赤い指 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.72
  • (1527)
  • (2961)
  • (2551)
  • (420)
  • (85)
本棚登録 : 27155
感想 : 1895
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062764445

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 弟にすすめられて読みました。
    認知症の母に罪を負わせる…
    それを匂わせる場面で、嫌な予感というか、もしかして…と思った自分がいて怖くなりました。
    実際に殺人を犯した息子は、未成年といえど断罪されるべきと思ったのですが、今の自分では、犯罪を犯した我が子をかばう両親の気持ちは、想像はできてもまだ納得はできませんでした。なので、自分も実際に子供がいたらこの辺りの感覚も変わるのかなと思いました。
    また、前原家族のストーリーだけでなく、加賀恭一郎の仕事観や親子親戚関係の紐解きもあって、純粋に「この作品すげえな!」と思いました。

    読みながら自分の家族や親戚の顔が浮かんできました。もちろん家族親戚に恨みなどないですが、色々と軽率な言動を兄弟や家族に対してしてきた自分への戒めの気持ちもくれるそんな小説でした。
    この馬鹿息子ほどではないにせよ、立派にバカ息子をしてきた(いる)自分…もっと頑張ろう。

  • 真実がわかったときの、「嘘でしょ…」という衝撃。ショック。後悔。加賀刑事、すごい。素敵です。
    同時に私自身にも、「それでいいのですか?」と問われている気がしました。自分も親に甘え過ぎていたな、親はこういう気持ちだったのかな、何もしてあげていないなと。
    枕元に置いて読み返す度に、なんだか励まされている気持ちになり、今年のクリスマスにマフラーを送りました。感謝!

  • まさか、こんなに泣かされるとは思わなかった…。

  • 再読
    生涯を共にする相手は、しっかり選ぶべき。
    思いやりの少ない人は一番無し。
    まあ結婚は大きな賭けのようなものだけれど…
    読み始めから嫌な妻だなと思った。
    不幸の前兆だった。
    犯人側と刑事側の2つの家庭問題が語られていく。

  • 初めは怖い話なのかなと思って不安げに読み始めました。いろんな人のいろんな人生環境が重なって最後は涙が止まりませんでした。考えさせられました。

  • 認知症を演じてたことが明らかになるシーンは、言葉に言い表せないくらい驚いたと同時に、今までの政恵の言動・行動がフラッシュバックしてきて、とても悲しくなった。人魚が眠る家のように、家族に関して書かせたら東野圭吾は素晴らしい作家であると、改めて感じた。

  • 加賀恭一郎シリーズ第7作。

    平凡な一家二隠された真実。

    間違いなく名作ですが、心が痛く、辛くなりました。

    殺人事件をきっかけに家族は本当の愛情に気づく。



    説明
    内容紹介
    「家族」の物語。
    犯罪を越えた本当の闇。
    この家に隠されている真実は彼らの手で解かれなければならない。
    ひとつの事件から見える家族の肖像。
    二日間の悪夢と孤独な愛情の物語。
    加賀恭一郎シリーズ
    内容(「BOOK」データベースより)
    少女の遺体が住宅街で発見された。捜査上に浮かんだ平凡な家族。一体どんな悪夢が彼等を狂わせたのか。「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼等自身の手によって明かされなければならない」。刑事・加賀恭一郎の謎めいた言葉の意味は?家族のあり方を問う直木賞受賞後第一作。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    東野/圭吾
    1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。’85年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。’99年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』(文春文庫)で第134回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • 深く家族のこととか考えれる作品
    介護とかに興味ある自分からすると読んでよかった

    最後の加賀さんとお父さんの話が感動

  • 息子が殺人を犯した時に、その親ならやりそうな行動の繰り返しですが、それなのにドキドキハラハラしたりしてとっても面白かった!
    テーマは「家族愛」になると思います。
    ちょっとテーマ自体は重くものすごく考えさせられるしなかなか結論が出るものでもないですが、そういったテーマにもかかわらず、すらすら読むことができましたし、ストーリーはものすごく面白かった!

  • 数年ぶりに読んだ。やはり東野圭吾は面白い!最後は自分から自白して良かった。お婆さんの貫く気力もすごい。改めて家族大切にしようと思った。

全1895件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

東野圭吾の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊坂 幸太郎
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×