- Amazon.co.jp ・本 (434ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062764278
感想・レビュー・書評
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「臨床犯罪学者・火村英生」シリーズの第1作目。本作は作品名にあるとおり「密室」をテーマとした本格ミステリー。適度なボリューム感とスラスラと読みやすい文章、なるほどなトリックで楽しませてもらいました。火村&アリスのコンビ、良いですね。
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火村英生シリーズ第一弾。
江神二郎シリーズと比較すると、長編の割にはかなり読み易かったです。
物理トリックよりも叙述トリックにやられ、最終的にアリスと同じ結論を出してしまいました。
ただ、、、犯人の動機に「えっ?」と思わざるを得ずちょっと理解できずに悶々として読了しました。 -
何度目かの再読。作家アリスシリーズ第一弾。新装版を読むのは初めて。久しぶりに読むわりには犯人もオチも全て覚えていたのはそれだけ印象的だったからか。この時からもう火村先生とアリス先生のコンビは堂に入ってたなぁとしみじみ。最後の犯人の笑みはいまだに忘れたことがないぐらいずっと覚えている。
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誰が犯人なのか、どんなトリックで犯行が行われたのかを考えながら読み進めていくのがきっと推理小説の醍醐味なのだと思うが、恥ずかしながら推理小説をあまり読む機会がない私にとってこの46番目の密室という本格推理小説はついていくのが精一杯というところだった。
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推理小説の熱が覚めない内と読んだミステリー。密室のトリックはすぐ分かるもの。読みやすいけど、それほど面白いとは思わなかった。
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友人で犯罪学者の火村英生は推理作家の有栖川有栖に密室の巨匠と呼ばれる推理作家の真壁聖一の別荘で毎年行われるクリスマスパーティーに一呼ばれていた。
そこには毎年気心の知れた編集者と同業者の作家が呼ばれていた。真壁自身は独身だが、彼の妹が離婚後娘を連れて彼の別荘に住んでいる。数年前に真壁が巻き込まれたホテルの火事で彼を救った消防士は命を落とし、その息子を彼は引き取っていた。
北軽井沢の別荘"星火荘"は雪に包まれたクリスマスをそんな面々で迎える。しかし、周辺をうろつく茶色のブルゾンの男、イヴの夜の手の込んだ悪戯に始まった事件は、その夜二件の殺人事件に発展する。
書斎の暖炉に押し込まれた茶色のブルゾン男の死体、そして地下の書庫の暖炉に同じく押し込められた主の真壁誠一の死体。そしてその二つの部屋には錠が下りていた。密室殺人の謎を火村&アリスのコンビが解く。第一作目。新装版。
"「気に障ったか?」
火村は穏やかに言った。
「お前を軽蔑して言ったわけじゃない」"
火村という人は優しいのだろうとわかる言葉がちょこちょこと撒かれていて、そこに寄り添うアリスの姿勢が好きだ。順番が逆になったけれど、刊行順に読んでいきたい。 -
現代ミステリーの五指・有栖川作品を初読。関西弁いいなーというのがきっかけなんだけれど、そんなことよりアリスがかわいい。完璧でどこか怜悧な印象の火村の横で空回ってるアリス、かわいい。火村ともいいコンビだなあ。お互いに干渉しすぎないけど信用しているスタンスが絶妙。
推理小説は犯人を予想しないで読むタイプなので、真相に驚きもせず呆れもせず。ただ動機が意外すぎた。すごいな。ついに幻覚かと何回か読み直した。うん、面白かった。次作も買う予定。