1/2の騎士 (講談社文庫)

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著者 : 初野晴
  • 講談社 (2010年1月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (688ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062765657

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1/2の騎士 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 4人の殺人鬼に幽霊の女装少年と女子高生が立ち向かう連作集。

    キャラクターは分かりやすくコミカルなのに対し殺人鬼の犯行や展開は重くそのギャップが面白かった。

    各話にでてくるトリビア的小ネタが楽しい。特に天気俚諺の話。
    話のなかではドッグキラーが勢いもあり最後までハラハラできて一気に読むことができた。

  • “幸運のさる”を見つけた中学生が次々と姿を消し、盲導犬は飼い主の前で無残に殺されていくーー。
    狂気の犯罪者が街に忍び寄る中、アーチェリー部主将の女子高生・マドカが不思議な邂逅を遂げたのは、この世界で最も無力な騎士だった。
    瑞々しい青春と社会派要素がブレンドされた、ファンタジックミステリー。

  • 【収録作品】騎士叙任式 もりのさる/序盤戦 DogKiller/中盤戦 Invasion/終盤戦 Rafflesia/一騎打ち GrayMan/後日談 ふたりの花 
     マドカの行動力もさることながら、見守る大人たちに分別も行動力もあるのがいい。作者が登場人物ひとりひとりときちんと向き合っているように感じられる。

  • 《世界は不思議と偶然にあふれている---私が出会った、最後の頼り。最弱の騎士の物語》

    とある街に、集ってしまった異常犯罪者たち。
    「もりのさる」「ドッグキラー」「インベイジョン」「ラフレシア」「グレイマン」。
    そして、犯行手口を見破り、事件を未然に防ぎ大切な人を守るため、マドカとサファイアの2人もまた、縁に結ばれていく。

    ベターハーフじゃないけれど、リボンの騎士とニブンノイチか。
    「1/2の騎士」っていうタイトルがもう1つの詩みたい。

    どの事件にも、「社会的弱者」を対象にした社会問題や人間の不安定さがあらわになっていく。
    ただのミステリ、ファンタジー、エンタメとしてでなく、こうした問題性を浮き彫りにしていく見事な作品。
    謎も、解決も、抜群な面白さ。

    それぞれのエピソードもつながりがあり、登場人物たちに役割が最初から最後まであるし、アニメで見てみたい。
    でもあれか、結構犯行手口とか毒とか実際の事件や団体に言及する必要がなければ成り立たないので、難しいかな・・・。

  • 好みのタイプの本ではなかったけど
    作者が書きたいテーマや意図は伝わってきました。

    いい本だと思います。

  • マドカとサファイア、個性溢れる2人の主人公が禍々しい4人の犯罪者と戦う話。
    前半では多くの伏線を張り、後半からクライマックスにかけて一気に回収していく様が読んでいて清々しい。中でもサファイアの正体に涙。

    主人公2人のキャラがハルチカの2人と被る、
    600ページだったが、長さを感じさせない程おもしろかった。初野さんの著書の中で一番の傑作だと思う。

  • テーマは少数派。
    まどかとサファイアの掛け合いが可愛くて、それにぞっとするような犯罪者もいて、この作者さんの中で一番大好きな作品です。
    色々と考え方がかわりました!

  • 伏線の引き方が自然、それでいて回収は秀逸。全く無駄がない。それぞれのキャラクターも個性的。久々にうんと楽しめる物語だった。最後もハッピーエンド。これからの2人が気になる。

  • 初野晴のダークファンタジーはかなり泣ける。ラフレシアの話、天は病んでいるのか。綺麗な話だった。ラストの加奈子とマドカを助ける為に大勢の登場人物達が走り回るシーンはやばい。泣けるが為に読むのが辛くてかなり読み飛ばしてしまう。

  • 高校生活という舞台が、描かれた陰とのバランスをとってくれて、暗すぎない読後感。

  • 複数の短編を一つに繋げた連作短編形式小説。とにかくキャラクターが個性的です。「喘息持ちの純粋レズビアン」マドカ、「女装趣味の幽霊」サファイア、「ゲイのやくざ」ゴリラ、「その手下の武道派組員」サイ、「紳士な探偵」キリン…それぞれが良い感じで引き立っていますし、各キャラの成長の様子もよく描かれています。
    おとぎ話のような雰囲気ですが、中身はかなりシリアスなミステリーでかなりしっかりと作り込まれています。
    色んな意味で良く出来た作品だと思いますが、独特な雰囲気や設定なので好みが分かれそうな気がしました。

  • 悔しいかな,最後にうるっと来てしまいました。読後感が素晴らしい小説に巡りあえて,とても幸せな気持ちになります。

  • かなりおもしろかった( ͒ ु๑・×・ ू ͒)❤⃛*:・✿*。 事件はちょっと怖いトコあったけど、全体的にいいお話だった☆

    意外なタネ明かしがあって、かなり最後が泣けたけど。゚(つД`)゚。感動したし、ラストの締めくくりもこういうのいいなぁ(´;д;`)

  •  女子高生と幽霊のコンビが、町に巣くう異常連続犯罪者たちに挑む姿を描いたファンタジー要素もあるミステリー。

     初野作品は今回で三作目。コミカルなキャラクターたちの掛け合いは毎回楽しみだったのですが、今作もよかったです。主人公マドカと幽霊のサファイアのコンビはもちろんのこと、友人の加奈子や後輩たちなど同年代の人々との掛け合いだけにとどまらず、事件を通じてマドカと知り合いになる大人たちも魅力的なキャラばかり。

