ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)

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著者 : 辻村深月
  • 講談社 (2009年4月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062763301

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ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 大好きな人の大切にしているものを奪った犯人に復讐できるとしたら、、、。
    主人公の男の子は「先生」の指導を通して、何が一番の復讐になるのか考えます。

  • 子どもたちは夜と遊ぶに続き読了。続編のような作品です。前作が悲しい話が多かったので、今作は温かい作品で涙がでました。ちょっとだけ前作の続きも知れるのも嬉しいところです。

  • ある事件がふみちゃんの心を閉ざした。「ぼく」が幼なじみの彼女を救う物語。

    ふみちゃんが私の友達だったらなと、思いました。
    「ぼく」目線で書かれており、非常に読みやすい本でした。

  • 小さな男の子の戦う話

    最後の決断に力強さと言うか、男の子だなぁとある種の感動を覚えた。多分僕もこの立場ならそうすると思う。読んでよかった本だった。
    あとがきにも書いてあるけど、人に勧めたい本の一つになるど思う反面、自分はあまりよみかえさないだろうなぁと、ここも同意。
    この気持ちは読んだ人で共通する人いると思う。

    また、個人的に自分の息子にもこういう勇気を持って欲しい反面。無茶は仕方ないけど、無謀な事は嫌だなぁ。とも思った

  • 罪・悪とはなにか?
    改めて考えさせられる。
    男の子の持つ不思議な能力の使われ方も面白い。

  • 主人公は小学4年男子。尊敬&大好きな女子の幼馴染がいる。彼女は誰よりも優しく頭良くスポーツ万能だけど、他者と程好い距離を保ち自己主張もないため、クラスで定期的に頼られるものの同性の親友はいない。 加えてメガネと歯の矯正をしてるためクラス男子にはブスでも、主人公には可愛くて大切な人。

    そんなある日、小学校で日常的な存在&幼馴染がずっと大切に守ってきたクラスのウサギたちが、愉快犯に虐殺される。
    愉快犯は親のすねかじり医大生。医大生はすぐに捕まるものの、ウサギは器物破損だから刑期3年。
    幼馴染はズタズタに切り裂かれたウサギの姿から心が殺され、誰とも一切コミュニケーションを交わさない植物人間となり、学校にも通えなくなったのに。

    ちなみに、主人公母親の家系には、たまに現れる特殊能力があり、主人公もかつて特殊能力を知らずに発動させていた。
    その力は、「Aをしなさい。じゃないとBになる」と誰かに囁くと、言われた相手は必ずAかBかを実行してしまう力。
    「勉強しなさい。じゃないと一生後悔する」と使えば、相手を勉強に向かわせるけど、
    「あの高層ビルから飛びなさい。じゃないと自殺する」と使えば、どちらを選んでも相手を殺せる力。 ただし、力は同じ相手に1度のみ。

    主人公は担任に力を使い、生徒代表として犯罪者からの謝罪対面を可能に。
    それを知った母親は、親戚で唯一同じ力を使える大学教授の下へ毎日通わせ、 主人公は親戚教授から様々教わりながら、謝罪対面の日を迎える。
    『大切な人の心を殺した犯罪者を、一度だけどうにでも出来る力を持った』主人公は、果たしてどんな決断を下すのか?

    以上、そんな作品です。
    テーマは、心を殺された愛する人のために何が出来るのか?復讐とは何なのか?悪意に立ち向かうとは何なのか?を、必死に考え戦う人間愛の物語。
    様々な設定バランスが秀逸で、主人公と共に様々考えさせられながら、最後は感動に溢れる神作品作。
    僕は主人公と同じく『犯罪被害の後遺症から大切な人を殺された』経験者なので、確実にこの状況なら加害者を殺しますが、
    主人公は単純な復讐よりも更に素晴らしい選択をし、最良の結果を勝ち得た点が凄まじく素晴らしい!

    5回目の再読ですが、何度読んでも魂が震える作品であり、
    『人生に於ける名著ベスト10』だと同率1位が数作あって選びきれませんが、
    『人生に於いて誰かに薦める名著ベスト10』だと不動のNo.1となる奇跡の神作品です!

