スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 20379
感想 : 1264
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062765565

感想・レビュー・書評

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  • 読書の海辺で水遊びはじめて漕ぎ出したらいつの間にか160冊越えてました。穏やかな波間に心地よい日差しをうけて時折爽やかな風が頬をなでるそんな船旅でしたが物足りなさを感じるようになってきたので、そろそろ遠洋にでて荒波に揉まれるような体感もしてみたくなってきたし、大物も釣ってみたい。深淵に潜む様々な感情がうねる複雑な海域を、暗礁に乗り上げないように慎重に進むようなジャンルにも、首突っ込みたくなってきたので苦手意識のあった辻村深月さんの海へと舵をとってみました。
    とゆうことで手にした「スロウハイツの神様」上下あるし、この厚さが敬遠しがちな理由でもあったんですけど。読む順番あってるだろうか?

    若きクリエーター達が共同生活をするスロウハイツ。もうアパートもののこの設定だけでお替りできちゃうぐらいストーリーが膨らみますね。長屋から商店街に団地やニュータウン、別荘地にタワーマンションまでご近所さんとの関係は複雑怪奇でワクワクします。
    ここでは一人一人のキャラを丁寧に描写しながら関係も紹介されていて、この世界観だけで浸れそうなんですが上巻は密かに着実に爆薬が仕掛けられてゆく感じなんかなあ。

    • つくねさん
      かなさーーん、こんにちは♪

      凝り性のかなさんの本棚、今は銀鉄関連で並べられていて見てるだけで
      気持ちいいですね。
      私も辻村作品で並...
      かなさーーん、こんにちは♪

      凝り性のかなさんの本棚、今は銀鉄関連で並べられていて見てるだけで
      気持ちいいですね。
      私も辻村作品で並べてみようかな( `ー´)ノ
      下巻のが厚いですね大丈夫だろうかな

      ところで、ヒグチユウコさんとかもお好きでしたよね
      キモカワの絵が特徴で以前私が偶然手に取った本の表紙絵が
      独特のキノコのイラストで興味をもって開いたのですが
      「日々のきのこ」って作品でした内容は異次元すぎて
      理解できませんでしたが挿絵とかはキモカワでしたよw
      最近になって挿絵描いたのヒグチユウコさんだと知って
      かなさんに伝えなきゃって思ってたんです。( ;∀;)
      2023/10/20
    • かなさん
      しじみさん、お疲れ様です!
      いいですねぇ~辻村深月さん並べもヽ(^。^)ノ
      この作品なら、きっと下巻はあっという間に読み切るはずです!!...
      しじみさん、お疲れ様です!
      いいですねぇ~辻村深月さん並べもヽ(^。^)ノ
      この作品なら、きっと下巻はあっという間に読み切るはずです!!
      だって、すごくいいんですよぉ~♪

      あと、ヒグチユウコさんのこと、
      教えてくださってありがとうございます!!
      そうなんですよ、
      ヒグチユウコさんの絵はクセになる可愛さなんですっ(*´▽`*)
      早速「日々のきのこ」図書館にあるか、検索してみましたが、
      残念ながらありませんでした(ノД`)・゜・。
      また、何かあれば教えてくださいね♡
      2023/10/20
    • つくねさん
      かなさん、いろいろ情報ありがとうございます。
      「日々のきのこ」はありませんでしたか。
      残念でしたね。私の本棚にありますので表紙絵だけでも...
      かなさん、いろいろ情報ありがとうございます。
      「日々のきのこ」はありませんでしたか。
      残念でしたね。私の本棚にありますので表紙絵だけでも
      楽しんでくださいね♪
      2023/10/20
  • 早く読んでおけばよかった。
    あの人もこの人も、最近読んだ本に出てきてたのに。順番間違えたー!...ま、面白いからいいか。
    今から、昨日急いで買ってきた下巻に突入だー!

