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- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062765299
感想・レビュー・書評
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すごいです。
ミステリーと一口にいっても、
本格物だけでなく、
別の要素が盛り込まれた作品がいろいろあって、
きりがないくらいですが、
ミステリーに怪談の要素を持ち込んで、
ここまで違和感無く融合できているものは少ないんじゃないでしょうか。
まず最初に脈絡の無さそうな怪談話が続けざまに出てきて、
何だろうと思いながら読み進めると・・・。
最初は仕掛ける側だった人間がいつの間にか仕掛けられる側に。
コロコロ変わる、視点だったり場面だったり、
合間合間に出てくる怪談話の数々と相まって、
読者はいいように翻弄されます。
そして最後に謎が解かれるのですが、
無理なく読者が納得できる説明が成されます。
登場人物たちも魅力的でしたし、
文章も平易で読み易かったです。
シリーズ化されているみたいなので次作も必読です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最初はイマイチかと思ったが、これは時代物というより推理小説だったな。
面白かった。
…と、父が気に入って一気にシリーズ三冊読んでたので、私も続いて読んでみた。
怪談話を集めた耳袋的な感じかな…と思いきや、闇討ちの話になり、そうかと思うとまた怪談めいた流れに…で、最後の方は一体誰が黒幕なんだという推理モノに。
怪談時代ミステリという肩書きそのままだった。
主人公?の甚十郎と左門のキャラもなかなか良く、土田と水内もなんだかカッコイイ。
最後のやり取りが笑える。