獣の奏者 1闘蛇編 (講談社文庫)

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著者 : 上橋菜穂子
  • 講談社 (2009年8月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062764469

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有効な左矢印 無効な左矢印
上橋 菜穂子
上橋 菜穂子
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獣の奏者 1闘蛇編 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 恥ずかしながら、上橋さんの作品は未読でした…ファンタジー好きなのに!

    霧の民の特徴である緑の瞳を持つエリンは、闘蛇衆の皆から冷遇されていた…あるとき、母は「牙」を死なせた責任として処刑にかけられ、巻き添えになったエリンを救うため禁を犯す…

    瀕死のエリンを拾い、我が子のように育ててくれたのは養蜂家のジョウンだった…

    「闘蛇編」は母とエリンの、またジョウンとエリンの絆を強く感じる。王獣についてもまだ詳しくは描かれない。先が気になる…!

  • 本屋さんの平置きになってる箇所にあって、目にとまった。大人向けファンタジー…見た瞬間購入決定。「闘蛇編」は主人公エリンの壮絶な人生を歩むこととなる母との別れ、蜂飼いのジョウンの養子となり知識を得て成長していく様、傷ついた王獣リランと出会い心を通わせるべく試行錯誤していく様が描かれている。このジャンルは読み出したら止まらない質なのであっという間に読みきってしまった。エリンを主軸とし、これから関わっていくであろう王国の争い、その周りを取り囲む人々など伏線がいたるところに散りばめられていて、早く先が読みたくなる。壮大なファンタジーではあるが、エリンや周りの人々の思想は考えさせられることが多く、現在にもリンクできる事柄がたくさんある。違った視点で自分を見直すきっかけにもなる本かもしれない。

  • 獣の奏者
    Ⅰ闘蛇編を読み終え、「うーん」と唸ってしまう。
    レビューに何と書けばよいか。
    単純に面白い。だけでは伝えきれないがとにかく夢中になって読み込んだ。
    それってシンプルに「面白い」ってこと。

    エリンを通じ、人との別れと出会い、命の大切さ、人の優しさなど人として必要なことがこの本には全てがある。
    ジョウンとの4年間という短い日々だったが、そこには過ごした年数以上の充実した2人の時間があった。
    一生のうちに数少ない大切な出会い・・・。
    そして別れ。

    さらに自然の描写が素晴らしい。神々の山脈を始めて見たエリンが息をのんだ場面、読んでいる側も息をのむように山の美しい景色が目の奥に浮かんでくる。
    夏の小屋へ行った場面も同じように素晴らしく、自分もそこへ行ったような行ってみたくなるような気持ちになる。

    エリンがリオンの世話をすることが決まり、音無し笛を渡され、エリンの生涯を決定的に変えることになる日々が始まった。と書かれたこの場面は最高で読んでいてぞくぞくしてきた。
    これからどんな面白い話になるのか。

    Ⅱ王獣編。楽しみ。慌てずじっくり読みたい。

  • あああ。ああ。ああ。もう溜め息しか出ない!
    もうね、素晴らしすぎて言葉が出せないの。
    陰謀。情。謎の種族。ぐるぐるごった煮。なのに、この世界が本当に身近にすぐそこにありそうで…
    名前の感じから韓国とかモンゴルとかそんな感じかなーとちょっと思ったり。
    獣と人と。狐笛のかなたで少し触れた、人と人ならざるものの、触れ合いが始まりそうな、そんな予感がしていて、早く本屋さんに駆け込んで続きを買いに行きたいです!!
    上橋さんの書く女性は強い。ただ子供を産んで育てて終わるわけにいくまいときっと唇を引き締めて前を向く姿に、とても励まされます。
    視点はだいぶぶれるなあとは思いつつ。でもそんなこと気にならなくなるくらい面白いのだもの。
    ユーヤンがかわいくてかわいくてたまらなかった。こんな友人が一人欲しい。

  • 「守り人」シリーズを
    この夏に読んで
    すっかり 虜に なってしまいました

    そして
    「秋」になったので
    満を持して
    手に取った 「獣の奏者」闘蛇編
    夜の帳が早く落ちて
    虫の音に包まれて
    灯火親しむ夜が
    まことに 待ち遠しい