     しかしキャラの掛け合いはコミカルながらも事件そのものはかなり悪質なものが並んでいます。盲導犬を殺しその様子を撮影する犯罪者、女性の家に不可解な不法侵入を繰り返す犯罪者、無差別的な毒ガス事件を起こす犯罪者、自分が殺した被害者の遺族にガラス工芸品を灰と一緒に送る犯罪者……。ミステリーやサスペンス小説を読んでいく以上、人の悪意についてもある程度読みなれているつもりでしたが、この作品に出てくる犯人たちは悪意というよりも狂気に近いものを感じました。だからか、それぞれの犯罪が普通のミステリーで描かれるものより、さらに黒いものを感じてしまいます。またそれと対峙するのが自らも悩みを抱えつつも、優しさを決して失わないマドカだから余計にその黒さを感じてしまうのかもしれません。

     そうしたものに傷つき悩みながらも周りの人たち、そしてサファイアの助けもあってマドカが再生、成長し、また戦いに臨んでいく姿は、この世には悪意にも狂気にも負けないものがある、ということを教えてくれている気がします。

     章仕立てで話が進んでいき、各章で一人の犯罪者にマドカとサファイヤのコンビが挑むという話になっているのですが、中盤戦の章の『インベイジョン』との対決が特に印象的。動機の異常さとその周到な計画に、驚きとともに寒気を感じました。

     この話のもう一つのテーマとなっているのは社会的弱者やマイノリティのこと。こうしたテーマを小説で扱うのは非常に難しいと思うのですが、それに臆さず話を書いてくれた初野さんの勇気と技量もすごいなあ、と思いました。

  • 女子高生と幽霊が狂気の犯罪者たちに立ち向かって行く話。最後はとても切ないが、とても楽しかった。

  • すごく好き。
    ハルチカシリーズを先に読んでいたがこれもすごくいい。

  • 表紙が大変に美しい。
    それで手にとった。

    始めの設定のあまりのライトな感じに、最後まで読めるか不安だったが。

  • 異常犯罪者たちとの対決があっさりと終わるので、全然興奮せず。登場人物たちのセリフが苦手。

  • レズビアンの女子高生と女装趣味の幽霊というこれでもか、と狙ったようなコンビが街で起こる奇妙で、恐ろしい事件を解決する話
    とにかく厚い、おかげで高い。
    作風も漆黒の王子とだいぶ様変わりしておりこの作品を境にだいぶライトな感じになったと言って良さそうである。
    章仕立てで中編程度の事件が並んでいるので厚さの割にはだいぶ読みやすい

  • 町を脅かす犯罪者に町の住人たちの力を借りながら主人公たちが挑む。「インベイジョン」の手口はなかなか面白かったが犯罪者を追い詰めるネタばらしが専門的な知識の披露になってしまい盛り上がりにかける。また犯罪者たちの手口や目的は独特でも心理は異常というにはあまりにありきたりというか小物っぽい。主人公にもあまり共感できず、序盤ではむしろ「もりのさる」の少年の方に同調してしまった。とはいえ作品全体としてみればサファイヤは好きだしラストのハッピーエンド“風”な雰囲気も嫌いではない。

  • 借りたものの分厚くて読む気がしなかったけど、意外に読みやすかった。
    表紙からして、お固めの本かと思っていたけど、中身はラノベに近かった。
    読みやすいんだけど、要らない文も多いような…洗練されていないというか。それで分厚いのか。

    かっこいい系の百合系女子と、男の娘幽霊が事件を解決していく話。
    感情移入はできるけど、ミステリーとしては、サファイヤがぺらぺら事件を解決しちゃうので、発見とかはないかも。
    そして、天気予報のハロの話以外、イマイチ犯人の意図が見えない、顔が見えない感じの事件が多くて、解決してももやっとする。
    さらに最後は、サファイヤは生霊でした、意識が戻ったから幽霊は消えて新しい関係が始まるってのもなんかベタな上に幸せ感がなくてもやっとする。成仏してくれたほうがまだ良かったんだけど…。

    でもまあ読み応えはあったし、引き込まれるとこもあったので★3つ

  • 初めての作家だったので、少しの緊張と人見知り感を感じつつ読んだ。
    ミステリ要素は章を追うごとに凄さが感じられ、最初に思っていたより面白かった。
    ただ、それに反転してラノベ口調なのが何だか残念。主人公も女の子にしては固い印象がする。
    どこか現実味の薄さを思わせる雰囲気も。
    ★4つの面白さだけど、なんとなく人間らしさに中途半端な印象が拭えない。
    楽しかったけどね。

  • ファンタジーでノスタルジアなミステリー。マイノリティのための小説

  • 最初はどんなファンタジーのお話なんだろうと思ったら…
    青春ミステリーな感じで良かった。

    最後はちょっとしんみりした。

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"幸運のさる"を見つけた中学生が次々と姿を消し、盲導犬は飼い主の前で無残に殺されていく-。狂気の犯罪者が街に忍び寄る中、アーチェリー部主将の女子高生・マドカが不思議な邂逅を遂げたのは、この世界で最も無力な騎士だった。瑞々しい青春と社会派要素がブレンドされた、ファンタジックミステリー。

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