人形館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

  • 1670人登録
  • 3.16評価
    • (51)
    • (137)
    • (280)
    • (101)
    • (21)
  • 152レビュー
著者 : 綾辻行人
  • 講談社 (2010年8月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062767163

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
東野 圭吾
有効な右矢印 無効な右矢印

人形館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 画家の飛龍想一は、父が遺した京都の屋敷に移り住む。
    そこは顔のない奇妙なマネキンが各所に佇む人形館だった。
    京都の街では子どもを狙う通り魔事件が連続して起こり、想一には脅迫状が届けられる。
    不穏な空気の中、人形館で火災が発生する…

    久しぶりの館シリーズ。
    ぼんやり読んで、最後にドンデンされるのが常の私が、最初の方でからくりに気づいてしまい。
    違うドンデンがあるといいなぁと思ったらほぼ想像どおりな結末でした。
    綾辻さーん、もっとしっかり騙してくれないと!(笑)

    舞台はまた京都、京都続きな昨今。
    あまり街の風景は出てこないけれど、いつもの館シリーズと違い、少し開放感があったかも。とはいっても、京都の空気もどんより湿っぽく、清々しさとは程遠いのだけど。
    いつものあの人や、いつものからくりも、本作では…の位置づけで、館シリーズの中では、いろんな意味で異色な作品でした。

  • 個人的にはあまり好きになれない話だった。
    館シリーズの魅力はクローズドサークルの中で次は誰が殺されるのか、誰が犯人かというドキドキ感だと思っているので自由に出入りできてしまう環境に違和感。
    館としての特殊性も今一つ。
    登場人物も魅力が足りないし、主人公の失われた記憶の描写の仕方が会話の途中途中に挟まる描写が何となく気持ち悪い…
    と同じ作者でもここまで合わない作品もあるのだと驚いた。
    悪い意味でシリーズの中で異色の作品と言えるかも。

  • 綾辻作品は最後のどんでん返しが魅力だが、これは無いよなぁ、でした。

  • 館シリーズの第4作目。本格ミステリーのシリーズだが、この作品はやや変格寄り。刊行当時に賛否が別れたというのもうなずける。
    犯人もトリックも読み始めから分かった。
    あとがきでも書かれているとおり、この展開は今ではある種の定番になっているので、見破るのは簡単だと思う。

  • 十角館、水車館、迷路館という今までの館シリーズとはコンセプトが全く異なる作品。シリーズのお約束を前提に推理するというミスリードが勝手に頭の中で発生していました。裏切りというのはミステリにとってはある意味で賛辞だと思っていますが、これはまさに裏切りといえるでしょう。

  • また、やられた。くそう!
    この方法もあるって知ってるのに、綾辻さん、性格悪いよ、でも読んでて面白いから只管悔しくもある。
    でも面白いんだよ。そこが悔しい。
    密かに表紙の木の中央の顔に吃驚した。

    そしてやっぱり島田潔の名前の由来はそこだったか。その部分のところで思わず「ああああ!」と叫びたくなるほどに嬉しい吃驚だった。まあ、最初の人形の件であれ?って思うけど。
    館物は綾辻さんは最早私的に定説となりました。
    時計館の新装版はいつ出るのだろうか・・・

  • 館シリーズ。今作は今までのシリーズとは異なる展開だ物語を見せている。中村青司のことも書かれていて、彼が物語な展開に何かしらの影響を与えているものだと感じる。月ごとに時間の展開と真相解明を追っていく中で、登場人物らの心情を読み取り、性格などから事件の背景を解き、一見物腰柔らかそうであるけど、違う一面もあり、それが事件に大きく関わっていたんだと、密室でそうかと納得するだけ展開だと感じた。完全なクローズドサークルではないが、クローズドサークル独特の雰囲気あり、トリックに見破られたなと拍子抜けした印象。

  • 読み始め…17.3.18
    読み終わり…17.3.18

    心も気持ちもまっさらにして
    "本格"を楽しもう。今度こそ...

    毎回のようにそう思うのだけれど
    60ページほど読み進んだところで
    もしかして.....?とある思いが過り
    その思いというのが
    とうとう最後まで覆されることなく
    あっけなくゴールしてしまいました。

    あぁ..なんだかなぁ....。

    そして毎回のように
    この次、どうしようかな...と
    思ってしまうのです。

    だけど
    とても気になっていることがあります。
    これまでの4作のうちの
    一話にしか登場しなかったある人の事が
    もうずーっと気になっているのです。
    あの人は一話限りの人なのかしら....
    これも毎回、読む前に登場人物のなかに
    いないことを確認しつつ読んでいます。

    きっと何かある。
    だからいつかまた登場してくれる...

    そう期待し願いつつ
    次回作に進んでいるこの頃です。

  • 「異彩を放つ」物語とはいったいどんなものなのか?
    期待をしながら読み始めた。
    「館」シリーズでありながら島田潔は登場はするけれど、登場はしない。
    相反する矛盾した構成になっていた。
    ミステリーというよりもサスペンスといった方がしっくりとくるような物語だった。
    「人形館」がどこか異様な佇まいなのはいつものことだけれど、記憶にまつわる展開などより一層忍び寄る恐怖を描いたサスペンスのような気がした。
    本格ミステリーではないけれど、全体を覆う歪な空気感は物語を最後まで気の抜けないものに作り上げていた。

    「館」シリーズを読んでいなければ面白さは半減してしまうかもしれない。
    他の「館」シリーズを読んでいればこその「そうくるの!?」といった驚きがあるからだ。
    いつか全「館」シリーズを読みきってみたい…そんなふうにあらためて思わせてくれた物語だった。