    ちょっとつづ
    読み進めていこうと 思ってはいるのですが
    ついつい 
    夜更かし
    と 思って ふと 時計を見ると
    えっ もうこんな時間

    素敵な「本」は
    秋の夜長を
    満喫させてくれます。

    エリン の 中に
    どうしても バルサ を
    みてしまいます
    そんな 読み方が 楽しいのも
    上橋ワールドの楽しみ方です

  • なんて面白い話…!!
    ファンタジーは心の何処かで苦手意識があるのだけど、そんなことなかった。
    面白いものは面白いんだということがわかりました。

    続きを読むのが楽しみで仕方ないです。

  • 上橋さんは、並の小説家とはレベルが違う。
    もちろんジャンルが違うからそう感じるのかもしれない。しかし、この世界を創り上げ、さらには感動的なストーリーを導く。エリンの心の葛藤をわかりやすく描き、政治も織り交ぜる。断じて子ども向けではない。あらゆることを知った大人こそ面白いと感じると思う。

  • 母を失って故郷を離れた少女が、養い親に拾われ、母と同じ獣医師を目指す。バルサと生い立ちが似ているかも。

    蜂飼いおじさんの過去への苦悩、主人公の決意表明。王道であるが胸を打つ。
    この作者は、余人の追随を許さない設定を生むのがうまい。

  • 何て壮大な物語!

    児童文学らしいけど、大人が読んで最高に面白い!
    大人と子供では目線が違うから、捉え方も変わってくるだろう。
    大人に成って読んで、やっとこの物語の真髄に触れれる気がする。
    ファンタジーと呼ぶにはとても重厚なテーマが付随してくる読み物。

    死生観、生き物への敬愛、自身の成長、色々考えさせられる。

    エリンがこの先どの様に成長してどんな人生を歩んで行くのか。
    早く読み進めたいし、じっくりゆっくり読んで行かなきゃもったいないしという贅沢な矛盾に悩む。


    母娘の別離のシーンは何度も読み返してしまった。
    ほんと泣ける。

    序章なのに既にクライマックス!

  • ジュニア向け本格派ファンタジーが大好物である。あまりにメジャーなハリーポッターも素直に大好きであるし、児童ファンタジーの雄、指輪物語やゲド戦記も文句なしにベスト本に入る。
    名目上は子供向けなので言葉は平易、わかりやすいうえに夢中になって読み進んでしまうストーリーの巧さ、明快なメッセージ。
    壮大な架空の世界を舞台に繰り広げられるドラマの構成の見事さはもちろん、架空の世界だからこそ響く、重みのある、噛みしめたくなる言葉の数々が魅力だ。

    さて、本書は、架空の世界といいつつトロルや龍や魔法使いなどわりと決まったアイテムが登場する西欧ファンタジーに対し、オリジナルな和製ファンタジーともいうべき大作である。登場人物の名前や国々の情勢からは無国籍な雰囲気が醸し出されている。そしてこの世界に生息する「王獣」と「闘蛇」という作者が生み出した架空の獣の生態がとても緻密にリアルに描かれていることが、このものがたりを説得力のある骨太なものに仕立てている。文化人類学者でもある作者ならではの好奇心や探求心がストーリーのあちらこちらで顔をのぞかせる点も大きな魅力だ。

    作品はリョザ王国という国が舞台になっているが、そこにもちあがる様々な問題は、現実世界と重ねて読み取れるようになっている。
    戦争に利用されるとわかっていながら真実を探求することを止めることができない研究者エリンの行動は、私たちが直面する核や遺伝子などテクノロジーと倫理の問題に置き換えることができるし、為政者たる真王セィミヤの迷いや苦悩は、一国民として押さえておきたい視点である。また、端々に出てくる貴族への揶揄は、痛快な官僚批判と受け取っておこう。人間のどうしようもない性(さが)に切り込んで政治的な問題が描かれていて、引き込まれるのだ。
    また、優秀な研究者エリンは女性であるし、ものがたり中の重要人物、リョザ王国のセィミヤ真王も女性である。ここに私は、フェミニズムテイストもしっかりと感じ取った。

