- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062764568
感想・レビュー・書評
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鎌高が舞台の小説。
「高校時代を振り返ると、思い出の中には、いつも海があった」
本の中の景色や主人公の気持ちが、わたしたちが高校生のときに見て感じてきたものと、いっぱい一致するから、共感してじんわりと来るものがあります。一文で一行使って表現されているので、これが読みやすく、まるで漫画を読んでるみたいに情景がすぐ浮かぶのは鎌高生だからでしょうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シンタはいつまでも前に進めない奈帆の背中を押すためにあらわれてくれたのかなあとか読み終わったあとに考えたらまた泣きそうになった(;∇;)すごくよかったです!
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高校時代に事故で亡くなった恋人「シンタ」
母校(鎌倉高校をモデルにした「鎌倉南高校」)に養護教諭として戻ってきた奈帆。奈帆は高校時代に、恋人のシンタを亡くしていた。
保健室で過去と現在が交錯し、過去の思い出をたどりながら物語が進む。
泣いたなぁ。
大事な人を失ったら次の恋になんて進めないよね。
そんな奈帆を心配して、神様が奇跡を起こしてくれたのかも。
シンタのことを忘れられなくてもいい。一緒に生きていけばいいと持った。
舞台となった鎌倉や江ノ島は一度観光したことがあったから、想像しやすかった。
地元の人はさらに想像しやすいし、懐かしく思えるんじゃないかな。
そして、私は折原みとさんが大好きなんです。小学生のころに「アナトゥール星伝」シリーズを読んでトリコになったんだなぁ。
そんな少女小説の元祖とも言える折原みとさんが大人向けに書いた小説。
とても良かったです。