- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062764537
感想・レビュー・書評
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ザ池井戸潤といった印象。王道。正義は勝つ。
とても読み易く面白い。
流れが変わり始めて、形勢逆転に向かって加速していく時、とても熱くなった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あとがきの解説によると、半沢直樹が世に出る前の作品なんだそうだ。読後にそれを知った。
勧善懲悪ビジネス小説では著者の右に出るものはおらず、そんな結末だろうと高を括って安心して読もうと思っていた。ところが、だ。ジリジリ追い込まれていく赤松社長。どこに突破口があるのか気になって気になって仕方ない。わかったフリで読み始めたことを申し訳なく思いながら、下巻のページ残り僅かなところでやっとひと息つけた。
ホープの社章に似た実在の企業の営業担当を数年務めたことがある。もう10年以上前の話だ。選民意識の強い、どこか人を小馬鹿にしたようなアイツらの顔が思い出され、当時の不愉快な気持ちまで蘇ってしまった。
今ごろ、不幸になっているといいな笑 -
感動した!
最愛の妻を失いながらも、前を向いて一歩を踏み出そうとする柚木さんの姿に感動した。 -
映画やドラマで話題になった作品なので、手を出しそびれていましたが、読み出したら止まらなかったですね。
中小企業と財閥系巨大企業の対比を軸に、ぐいぐい引き込まれました。赤松社長を、これでもかと苦難が襲います。いや〜、中小企業の経営者って大変なんですね。 -
面白かった!読んでいて楽しいとはこのことだと思う。登場人物達の視点で主観的な描かれ方がされているため感情移入しやすい。くだけた読みやすいことばで話が進んでいくのもまた一気読みに拍車をかける。最後の展開は予想できる話なのに、そこに行き着くまでに繰り広げられる人間関係のドラマに引き込まれてしまった。登場人物と共に一喜一憂して、読み終わったときに達成感を感じるほどである。これはくせになりそう。
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難局に直面したときに、人頼みにせず、自身で解決への道筋をつないでいくことの大切さを感じた小説。何事に対しても、傍観者ではなく当事者として最大限の努力をすることが、最善の結果を生み出すことになるのだろう。
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人は偉くなればなるほど、自分のことしか考えなくなるらしい。保身や自分の利益、損得のことで頭がいっぱい。
子どものままの純粋な心でいろなんて言わない。きれい事だけでは世の中すまされないのも知ってる。けど、汚れすぎだろ。
もうこんなことが二度と起こらないことを、心から祈りたい。
けど人間はバカだから、同じ過ちを繰り返すのだろうけれど。 -
面白かった!社内の派閥争いであったり、権力を振りかざした情報操作であったり、知りたくない世のドロドロのなかで、真実を見つめられる人の格好よさが際立つ。PTA会長というこれまた大変な役職から、子供やママさんの事情なども描かれているところがまたよかった。
世論や風潮に流されず、きちんと自分の目で見て、頭で考えて、判断できる人はかっこいいなあ。