    エリンが人間として成長するなかで気づき、悩むことがらは、私自身の経験と重ねて味わえる部分が多かった点も、このものがたりの読書体験を特別なものにしてくれた。
    たとえばエリンが初めて国境付近へでかけて異国人に出会い、外交の事情を知り、自国の狭さと自分の世間知らずさを思い知らされるシーンは、若かりし頃初めて海の向こうの広い世界に思いがおよび、自分の目で見てみたい、と衝き動かされるようなエネルギーが胸に湧いたときの鮮やかな感覚がよみがえってきた。異国への憧憬は今でもつねにあって、それが自分の考え方や行動に影響しているのだと今いちど感じさせてくれたあの箇所は、大好きな場面の一つだ。
    旧友のユーヤンのようにのんびりと幸せな家庭生活を送る代わりに、猛烈研究者であるがゆえに武人である伴侶イアルとともに生き急ぐことしかできないエリンが、自分も幼いころに母との別離を経験しているだけに母親としての在り方に悩む心の葛藤も綿密に描かれていて、母親である私の心に力強く訴えかけてきた。

    少し驚きながらも感心してしまったのが、児童書でありながら、動物という存在の要である生殖能力・性について、獣たちを通してきちんと語っている点である。人間がゆがめてきた性的能力がエリンによって解き放たれた王獣は、異性を意識して興奮し、胸の羽毛が真っ赤になり、ついに耐え切れなくなったように飛翔して空中で交わる。この悦びに満ちた王獣の求愛・性行為を描いた箇所は、すごくエロティックで美しかった。性というものの輝かしさをよくぞ真正面から描いてくれたと喝采を送りたい。

    「人はなぜ戦争をするのか。国はなぜ他国を侵略するのか。」
    「人というものはどうしようもなく愚かで殺し合いをきっとこれからもやめない。それでも人は道を探し続けながら生きてきた。そのためには、真実を知らねばならな... 続きを読む

  • NHKでのアニメ化をシリーズの途中から視た記憶がある。もう「闘蛇」も「王獣」も区別がつかなくなっていたし、そもそも始めの方は話自体知らないので、何の先入観もなく読み始めた。まだ第1巻だが、読みやすくて面白い。10歳のエリンを襲った悲劇と幸運。これが今後どう展開していくのか、先を読むのが楽しみで、期待も高まる。

  • 質・量ともに、聞きしに勝る大作だった。

    親と子、あるいは夫と妻の間の家族愛、学ぶことの尊さ、生き物を慈しむことの大切さ、そして人と人とが争うことへの根元的な問い掛け…と、内包するテーマは数多い。
    とどのつまり、それらを全部ひっくるめて、命を授かってこの世に生きること、に真っ向から挑んだ作品と言える。

    作者の上橋菜穂子氏が言うように、確かに"闘蛇編"と"王獣編"の2巻で、物語は一度きれいに閉じている。
    "王獣編"の最終盤を読んでいる時に襲ってくる、あの深い感動は、まさにクライマックスのそれに他ならない。
    だから、3冊目の"探求編"以降を読み進めるに当たっては、もちろん期待も充分にあるのだが、それと同時に些少の不安も抱いたことは事実である。
    しかし、それは結果的に杞憂に過ぎなかった。
    「北斗の拳」が"ラオウ編"で見事過ぎる結末を迎えた後、続く"カイオウ編"でもその価値を失わなかったように。
    本書には、"神々の山脈(アフォン・ノア)"や闘蛇と王獣の秘密などにまつわるいくつかの謎が、ミステリーの要素として組み込まれてもいるが、正直、それらが明かされる過程やギミックはシンプルなものであり、それほど読者を驚嘆させるような仕掛けではない。
    でも、通常の小説であればクオリティーの本質に拘わり得るそれらのパーツの出来そのものが、この作品の場合は、極論すれば枝葉に過ぎない、それほどまでに極太の本流がド真ん中を貫いており、確実に読者を物語の世界へと引きずり込むことに成功している。

    第2巻、"王獣編"のクライマックスと同様に、最終第4巻、"完結編"が終わろうとする時には、抑えようもなく双眸に感情が溢れてしまったわけだが、単純に、そのことがこの作品を読む価値を表している。

  • 主人公は、ちゃんと「自分」を持ってて、どんどん成長していく様子がとてもよかったです。
    絆が素敵すぎて泣けます…(இдஇ; )

  • ”生まれ育った地方地方で話し言葉は違うんだ。
    おまえらだって自分の地方の言葉を笑われたら
    嬉しくないだろう?”

