空飛ぶタイヤ(下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
4.45
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本棚登録 : 9566
感想 : 851
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062764537

作品紹介・あらすじ

事故原因の核心に関わる衝撃の事実を知り、組織ぐるみのリコール隠しの疑いを抱いた赤松。だが、決定的な証拠はない-。激しさを増すホープグループの妨害。赤松は真実を証明できるのか。社員、そして家族を守るために巨大企業相手に闘う男の姿を描いた、感動の傑作エンターテインメント小説。

感想・レビュー・書評

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  • 数日前に読了。

    今までの池井戸さんの中では、家族や自会社の仲間の団結や人情が多めミックス♪

    本編の内容のスカッと感よりも、PTA?の会合の時の黄色のスーツを負かした時のシーンが、印象的ですね。

    登場人物多すぎて途中から部長なのか係長なのか、関係性わからなくなるも、もうそのまま読んだw

    赤松社長、長瀬智也の映画、もう一度観よーっと!

    最近甲子園もありで、全然読書できておらず、、
    次本屋さん行ったらストレス解消に大量購入してしまいそうだ。。。(^◇^;)

    • 1Q84O1さん
      あっ!
      ときどきあるんですよ
      ブクログとアマゾンがリンク?しているかなにかでアマゾンでの画像が変わるとブクログの画像も変わっちゃうみたいです...
      あっ!
      ときどきあるんですよ
      ブクログとアマゾンがリンク?しているかなにかでアマゾンでの画像が変わるとブクログの画像も変わっちゃうみたいです(^.^;
      2023/09/16
    • なんなんさん
      えー!そうなんですね!! なんか横向きだし写メの画像ぽいし、奇妙でしたw
      早く本来のタイヤの表紙に戻ってほしー!
      えー!そうなんですね!! なんか横向きだし写メの画像ぽいし、奇妙でしたw
      早く本来のタイヤの表紙に戻ってほしー!
      2023/09/16
    • 1Q84O1さん
      私の本棚の本も何冊か同じ状態に…^^;
      うん!これちょっと嫌かもw
      戻って欲しいです!
      私の本棚の本も何冊か同じ状態に…^^;
      うん!これちょっと嫌かもw
      戻って欲しいです!
      2023/09/16
  • 上下巻とても面白かったです♪

  • 最後は感動。
    やっぱり人間力ある人の元にはステキな人が集まる。

    下巻は、クライマックスに向けてスカッとなる場面がたくさんあった。
    散々ひどい扱いを受けてきた社長:赤松をはじめ正しい方に自分の想い(力)を発揮する人は魅力的。
    必ず見てる人はいるし結果報われるのがいい。

    いち社会人としてどうゆう人になるべきか、目指したい人間力を学んだ1冊。

    映画化されてるのでこちらも観たい。

  • これだけの登場人物の1人1人を無駄にせずに、
    話の最後に向けて進んでいく様。

    すごいの一言。

    ここまで長い話を読むのは初めてだったけど
    止まることなく読み進めました。

    映画見ようっと!

  • 勧善懲悪――水戸黄門をはじめとする時代劇に代表されるように、日本人はこの手の話が大好物であろう。『空飛ぶタイヤ』もまた、時代背景は江戸、平成と異なるが、この系譜に名を連ねる、いわば甘い汁を吸う悪代官をやっつける町人の味方という構図に当てはまる物語であった。
    空飛ぶタイヤは奇しくも自分にとって、平成最後に読了した本ということになったが、世の中が十連休に浮かれ、その間に年号が「令和」に変わり、一見平和が訪れたかに見える日常も、ニュースでは連日暴走した車の犠牲となった痛ましく、理不尽で、憐れな人たちが報じられている。これらの「事実」は、ニュースではあっという間に消費され、風化してしまう。だからこそ、この物語の存在が重要なのである。
    事実を下敷きとして、池井戸氏はそのディテールをおのが想像力を駆使して物語に仕立て上げた。この想像力こそが作品にリアリティをもたらしている。そして、リアリティは読者の読むことへの推進力となるのである。
    事実(と呼ばれるもの自体、実は多分に脚色されていることも多いが)を伝えるニュースでは感じ取れない勧善懲悪を、久しぶりに思う存分楽しめた。組織という巨人をバックに自己正当化を繰り返し試みる奴らに下される鉄槌こそ、最高のカタルシスであることをこの本は教えてくれる。