  • ちょっとペンギンハイウェイ風。
    ぼくが主人公だからかな。
    不思議な話。

  • 小学4年生の「ぼく」は、同級生の「ふみちゃん」のことが好き。ある日、みんなで飼っていたうさぎが惨殺される。誰よりもうさぎを可愛がっていたふみちゃんが第一発見者。ふみちゃんはショックのあまり、心を閉ざしてしまう。

    ぼくは不思議な力の持ち主。「条件ゲーム提示能力」と呼ばれるその力は、声をかける相手に対して、「Aという条件をクリアしなければBという結果が起こる」と提示するもの。ぼくは犯人に復讐するため、ぼくと同じ力を持つ「先生」のところへ通い、この力の使い方を学ぶように。犯人と対面したぼくは……。

    読み始めたときの感想は、「やっぱり辻村深月の作風は合わないかも~」。ふみちゃんがどうにも優等生すぎて、鼻につくことしきり。ところが、そんなふみちゃんが口を利けなってからが切なすぎます。ぼくが意識不明に陥ってから、一日も欠かすことなく病院まで足を運び、ぼくのそばに座るふみちゃんの姿にウウッと思わず涙。

    この世のなかでもっとも凄絶な復讐は何かを考える場面で、先生が復讐をテーマにした映画の話をします。ある男に酷い目に遭わされた主人公が、自分同様にその男を憎悪する被害者を探しだし、一堂に会して順番に復讐。最後の人に順番が回るまで殺さないように気をつけて痛めつけるという映画。先生はこの映画の話をぼくにしたあと、実はそんな映画があることも自分が観たということも嘘だと言いますが、まさに『親切なクムジャさん』(2005)がそうですよね。『飯と乙女』(2010)のDVDに特典として収録されている短編『Rabbit for Dinner』では、男性から食べたいものを聞かれた女性が「兎料理」と答えます。『ぼくのメジャースプーン』でやはり先生が教えてくれる、兎と猿と狐の話も登場。

    復讐に関係なく、「条件ゲーム」を考えるのもなかなか楽し。たとえば、「いま好きだと言わなければ、その人と一生会えなくなる」とか。ぼくからそう声をかけられた相手は、一生会えなくなるのが嫌ならば、何が何でも好きだと言おうとします。だけど、声をかけられた相手が無意識のうちに条件と結果を天秤にかけ、一生会えなくなるとしても、好きだとは言いたくないと判断する場合もあるわけで。同じ相手に使えるのは一度のみ。そんな力を持っているとしたら、どんな相手になんと声をかけますか。

  • 『子どもたちは夜と遊ぶ』がこの本で救われた。ずるいなあ、こんな作り方。純粋に面白かったし、心が洗われた。延々と同じことを繰り返し問われる「ぼく」が答えを出しに行く過程もいい。何より秋先生がかっこよくてたまりません。「ぼく」が達観しすぎているのは、ファンタジーと思って読むのなら全く問題ないし、やっぱり辻村作品のはそういう人物が一人や二人いないとね。

  • ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)
    事件を通し、PTSD、復讐心、愛情、自己や他人に対する深層心理について、整理しながら進んでいく物語。読むうちに愛しくなってくるふみちゃんが、心を壊す。人の心は深い

  • メジャースプーンを中心としたお話ではないのかもしれません。。。

    ただ,内容は読んだ人の数だけいろんな答えや考え方が生まれるのではないか?
    と考えるような話でとてもページ数を感じさせないほどのスピードで読める様に一気に引き込まれる感じですね。
    一度お試しあれ~

  • 僕と先生の会話は哲学のようにも思えました。
    僕が市川にあんなことを言うとは予想できなかったなー、ふみちゃんのかっこよさはなかなか真似できるものじゃないと思います。幸せになってほしい。

  • ラブプラス・凜子Ver.所有。

  • 読んでいて苦しかった。
    感情移入しすぎてしまったせいだと思うけどそれだけ夢中になったからなのかも。
    主人公のぼくとふみちゃんがそれぞれ幸せになりますように。

  • 目で見ることが出来ない心の傷は、どれほど大きな傷であっても、どれほど深い傷であっても、確実に治す方法はない。
    でも・・・「ぼく」はどうしても犯人を許すことはできない。
    だから「ぼく」は決心する。
    犯人と真正面から向き合うことを。
    読んでいる間も、読み終わった後も、心が切なくて痛くなる。
    人の心って、なんて脆いんだろう。なんて壊れやすいんだろう。
    でも、人の心って、驚くほど強い。
    誰かを本当に想うとき、その強さはどんどん強さを増していく。
    もしかしたら「ぼく」の決心は間違っていたのかもしれない。
    もっと違った選択があったのかもしれない。
    それでも、精いっぱいの勇気と愛情を示した「ぼく」が愛しくてたまらなくなる。