    地方で育った私にとって方言は一つのアイデンティティです。
    この言葉がきっかけで、自分の言葉も大切にしようと思いました。

    ”嫌なことも良いことも
    全部ひっくるめて今があるんだ。”

    後ろむきな気分になったとき、いつもこの本を読んで、この言葉を読んで、ちょっと元気になります。

  • 文庫購入。
    以前、図書館から借りて読んだ本。
    ネタを知ってるぶん、読み始めたら泣きそうになる。
    子供向けじゃない。

  • 面白い!!こんなすごいファンタジーだったとは…もっと早く読んでれば良かった!けど、兎に角この本に出会えた事に感謝。

    「獣の奏者」という題名だけを見た印象で、女の子が獣を操る力を持っていて、それで冒険に出たり戦いに巻き込まれて行くのかな、と思ってました。
    序章では、そのイメージが壊される事もなかったんですが、一章、二章と読み進めるうちに、見事に打ち砕かれ、いつの間にかページをめくる手には力が入っていました。
    この物語は、私の想像なんかよりはるかに巨大でした。ごめんなさいと謝りたいくらいです。

    "この世に生きるものが、なぜ、このように在るのかを、知りたいのです。"
    生き物が好きな人なら、絶対に胸をつかれることばかりだと思います。
    私もまだ1巻なのに、人と生き物の関係について色々考えさせられました。
    これからエリンが、どんな答えを見つけていくのか楽しみです。

  • 本当に読みやすい。読み始めたとたんにスッと物語の世界に入ってしまい、ページをめくる手がスイスイ進みました。エリンの成長が気になるので、続けて「王獣編」に進みます。

  • ★3.5かな。
    本来は全て読み終えた上で★評価を付けるべきなんだけれども、守り人シリーズ然りいつ読み終えるか分からんので一巻ずつやります。
    内容は面白いんだけれども、若干の既視感ありかなぁ。ファンタジーだからかもしれないけれども、獣というか水というか王国というか、どの要素も見覚えあり。
    まぁだったら例えば歴史小説はどうなんじゃい?という話なんだけれども、行き着くところファンタジーに完全に嵌っていないが故の感触なんでしょうな。
    でも次進みます。

  • もしかしてエリンの人生を辿る物語なんだろうか。
    とても面白い。

  • わくわくするし、どきどきもするファンタジー。有名なのでタイトルは知っていたのだけれど、なんとなく読まずにきていた。一巻が終わって、さぁ続きが読みたいと思う。
    2015/6/8

  • 6/2
    昔、アニメをずっと観ていました。
    アニメを思い出しながら、そして「これはこうだったのか!」と再発見しながら楽しんで読めました( ^ω^ )とても素晴らしいです。早く続きをよみたいです。

  • アニメで見ていたエリン。
    アニメより壮大で面白い。
    母との別れが辛く、心が痛い。
    続きを早く読みたい。

  • エリンが入学試験の時に作文で書いた想いが、とてもとても好きです。

  • 本棚に仲間入りしてから早一年。そろそろ熟成、読み頃になったかと思い、外出のお供に連れ出した。そうしたら、待ってましたと言わんばかりに物語が脳内に大展開。電車内でも、電車待ちのホームでも、文字を追うだけで情景が広がる、光の加減が分かる、そんな展開。守り人シリーズを読んでいるからか、何とは無しに展開が読めてしまうところもあるけれど、政治的駆け引きとか、権力争いとか、守り人シリーズでは気付かなかった要素も見えてきて、恐ろしいファンタジーだと思います。

  • とても面白かったです(^^)女の子エリンの話です。序盤のお母様との別れは辛かったです。お義祖父様にも苛立ちを覚えました。その後の蜂飼いジョウンとの出会い、徐々に心を開き、エリンの「学びたい」という気持ち。
    エリンの成長を見守っているような感覚です。周りの悪い大人たちに翻弄されずに、2巻目以降もまっすぐに成長してほしいです。

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リョザ神王国。闘蛇村に暮らす少女エリンの幸せな日々は、闘蛇を死なせた罪に問われた母との別れを境に一転する。母の不思議な指笛によって死地を逃れ、蜂飼いのジョウンに救われて九死に一生を得たエリンは、母と同じ獣ノ医術師を目指すが-。苦難に立ち向かう少女の物語が、いまここに幕を開ける。

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