連続誘拐から、続けて読みましたが、読みやすく、スピード感があって、こういう小説にしては読みやすいです。

  • またまた荒唐無稽。だけどまぁ楽しめたからいいか;

  • 前回に比べると歴史の描写が少なく、アクション中心の構成となっている。前回倒したはずの悪役、「新人類委員会」の首領カール・シュトルムがまだ生きており、再度霊能者・芳賀舎念の血脈を断とうとする。特殊防諜班の真田と前回の相棒、イスラエル諜報員ザミルが彼らを守ろうと奮闘する…それで終わる。
    おそらくこの先もワンパターンの状況に陥るのだろう。

    007みたいな、アクションを読んでスカッとしたいだけの人にオススメ。

  • 成田空港で爆破テロが発生した。
    当初、過激派の犯行と思われたが、真相は新たなる攻撃だった。
    新人類委員会の行動は再開されていたのだ。
    恵理、舎念、そしてチベット仏教の高僧の生命が危険にさらされている。
    ただ一人の特殊防諜班・真田の戦いが始まる。
    (「BOOK」データベースより)

  • そこそこ。
    暇つぶしとしてが限界。

  • 特殊防諜班シリーズ3

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著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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