十六歳のオリザの冒険をしるす本 (講談社文庫)

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著者 : 平田オリザ
  • 講談社 (2010年9月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (450ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062766753

十六歳のオリザの冒険をしるす本 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 映画『演劇1』『演劇2』の予習として読んでみた。
    これで16歳とは末恐ろしい。というか、実際すごい人になっちゃってるけど。
    オリジナルタイトルは『十六歳のオリザの未だかつてためしのない勇気が到達した最後の点と、到達しえた極限とを明らかにして、上々の首尾にいたった世界一周自転車旅行の冒険をしるす本』。文庫化で改題。
    タイトルからも想像できる通り、十代のギラギラした自意識が過剰で少々読み辛いかな。まぁ、そこがいいんだが。
    「知っている事」と「体験した事」は全然別物だという事を痛感した。

  •  かつて、晩聲社から出版された時には大変驚いたことが記憶に残っています。

  •  読んでみた一番大きく感じたことは「教養が前提条件である時代の文章だなぁ」……であった。

     生まれてこのかた、毎年のように活字離れが進んでいると、聞いているが、昭和初期の文学においては、「基礎教養」が求められていたと思う。例えばそれはゲーテやニーチェ、詩や哲学書、あるいは資本主義や社会主義のような思想。
     書き手は、読み手にこれらの基礎があるものとして文章を綴り、読み手は知らなけれれば恥じて教養を身につけようとする。
     そんな時代があったと思う。

     この本が書かれたのは1979年(正確には旅に出た年)、今から約30年ほど前だ。
     著者が教養を前提とするのはともかくとして、著者と手紙のやり取りをする少年たちも、「教養を知らぬこと」を恥じと感じる気持ちがあるように感じた。ぶっちゃけると、私の10代と比べ、のきちんと人格のあるように思える。

     今は変化の時代と言われ、新しい情報を知ることにやっきになり、基礎教養という言葉は忘れ去られているのではないか。知らなくても別に何とも思わない。そして書き手も、そのような読み手に向け、知らないことを前提として、認識させていく文章を書く。
     今の方が読みやすいけど、時折こういうものを読むと「教養」について考えさせられる。
     
     本文とあとがきの著者の姿勢の落差が面白い。

  • 劇作家として活躍するオリザさんが十六歳の頃、高校を休学して1年余りアメリカ→ヨーロッパと旅した記録。友達との手紙のやりとりがいい。『深夜急行』に並ぶ紀行本の名作といってもいいと思う。
    世界一周の予定をいとも簡単に、アメリカ→ヨーロッパ内巡回に変更してしまう柔軟さ、ヘタに旅の答えを出していないことが、かえって柔らかな強さを感じさせる。「栴檀は双葉より芳し」といったところか。旅の答えを出さなかったからか、オリザさんは今に至るまでずっと旅の途中なのだそう(文庫版あとがきより)。
    ちなみに、読んだものは文庫化にあたり改題されたものだけど、もとのタイトルが奮ってる。『十六歳のオリザの未だかつてためしのない勇気が到達した最後の点と、到達しえた極限とを明らかにして、上々の首尾にいたった世界一周自転車旅行の冒険をしるす本』というのだ。

  • あららら、文庫化したらタイトルもコンパクトになちゃった!今や、文部科学省のなんたら委員にまでなっちゃった劇作家が、まだ「オリザくん」だった頃、自転車で世界一周したおはなしです。いったい何年ぶりでしょか。元の単行本は1980〜90年頃だったような気がする。棚から引っ張り出すのも面倒なんで未確認。ほとんど記憶に残ってなかったようで、あらためてそれなりに・・・。

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