  • とてもいい作品。でも、心が痛い。読むのはとても苦しい。

    自分や自分の大切な人が理不尽な悪意に晒されたら、自分だったらどうするだろう?
    ずっと以前から考え続けているけど、答えはまだない。
    だから、そんなことになりませんようにと祈るばかりである。

    小学4年生の「ぼく」に平易な言葉で、優しく、真摯に語りかける秋先生・・・うまいなーと思い、辻村さんは教育学部卒だったっけと思い出す。

    それにしても、これを書いたのとき深月さんは25歳くらいだと考えると、オソロシイ・・・。
    本を読んでる間中、すごくいろんなことを考えさせられた。
    これからも、ことある毎に考え続けることになるのだろう。

    今のところ、これを再読するタフさはない気がするけど、いつかまた読みたくなる日が来るかもね?w

  •  

    何だかめちゃめちゃ泣いた。

    ピュアすぎて。


    『ぼく』と『先生』の関係性、好き。
     

  • 辻村さんの作品は2つ目だけど、もっと読みたい。言葉の選び方など好きです。
    ほぼ内容を知らないまま読んだので、衝撃と少し現実離れしたこと。でも、そんなものは全く気にならない。
    「愛する」ということの話が特に好き。
    そうだ、人間は感情を言葉にし美化しすぎてるとさえ思いました。これが本当にの「愛」でこれで良いんだよ、本当に。と思いました。
    ぼくの周りの人たちが、本当に愛おしいですね。別作品でもお会い出来るようなので、それを探しながら読みたいですね。

  • 大切な人が他人の悪意によって傷つけられたとき自分には何ができるのか。復讐しても、相手に反省を求めても、傷つけられた心が癒されるわけではない。だからといって、きれいさっぱり忘れ去って何も無かったことになんてできない。そんな不条理に悩み苦しみながら答えを探す「ぼく」と秋山先生の七日間のやりとりには学ぶところが多かった。

  • 2017年2月11日 読了

    内容はとってもよかったのに、感情移入できなかった。なんでかな。
    また、再読してみたいと思った。

  • あらすじだけだと全くわからない全貌。
    思っていたよりはるかにインパクトのある話だった。

    辻村さんが描く主人公はいつもとても大人だ。
    それが心地悪くもあり、心地よくもある。

  • 初めての辻村深月作品。
    思ったよりずっと読み応えがあった。
    文体も描写も過度でなく、
    丁寧で整っていて好きだなぁ。

    とっても賢くて優しくて
    思いやりもあるかっこいいふみちゃん。
    ふみちゃんを尊敬して、憧れるぼく。

    痛々しい事件とともに
    罪と罰について、いのちについて、
    本物の悪意やそれを行使する人間について、
    いろいろなことを考えさせられた。
    不思議な力というファンタジー設定を
    うまく使い驚くほど現実的な問題を
    つきつけてきている。


    自分のために怒り狂って、
    誰かが大声を上げて泣いてくれる。
    必死になって間違ったことをしてくれる
    誰かがいることを知って欲しい。
    その気持ちは必ず届くと信じている、
    と言った彼が、好きだなぁ。
    辻村作品はリンクが面白いとのこと、
    あまり好みではないのだけど、
    ひとまず他の作品も読んでみたい。

  • 責任を感じるから、自分のためにその人間が必要だから、その人が悲しいことが嫌だから。
    そうやって、『自分のため』の気持ちで結びつき、相手に執着する。
    その気持ちを、人はそれでも愛と呼ぶんです。

  • ウサギの惨殺の描写がきつすぎてトラウマレベルです…。

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ぼくらを襲った事件はテレビのニュースよりもっとずっとどうしようもなくひどかった-。ある日、学校で起きた陰惨な事件。ぼくの幼なじみ、ふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失った。彼女のため、犯人に対してぼくだけにできることがある。チャンスは本当に一度だけ。これはぼくの闘いだ。

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