スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 20417
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062765565

感想・レビュー・書評

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  • いろいろ悪口も言ってきたし、この人の書くきれいすぎる世界に少し現実感がないってのはあるのだけれど、この作品にはやられた。

    いや、文句はそれでもあるよ。
    そこまでして?なんで言わないの?いやいやそれはあまりに?
    ピュアと言えばピュアだけど、いくらなんでもそれは現実離れしすぎです。

    とはいえ。

    ストーカーのくだり、コスプレのくだり、そうして図書館に全部揃ったチヨダ・コーキの本のくだり。ザッピングのように目線が変わるからよけい、ちりばめられていたコンポーネントのつながりが、最後に際立つ。

    このできばえ、この美しさ。

    とても現実感がない分、はかなく美しく輝く、この感性が、今回はパズルとして完成度高くはまった。いつも通りの不満はあるけど辻村作品に、今回は★5つです。

  • 上巻読了。いつ物語が動き出すのかなと思いつつ、スロウハイツの個性豊かな住人たちの紹介が続く。新しい住人が登場したところで急に物語が動き出し、ラスト気になる展開。下巻でどう物語転がるのか楽しみ。下巻に続く。

  • あの事件がどう繋がるのか気になって選んだけど、クリエイターの情報だけでお腹いっぱい!
    みんなの立ち位置や権力?の違いが大きく、不思議な人間模様。
    オーディブルで聴いたから、幼い少年少女のような声優さんの声が年齢的にマッチしない。。。

  • 登場人物が魅力的。
    身近にクリエイターの友達がいないから、そういうもんだとみてしまう。
    クセがあるとこも、小説だからいいのかな。
    チヨダ・コーキのキャラいいな。いつまでも子供の純粋さ。実際にいたら良さがすぐには分からないかもだけど、すごくいい。
    すごくいいと言えば、エンヤもだなぁ。環、キツイなって思ったけど、環は環の主張があって、切なかった。架空のゴールなんか設定したら戻ってこれないね。
    「なに自分の基本設定見誤っちゃってるわけ?」
    確かに。
    カガミちゃんがきて、こうちゃんの天使だって分かって、環がなにやら小包を受け取って、一旦終わり。
    続きがめっちゃ気になる。

  • 人物紹介が主で、緩急のついたストーリー展開はこれから!というところで上巻は終わりました。
    若い人たちの夢を追う姿や夢への熱意、真剣さ、現実の厳しさ等が知れておもしろいです。
    これも一つの青春ですね。

    続きがとても気になる終わり方だったので
    早速図書館で予約手続きしました♫
    皆さんのレビューでは後半からグッと面白くなるようなので楽しみです!

    以下好きなフレーズ↓

    「いいことを教えてあげる、狩野。
    自分の言った言葉っていうのは、全部自分に返ってくる。返ってきて、未来の自分を縛る。
    声は、呪いになるんだよ。」

  • 丁寧に登場人物を描いて……
    何か?事が起こる感じを徐々に感じさせて 最後の2ページで【何?】っと 下巻に向かわせてくれてる。

    環に? 誰に? 何が? 起きるんだろう?
    気になり過ぎる 続きへ………

  • 鏡の孤城を読む前に読んでおけと言われたので読んだ作品。
    なかなか読むのに時間がかかってしまった。
    下巻が楽しみだった思い出。

  • 環はスロウハイツのオーナー、声を掛けあって刺激を受けながらとあるアパートに住まないかと提案する。気の強そうな子、男の趣味は悪いが才能がある。壮太は、漫画家になりたい。環の脚本は面白い。正義は優しくて、女扱いに長けてモテる。
    スーは画家の卵。おっとりしていてかわいいけど、豪快にお酒を飲む。黒木智志は、出版社の代々社に勤務し、公輝の編集者兼マネージャー。

    自分にはかけ離れた分野で、トキワ荘のようなイメージかと膨らませつつ、上巻を読めば下巻につながると気になるなぁ。。

  • スロウハイツの住人は、皆、個性的だ。環は、特に個性的と思って、読みすすめていくと、コーキに驚かされる。チョコレートケーキを、たくさん、食べるシーンは、何度よんでも、ふふふっとなる。

  • 予備知識ゼロで読み始めました。
    何が起こるんだろー?と思って読み進めてきましたが、上巻終わった時点でまだ特に何も起こらず終わりましたw
    それぞれ登場人物の紹介みたいな感じで終わっていきました。

    小説の中でさらに小説の話されてもなかなか難しいですねw

    登場人物のイメージはできたので下巻に期待します。

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著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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