  • ここまで来るのにたくさん不幸がありました。

    しかし、いつまでも悪がのさばるわけにはいきません。
    赤松社長の諦めない精神力で、ホープ自動車の不正を追い詰めていきます。

    赤松家には少しずつ平和がもどり、反対にホープ自動車ではこのやり方に疑問を持つ職員からの内部告発で逮捕者が出て終焉を迎えた。

    最後の方は駆け足だったが、全てが片付いて綺麗な終わり方だったと思う。

    ここまでよく耐え忍んだと、その熱い精神力に読み手の心もグッとわし掴まれた気分でした。

  • 読後に震えるような感動を覚える作品には、なかなか出会えない。この作品がまさにその一つである。

    上巻の感想にも書いたのだが、財閥系大企業のコンプライアンスに深く斬り込んだ傑作小説。赤松という熱血漢の愚直な社長が率いる中小企業と財閥系大企業の闘いが、学校、警察、出版社、銀行をも巻き込み、ダイナミックに描かれている。

    赤松の勝利も嬉しいのだが、事件を巡る被害者遺族、赤松の家族、赤松運送社員の大きな変貌も非常に嬉しかった。

    また、逆の見方をすれば、品質上の大きな欠陥を隠蔽しようとする大企業の失墜の過程も非常に興味深いものであった。

  • トラックの脱輪による死亡事故。
    その原因、責任の所在を巡る大手自動車メーカーホープVS赤松運送の闘い。
    面白い!とにかく面白かった。
    正義とは?信念とは?
    言葉で書くと簡単だけど、それを貫き通すことの難しさ。
    ラストには赤松社長、家族、従業員、そして高幡刑事に拍手喝采!

  • Amazonオーディブルで「空飛ぶタイヤ」下巻を聴き終えた。

    最後はスッキリと清々しい気持ちで終わって良かったけど、それまでの鬱屈がすごい。
    特に上巻の前半はつらい。

    東京ホープ銀行の人はずっとブレなかった。
    はるな銀行はちょっとファンタジーが過ぎるような…。
    ホープ自動車の狩野と学校のモンスターペアレントにはイライラさせられた。
    PTAパートは要らなかったような…世間の風当たりの強さというより、単にモンスターペアレントが異常なだけだし、あそこで他の作品1本できちゃうよね(^_^;)

    聴いてるときは楽しかったけど、聴き終えると、「文学性に乏しい」という理由で直木賞に落選したことに納得してる。
    確かに聴き終えて残るものがない。
    たくさんの登場人物もそれぞれの立場でしかない感じだし…。
    でも面白いから、十分か。

  • (上下巻合わせてのレビューです。)

    三菱自動車のリコール隠しが元ネタのフィクション。
    フィクションだけれども、どこまでもリアル。
    登場人物の考えていること・感情がよく表現されている。

    この本は是非、三菱自動車で働く人たちに読んでもらいたい。
    三菱は諸悪の根源のように書かれていて、
    なかなか読むのがためらわれるかもしれない。
    それでも、リコール隠しによって、
    苦しんだ人たちのことを切実に知るためには、
    ときには毒薬も必要かと。

    この本を読んで感じたのは、
    「嘘をつけばもう後には戻れない」ってこと。
    決して嘘をつくことを否定はしないけれど、
    つく場合はそれ相応の覚悟を持ってつかないといけないということ。
    特に企業の不正については、正直が一番かな。
    自分が可愛いのは皆同じだから、難しい選択ではあるけれど。。

    あっという間に読んでしまいました。
    ★4.5個って感じ。

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著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『下町ロケット』『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『不祥事』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『シャイロックの子供たち』『ノーサイド・ゲーム』『ハヤブサ消防団』などがある。

「2023年 『新装版 BT’63(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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