λに歯がない λ HAS NO TEETH (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062766081

作品紹介・あらすじ

完全に施錠されていたT研究所で、四人の銃殺死体が発見された。いずれも近距離から撃たれており、全員のポケットに「λに歯がない」と書かれたカードが入っていた。また四人とも、死後、強制的に歯を抜かれていた。謎だらけの事件に迫る過程で、西之園萌絵は欠け落ちていた過去の大切な記憶を取り戻す。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。
    登場人物が増えてきて今後の展開が楽しみです。


  • 『λに歯がない
      λ HAS NO TEETH』
    森 博嗣 著 読了



    Gシリーズ5作目


    民間建築会社の研究所で
    4人の死体が発見される


    至近距離から狙撃された
    それぞれの遺体は
    全ての歯が抜かれていた


    最新のセキュリティーシステムと
    特殊構造の密室

    加えて
    遺体から歯が抜き取られるという
    異常性

    遺体のポケットから
    発見された

    「λに歯がない」と
    記されたカードから

    ネット上で話題になっている
    カルト集団との関連性が
    疑われるが…





    Gシリーズは
    ギリシャ文字からきてるのは
    もちろん分かるんですが
    .
    さすがにタイトル
    ふざけ過ぎでしょーと
    常々感じてまして
    .
    .
    本作に関しては
    .
    なるほどー
    そう来るかーと
    唸らされた
    .
    .
    作中はもちろんのコト
    森ミステリーを
    堪能するためには
    .
    とにかく、固定概念を
    片っ端から取っ払う必要がある
    .
    .
    「死」をテーマにしている
    本シリーズでは
    .
    犀川助教授による
    「死」に関する考察が
    非常に刺さる
    .
    .
    「人間は、命というものを
     まるで自分の所有物で
     あるかのように認識している

     自分が獲得して
     自分で育て上げたものだと
     錯覚している

     自分の作品だとでも
     思っているようだ

     それだから
     それを取り上げられるコトに
     最大の恐れと恨みを
     抱いているのだろう」


    「そもそも
     全ては自然に発生したもの

     自分ではコントロールが難しいもの
     手に入れたり
     交換したりできないもの

     自分の中にあるようで
     実は、自然と同じものなのだ」


    言われてみれば
    至極真っ当なご意見だし

    個人的には
    めちゃくちゃ納得できる


    が、しかし

    ミステリー小説で
    それを言っちゃうトコ 笑






    #λに歯がない
    #森博嗣
    #講談社ノベルス
#読書好き
#ブクログ

  • Gシリーズ5作目。
    少しトリックが謎だったけど、面白かった。
    あの情報量で事件解決できる犀川先生凄すぎる。

  • ふんわりとしか覚えてなかった〜トリックが面白い。
    懐かしい面々も出てきて、いよいよ赤柳さん誰?ってなってる。
    解説を読んで驚いたけど、初見の人には加部谷ちゃんが山吹先輩のことを好きだと見えるのか!えっ新鮮!もう私は余計なこと考えすぎてダメだな、まったく思ってなかった。
    3冊森ミステリが続いてるけど、やっぱり飽きない。続きが気になる。

  • 犀川先生の死に対する講義はためになりました。
    ここまでするのが、異常なのか正常なのか分からなくなりました。

  • 保呂草さん!!!

    出てきたよ。ちょっと嬉しかった。

    久しぶりにちゃんとした?密室。ちゃんとした?ミステリー。ミステリーらしいミステリーと言うか…このシリーズでは珍しい部類。

    恵美ちゃんは引っ掻き回し役だと思ったけれど、実は凄く冷静なんだと思った。海月君のことをよく理解している。まだ理解しきれていない部分もあるけれど、それはそれで冷静に自分を客観視できているなと思う。

    森先生の作品に出てくる女の子はみんな知的で読んでいて気持ちがいい。

    赤柳って何者?ってなった。

  • Gシリーズで初めて面白いと思ったかも!
    わかりやすい動機と、予想外のトリックで大満足。
    このシリーズの終着点が楽しみ。
    そして萌絵ちゃんと犀川先生がえへへでうふふで嬉しかった(*´ω`*)

  • 「たとえば、一年間で自分がなしたことを考える。そのたった八十倍のことしかできない。」 が名言すぎて(saccki)

  • 田村の子音の事いってるだけなの?

  • とても面白かった。
    トリックもわからなかった。
    自分はやはりミステリーが読みたいのだろうな。
    ただ、情報が捜査ではなく第三者から伝わるというのがなぁ、、、。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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