  • これまで辻村深月さんの作品は、「ツナグ」「東京會舘とわたし」を読ませていただき、「かがみの孤城」のアニメ映画をTVで観た程度です。まだまだ初心者の私。

    とにかく人の心の動きを丁寧に緻密に静かに描写し、暖かみのあるストーリーが展開され、読後感がとても気持ちいいという印象が残っています。

    しかし、本作は出だしから「チヨダ・コーキの小説のせいで人が死んだ」という不穏な文章で始まった。しかも、小説家、脚本家、漫画家、映画監督、画家、編集者といったアート系の尖った性格の登場人物たちが「これでもか!」というほど自己主張しながらスローハイツで集団生活していく風景が描かれている。

    読み始めの方はストーリー全体に馴染むのに少々時間がかかってしまいました。本当に辻村さんの作品なのか?と思ってしまったぐらいです。

    とにかく「上」巻でスローハイツのこと、登場人物たちのキャラクター、それぞれの背景が尖りながらも丁寧に描かれている。登場人物のすべてが主役級のキャラクターなんですね。

    「上」を読み終えるころには、もうドップリと辻村ワールドに入り浸ってしまいました。早く「下」巻を読まねばなりませぬ。

  • 辻村深月さんの読む順番が最初だったので読んでみました。登場人物が多くて少しややこしかったけど魅力的な本でした。

  • 辻村さんの名作と呼ばれる作品のひとつ。
    アパート「スロウハイツ」に住むクリエイターの卵達の人間模様。
    彼らの友情、苦悩、葛藤。
    さながら青春小説といった感じ。
    この上巻は各登場人物の紹介と人間関係が主かな。
    終盤の新たな入居者の女性の出現で物語は大きく動きそう。
    下巻も早速チェックしようと思います。

  • クリエイターとクリエイターの卵
    シェアハウス
    天使の投書
    詐欺師の母
    ハイツ・オブ・オズのチョコレートケーキ


    物語が動き出す
    下巻に突入

  • 米国研究所視察中、時差ぼけ中なので読めました。スロウハイツの住民のキャラ立ちがすごい(狩野以外)。それぞれの人間関係が複雑で、会話の中にも各々が何か爆弾を抱えている感じで、お互い素直になっていない印象。その中でも、特に、環のとんがった性格は嫌いではないが、今後の展開がとても気になる。最後の最後のトリガー、何か起こりそうですね。さて、朝になりました。今日も頑張ろう。@ミシシッピー

  • クリエイターたちが共同生活をしているシェアハウス、スロウハイツが題名。人気作家のチヨダ・コーキ、大家で作家の赤羽環を中心に共同生活を通じて、それぞれが持つコンプレックスに悩みつつ制作活動が描かれているが、同居人たちの紹介に伏線がある。
    コーキの小説を模倣した10年前の殺人事件とどう繋がっていくのかが楽しみである。
    そして新たな同居人がやってきて、物語が転機を迎える。

    青年たちの生きることへの自問、クリエイターならではの想いが描かれていて、私にとっては、ノスタルジーを感じる作品だ。異性への思いも相まって、さまざまな憶測や社会との関わりに晒されることで、社会に対する諦めさえ感じてしまう。そんな葛藤は苦い過去を思い出さされた。

  • 外の世界と内の世界や他者と自己といった対峙する関係における在り方の難しさを、厳しさと優しさを持って描かれる辻村さんの物語には惹き込まれる。
    神様とか天使とか少し擽ったい存在にも、しっかり感動させられることに。

    明日のお昼は素麺にしようかな…
    海老フライは、ちょっと最近おなかにきちゃうので…

  • 上巻は下巻につながる序章という感じ。
    スロウハイツに住む住人たちの紹介。
    個性豊かな住人たちばかりで、なかなか面白い。
    後半に少し話が動き出し、きっと下巻では何かあるよねぇと期待を膨らませずにはいられない。
    下巻が楽しみ♫

    • まろんさん
      わあ!noboさ~ん、うれしいです!
      ついにnoboさんが『スロウハイツの神様』を読み始めてくれたなんて♪

      心やさしいnoboさんのこと、...
      わあ!noboさ~ん、うれしいです!
      ついにnoboさんが『スロウハイツの神様』を読み始めてくれたなんて♪

      心やさしいnoboさんのこと、
      たぶん下巻では涙がこみ上げるシーンがいっぱいあると思うので
      くれぐれもお客様がいらっしゃる予定がある日には読まれませんように。。。
      スロウハイツでのかけがえのない日々を、思う存分楽しんでくださいね!
      2013/07/05
    • nobo0803さん
      まろんさん

      了解です!!下巻は1人の時に読むようにしますね。あぁ~でもこれから子供たちが夏休みにはいりますね(>_<)
      1人での読書の時間...
      まろんさん

      了解です!!下巻は1人の時に読むようにしますね。あぁ~でもこれから子供たちが夏休みにはいりますね(>_<)
      1人での読書の時間がけずられる・・・
      2013/07/09

著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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