戦力外通告 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (680ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062766555

作品紹介・あらすじ

55歳、新しい人生が始まった。
失職の恐怖、家族の危機、肉体の衰え……転換期だが、戦力外ではない。映像化されて話題を集めた、惑える男たちの群像。渾身の長編小説。

リストラされて9ヵ月。就職活動にも疲れてきた。55歳、もうやり直しはきかないのだろうか。初めて出席してみたクラス会では、中学の同級生たちも人生という舞台を降りようとしていた。失職を受け入れてくれる妻に不満はない。だが故郷で再会した晶子のことが気にかかる。

感想・レビュー・書評

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  • いまいち何が言いたいのか分からない。

  • 男性の更年期を扱った小説.
    女性が読むとイラッとくるだろうな.
    男性の私にも,下り坂の話が延々と続く話は長すぎた.

  • おじさんの日記なのか?そのつもりで書いてるんじゃないだろうか?

  • リストラされた団塊世代の主人公が、同窓会をきっかけに再会した友人たちの抱える問題にかかわるうちに、自分の人生にも変化が・・・というお話。
    長年連れ添った夫婦のことはよくわからないが、経済的にお互い自立していたら不倫しているのに結婚生活を続ける意味はあるんだろうか? 離婚してしまったほうがスッキリするのではないだろうか? 読み終わった後モヤモヤ感が残った。

  • 戦力外通告を受けるのか、自ら身を引くのか、そんな時がくることに驚かぬよう。。。

  • 団塊の世代と思われる男が巻き込まれる、
    リストラ。不倫。妻の不倫。
    友人たちの家庭の問題。
    重い問題が提起されるにもかかわらず、あまりにも軽すぎる。
    内容が浅くて詰まらなかった。

  • 55歳。
    人生の通知表を考える年代。

    主人公はリストラされた55歳。
    お金に困るわけでもなく、
    時間だけが豊富にある。
    クラス会で再開した
    旧友の悩み相談に乗り
    かつての憧れの女性と近くなって行く。

    55歳は中途半端な年齢だ。
    主人公はこう感慨する。
    「ゴールはかすかにだが見えている。
     しかし、あとふたつも三つも
     山を登り下りしなければ
     ゴールには辿り着かない」

    思うならば、人生の通知表がそろそろ出そうな年代。
    自分の人生はどうだったのか、
    現実にも足を取られながらも
    人生の総決算を意識する年代。

    通知表の評価項目は何だろうか。

    資産。恋愛。生きがい。

    他人からどう見られるか。
    自分がどこまで満足しているか。
    他者志向だったり、自己志向だったり。

    家とか、車とか、家族とか、お墓とか、
    別荘とか、見た目とか、社会的地位とか。

    そんなふうに他者評価と自己評価の間を揺れ動き
    今をもがき続ける。
    まだまだ先は長い。そんな年代。

    主人公は幼なじみと恋愛をする。
    それは“昔の恋”。
    火がつくが、やはり長続きはしない。
    それは“昔の恋”だから。

    そして、妻との関係。
    それは“今の問題”。
    妻は働き始め
    新しい恋を得ている。
    しかし、どこへ行こうとしているのか
    そこがわからない。

    さらに将来への思い。
    主人公はその日その日を生きて
    しかし、自分のゴールを
    意識せざるを得ない。
    それは“明日の通知表”。

    そんな昨日、今日、明日を生きながら
    主人公は再び会社に復帰する。
    クラス会のメンバーの問題にともに悩み傷つきながらも
    “明日の通知表”を目指して。

  • リストラがメインの小説かと思った。
    途中で挫折・・・。

  • ◆あらすじ◆

  • 30th May Sun 2010 本屋で見つけた

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著者プロフィール

1950年福井県生まれ。早稲田大学文学部中退。パリ滞在中エール・フランスに勤務。76年『野望のラビリンス』で小説デビュー。95年『鋼鉄の騎士』で第48回日本推理作家協会賞長編部門、第13回日本冒険小説協会大賞特別賞をダブル受賞。その後恋愛小説へも作品の幅を拡げ、99年『求愛』で第6回島清恋愛文学賞、2001年『愛の領分』で第125回直木賞受賞。17年には『大雪物語』で第51回吉川英治文学賞を受賞した。その他『タフガイ』『わかって下さい』『彼女の恐喝』など著書多数。2020年逝去。

「2021年 『ブルーブラッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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