ηなのに夢のよう DREAMILY IN SPITE OF η (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062767057

作品紹介・あらすじ

地上12メートルの松の枝に、首吊り死体がぶら下がっていた。そばには、「ηなのに夢のよう」と書かれた絵馬が。その後も特異な場所での首吊り自殺が相次ぐ。一方、西之園萌絵は、両親の命を奪った10年まえの飛行機事故の真相に近づく。これら一連の事件に、天才・真賀田四季は、どう関わっているのか-。

感想・レビュー・書評

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  • ああトーマが。。。本編は安定した面白さでしたが、最後にとても切なくなりました。

  • 最近サボって読書再開、読みかけのη読了。
    久しぶり?ほぼ初めて?森ミステリで泣いた。トーマ安らかに。。

    gシリーズも進むにつれてsmシリーズのメンバが出てきて嬉しい。話が繋がるというより、世界で個々にあったものがじわじわと編み込まれて行く様な感覚。

    京極ミステリと違うなーと感じるのは、京極さんはその世界観、人物、出来事を時系列も含めて綿密に組み木細工の様に組み立てて置いて、それを少しずつ開示して、こことここでこう繋がって傷んだよってするのに対して、森ミステリはあらかじめ全ての事象があって、それを意図して読者に少しずつ与えて思考させた後にその繋がりを発見させる感じ。森ミステリの方が読者の思考パターンまで組み込んだ作品な感じがする。

  • 萌絵が過去と向き合うところに引き込まれた。
    赤柳さん、だれ?!

  • 相変わらず「何だったんだろう…?」な感じで終わるやつ。シリーズ最後まで読まないとわからないのか…。
    萌絵が車の中で泣いて犀川に電話するシーンで、曇っているのに「月が綺麗だったので」と言う萌絵に「(来るなら)月を用意しておこう」と返す犀川のくだり、好き。

  • 去年からすべてがFになるから読み始めて
    全ての作品に感動というか感心していたのだけど
    今回は始めて泣きました。

    トーマが死んでしまったからとかでなく
    西之園さんの成長に対してなのかな。

    話としては見えなかった糸が見えていくような
    見えそうで見えないような感じ。

  • ηに関する首吊り自殺の件は相変わらず何も解決していないけど,真賀田四季の存在がどんどん近くなってきつつあって不気味。本作はミステリィよりも登場人物,とくに萌絵に焦点が当たってた回だったかな。
    S&M,V,Gシリーズのオールスターで豪華です。Xからも少しだけ。
    犀川先生がラストで見せたかっこよさに痺れる。トーマとのラストは涙せずにはいられなかった。実家に残してきたわんこに自然と置き換えてしまう。

  • もうこれは!シリーズ終盤に向けていろんな伏線が回収されていく…飛行機事故、真賀田四季…

    そしてなにより萌絵の成長……
    D2の自分に萌絵を重ねたりもしつつ、友達が急に結婚する感じとか…D論…査読…そして助手採用
    ここまで読んで来て追いついて来た
    トーマが死ぬところとか、めちゃ泣いた…
    犀川先生との距離の近づき方も見ていて安心する感じ

  • このシリーズでは、犯人、動機なんて些細なこと。
    過去のシリーズを読んでいるとニヤニヤ。
    一番最初の作品『すべてがFになる』の印象も、森作品の印象までも変わる。それだけの衝撃を受けました。
    いつも考えさせられることだけど、森さんはどこまで考えて『すべてがFになる』を書いたのか。
    改めて、森作品を読み返したくなった。

  • このシリーズは難しい。明確な回答がないから考えなければならない。また、推理小説ではなく、萌絵の成長記録となってきたいる。紅子の登場はうれしいが、今後はどうなっていくのか不安だ。いや、楽しみだ。

  • Gシリーズ、第六作。いや〜もう言葉にならないくらい、豪華絢爛のメンバでした!萌絵ちゃんに犀川先生、ラヴちゃんと金子君(あっ!?結婚おめでとう。笑)、紅子さんに保呂草さん、ラスボス?四季博士。で、物語はというと・・首吊り事件は何にも解決せず、最後はトーマの“死”という形で(前半を)終え、次作からは萌絵は東京のW大(早稲田かな?)の助手?で(後半を)スタートさせるようだ。もうワクワクが止まりませんな!

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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