  • 館シリーズ4作目

    サイコホラーミステリー
    館シリーズは全作読んでるけど、
    極めて異色。
    これまでの作品は
    クローズドサークルの中で起きて
    きたけれど、
    今回は違う。
    いつでも逃げられる中で
    事件が起きて行く。
    ラストまで読めばその理由も
    明らかになるけれど。
    太田忠司氏の旧版解説の中に
    読書とは格闘技
    絢辻氏の作品は
    思わぬところで殴り倒されるようだと
    あるが正しくその通り。
    私も闘うのが楽しくてしょうがない。

    2016.5.14再読了

  • 「私」、飛龍想一は、育ての母である叔母とともに実父・飛龍高洋が残した「緑影荘」に引っ越すために京都を訪れる。その屋敷は本邸の日本家屋には部品の一つが欠落したマネキンが随所に配置され、また離れの洋館はアパートとして貸し出されていたが改築時に中村青司が携わったという噂があった。
    しかし、近所では通り魔殺人事件が発生、さらに私のもとにも奇怪な手紙が届き、そのころから次々と奇妙な出来事が起こり始める。
    私の命を狙う人物とは誰なのか? 恐怖に駆られた私は、大学時代の友人・島田潔に助けを求める。


    今までの期待値を超えてきた。
    そうきましたかーーーって感じ。
    フェアかアンフェアかの問題ではなく個人的に好き。

  • 本格推理というよりサイコサスペンスともいうべきか。
    最後の方に驚きを用意しているのは流石!

  • これはちょっとナシかな。
    先の3作と比べると格段にしょぼい。

  • 十角館→時計館→人形館の順で読んだので、作風の違いに驚いた。
    作中で人が死ぬのに慣れ過ぎて、穏やかな気がするけどよく考えるとけっこう死んでる(°_°)

  • 館シリーズの中では異質な作品。他の作品と違ってクローズドな世界で事件が起こる訳でもなく、ミステリと言うよりはサスペンスに近い印象。

  • 館シリーズ第四弾。エピローグを読むまでは、いくら病気だからって自作自演はないよなぁと思っていたんですが・・最後のトンデモナイ描写に言葉を失いました。。まるで夢野久作の『ドグラ・マグラ』ように・・

  • 全体に漂うどんよりした感じがあまり好きじゃなかったし、真相も何だかよくわからなくてシリーズの中ではイマイチな作品でした。

  • 主人公の飛龍想一による一人称の物語。

    孤独な生活を送る想一にとって、大学時代に島田潔と出会えたことは、人生の中で大きな救いになっていたのだろうと感じました。本格ミステリではないこともあり、館シリーズの中では低く評価をされている作品ですが、個人的に好きな作品です。

    想一の孤独は、井上夢人の『ラバーソウル』の主人公、鈴木の孤独とも重なりました。

  • シリーズ一作目から二作飛ばして読みました。最初は「??」だったけど、最後島田潔が人形館の誰からも「は?」という感じで反応されていた所で二重人格とうっすら気付きました。読後はそんなに良くないのはこのシリーズの特徴でしょうか?図書館ゆえの順番に読めないジレンマ。わがまま言わず水車館など飛ばした二作も早めに読みたいです。

  • 自分含め、最初に殺された母親沙和子が実は生きてて真犯人だと思った人は多いのでは。実の息子を亡くしているという設定もミスリードくさいし。

    綾辻行人といえば叙述トリック、と分かってる読者ほど騙される気がする

  • こういう内容は嫌いじゃないけど賛否分かれるのは理解出来るなあという感じ。
    館シリーズ中異色の作品と言われているのを聞き、かつあの語り口の感じから、早い内になんとなくタネがわかってしまった。発表当時に読んでみたかった。

    人形館があまり本筋に関係なかったのが残念。
    変化球なのはわかるけど、このシリーズはやっぱり館が中心になる話がいいなと。

  • 【館シリーズ4作目】正確には館ではない人形館での事件。私が語る不可解な出来事にひかれながらもやっぱり中村青司のからくり館が舞台の方が個人的には好き。今回は殺人の全貌もはっきりと明らかになっていないし消化不良な感じ。

  • 内容はすごく面白かったけど、ああこのラストかあ…ってなってしまった。私はこの形のミステリーなら、夏のレプリカのがすごく面白かったように思った。

  • オチが気に入らない人も一定数いるだろうな、と感じる作品。
    いつもの館シリーズのようなものを期待すると、肩透かしを食らってしまうかもしれない。

    氏が他の小説内でも本格ミステリの定義として、「神の視点である地の文には嘘があってはならない」と書いているのを何度か見たが、今作は一人称で書かれているため、「本人がそう思い込んでいるのから嘘ではない」という解釈でギリギリOKということなのか?
    その点で好みが大きく分かれるのだろうと思う。

  • 館シリーズとして描く必要はあったのだろうか。

全152件中 1 - 25件を表示

人形館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)に関連する談話室の質問

人形館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)に関連するまとめ

人形館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)を本棚に登録しているひと

人形館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

人形館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

人形館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

人形館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

人形館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)の作品紹介

父が飛龍想一に遺した京都の屋敷-顔のないマネキン人形が邸内各所に佇む「人形館」。街では残忍な通り魔殺人が続発し、想一自身にも姿なき脅迫者の影が迫る。彼は旧友・島田潔に助けを求めるが、破局への秒読みはすでに始まっていた!?シリーズ中、ひときわ異彩を放つ第四の「館」、新装改訂版でここに。

人形館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)のKindle版

人形館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)の文庫

人形館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)の新書

ツイートする