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この作品からのみんなの引用
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僕たちがガキの頃に教わった勇気とは、未来に立ち向かう勇気だった。
でも、僕は思う。おとなになったら、勇気はもう一つ加わる。過去とまっすぐに向かう勇気だ。後ろを振り返るべきときには、きちんと振り返るという勇気だ。
― 243ページ -
誰かを本気で好きになると、そのひとのすべてが欲しくなる。心も、体も、未来も、いまも、過去も。心を独り占めしたいから嫉妬する。体と体をひとつにつなげたいからセックスをする。未来が欲しいから結婚をする。いまのこの瞬間も離れたくないから、一つ屋根の下で暮らす。
でも、過去はどうすればいい?出会う前の過去には、どんなに手を伸ばしても届かない。(中略)後ろめたい過去のすべてを悔んでしまうのは、その日々を生きた自分自身を否定してしまうことになる。
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神さまというのは、中途半端なことしかしてくれない。どうして、男と女は、人生の途中で出会ってしまうのだろう。相手の人生の丸ごとを自分のものにすることが、どうしてできないのだろう。
― 277ページ
みんなの感想・レビュー・書評
※上巻と同じ内容です。 かつて炭鉱で栄えた北海道の街、北都。夜中に家を抜け出し星を見に行った4人の少年少女は、この丘をカシオペアの丘と名付け、将来遊園地を建てることを約束する。 そして少年たちは大人になった。 う~ん、泣ける。特にラストちょい前の誕生パーティのシーンはたまらない。 やっぱりこの人の連載モノはいいねぇ。 いい作品に巡り合えた勢いでちょっと重松論を書いてみ... 続きを読む »
「贖罪」の物語。ただ「つらいつらい」と嘆くのではなく、それぞれが懸命に現実と向き合いながら「許されたい」とひりひりした感情を募らせる。ラストは涙腺を緩めずにはいられない。
なんか読み終わって感じてんけど、死というこについて、老いることについて、ばくっと!やけど逃げないよう考えるようにします、
非常に綺麗な終わり方であった。
『死』を克明に描かなかった・・・この物語ではそのほうが良かったであろう。
離れ離れだった皆が「死」を待つ人に会うために自然に一箇所に集まり、
「死」を待つ人は、自分を許すために皆に会う。
許してもらうための物語。
題材としては泥沼の人間関係を描くこともできただろうが、
そうはしなかった。
だから皆美しかった。
登場人物も情景も美しすぎる。
私は恵理さんが、哲夫君が大好きだ。
ただ死を待ち、弱っていく夫を、父親を、逃げずに正面から受け止めて、
成長していった。
恐らく死を受け入れてからが、彼らにとって最も幸せだったのだろう。
重松作品の中でも特別で大切な作品となった。
上巻で覚悟していただけに、下巻の展開は涙なくして読めません。
ガンで死にゆく者の想い、未練、葛藤。全てよかった。
職業柄ガンについて考える機会があって、この本を読んで、がらっと考え方が変わりました。
辛くなるけど、希望を持てる作品です。
『言葉はすべて、ほんとうのことを伝えるためだけにつかいたい』私の一番胸に残った言葉。
悲しい話は読みたくない。だけど、悲しいだけじゃない。今日から私も、空を見上げて星を見上げて、考えてしまいそう。
命は そこにあった命は いまも輝いている。
ゆるしたいこと ゆるされたいことを かかえている、
今生きている命も輝いている。
この愛しい者たちを慈しんで輝く命がそこにある。
そのことを 胸の奥に持ち続けながら 日々を暮らして行きたい
人をゆるす。人にゆるされる。
すごく難しいけど、でも、ゆるしたいし、ゆるされたいと思いました。
この本に出会えて良かったです。
上巻読んだら、すぐ下巻を手にとってしまい
2日連続寝不足でした。
安心して最後まで読めました。
読んで良かったなあ、辛かったけど。これが一番の感想だ。これ、簡単にレビューなんて書けそうにないような。 許されたい人、許したい人が出てくる。ミッチョ・トシ・シュン・ユウちゃんの4人の幼馴染たちが抱える過去と向き合っていくことを軸にして、許したい人や許されたい人たちがカシオペヤの丘に集まってくる。 許したくても許せない人、許されたい人。心の内面をすごく丁寧に書かれているわけではないのに、読ん... 続きを読む »
生きるということ、生きたということ、生きていくこと。
ゆるすこと、ゆるされること。
どちらも苦しいし、難しい。
そして自分自身をゆるすこと。
そんな様々な苦しみや葛藤の末に人間は本当に優しく、安らかな気持ちになれるのだろうか。
北海道が出てくる事に惹かれて購入。
名作。
自分に重ね合わせて、何度も「ジ~ン」とした。下巻は特に言葉に表せない感動の連続。人間くさくて、絆を感じる。それは決して安い感じのものではなく、人を引き込む文章なのだ。
何度も何度も、いろんな人の顔が浮かんだ。自分にとって大切な人だけど、今は会えないでいる人に会いたくなった。
重松さん作品の中で、一番長いお話がこれです。 テーマは赦すこと・赦されること。 親友の祖父に親を殺された男は、親友を赦せるか。 親友の親が自分の祖父に殺された男は、親友に赦されたいのか。 そんな感情を抱くことはまた罪なのか。 けっして、赦されてはならないのか。 そこに 妻の浮気相手に子どもを殺された男性 交通事故を起こして相手家族の人生を変えてしまった女性 が... 続きを読む »
死に向き合う覚悟、許すことの尊さ、残された者たちの想い、色々な大事なことが詰まった作品である。
私自身も今年義父が亡くなり、思い残すことは後悔ばかりである。それは、私に限らず周辺の身内や友人も同じだろう。そして最も後悔の数が多いのは亡くなった本人であろう。
本作で一番印象的なのが、シュンが子供に名前の由来を語るシーン。
「生きること。生きることについて考えること。考えながら、でも、なにも考えずひたすらに生きること。」いい言葉だなあ。
下巻はいよいよ様々な過去を紐解いて行く。シュンが命を終えて行く中で、周りの人間も素直になり、過去を受け入れ、許し許されて行く。
夜空の星は昼間は見えないけど、いつもいるから、というシュンから哲生への台詞が胸を打つ。
過去を受け入れてそれから逃げずに自分が素直になったとき初めて幸せになれる、行動が取れる、そんなことを思わされた本。

許すことは、簡単そうで難しい。





