コリアン世界の旅 (講談社文庫)

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著者 : 野村進
  • 講談社 (2009年5月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062763622

コリアン世界の旅 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • もっと早く読めば良かった。在日コリアンのこと、少しはわかっているつもりで、全然わかってなかった。日本で生きてく大人は、みんなこの本読んだ方がいいんじゃないか。

  • こんな面白い本があったのか。存在は知っていたがちゃんと読んだのは初めてだった。日本、アメリカ、ベトナム、神戸ーこれはコリアンを訪ねて旅した記録なのだが、この本のすごいところは、移動しているコリアンを追うことで、移動していないコリアンの社会と歴史(コリアというもの)がとてもよく見えてくることだ。写真もとてもよい。必読。

  • アメリカとフィリピンに留学をしてた際に、韓国人が異常に多く親密な友達も出来たので韓国のことをもっと知りたいと思い手に取った。

    在日である、にしきのあきらさんのお話。
    また、みんな大好きな焼肉についてのお話など。
    全国二万軒以上の焼肉屋さんの九割が在日か帰化者かその子孫が経営していると言われている。
    当時、日本が韓国を占領し差別していた際に、乞食のように生きてきた在日は、日本人が食べない牛の内臓を拾って食べたり買ったりするようになった。こうして焼肉は職業として始められたのではなく、彼らの生きるための食生活から始まった。実際に当時焼肉屋で働くことは恥でもあったそうだ。

    日本と朝鮮との歴史を学ぶ際も、友好の歴史も学ぶべきだ。古墳時代の交流や朝鮮通信使とか、一緒に助け合いをしてきたということも忘れないようにと。

    実際にアメリカに行った際にコリアンタウンがたくさんあることに疑問を感じた。
    その理由は、朝鮮戦争時で得た大打撃で難民と化す韓国人がたくさん現れ戦争の当事者でもあったアメリカは、その際に韓国人に食料や物資を惜しみなく与え彼らには救世主と映った。また当時朴軍事政権下で言論の自由も抑えられた国民には、更にその美国幻想(アメリカ)への憧れイメージが増し移民するひとが増えていった。
    在米コリアンはアメリカの移民の中で最も資金があり教育水準が高かった。なぜなら美国幻想(アメリカ)とも言われるほどの国にいける彼らの多くは移住後に商売をすぐに始めれるための資金をも携えていた人のみだからだ。また直後のベトナム戦争も米への移民の増加に拍車をかけた。サイゴン陥落による南ベトナム政権の崩壊は韓国人の中でも朝鮮戦争時に北から逃げてきた「越南者」と呼ばれる人に同じ悪夢を蘇らせた。在米コリアンの二割がこうした越南者が占めているそうだ。この人たちはアメリカに来る前から商売をしていたそうだ。当時北から逃れた際に韓国でも商売をゼロから始めた経験があるので困難な状況下で生き抜くすべを知っている。だが、現実は幻想大国ではなかった。アメリカでも差別を受け給料も大変安い。



    読み終えた上で思ったことは、日本では嫌韓という言葉もありニュースでは韓国人の悪いことばかり聞くが、確かにそういった悪い部分もあるが実際に歴史から色々と学び、自ら情報を手にし判断した上でメディアに洗脳されず自分で判断する力もつために韓国についての本をもっと読みたいと思った。

  • この本の構成は日本にいる韓国・朝鮮人を描く為に一旦国外にいる韓国・朝鮮人以外の差別・被差別を表すことにより、在日の問題を浮き上がらせこれからの生き方を示唆している”日本人手による”貴重なノンフィクションです。このような本が出てくる時代に感謝するとともに全エネルギーを込めた本作品を作成した著者に万来の拍手を惜しみません。私の息子は現在日本人公立高校へ通称名で通っております。この本と新井英一の「清河への道」CD1枚をそっと手渡すつもりです。

    「抱きしめるべき家族がいなくなっても、生活をとものしない家族というものを、もういっぺん深いところで成立させる」高史明

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