人形館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

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著者 : 綾辻行人
  • 講談社 (2010年8月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062767163

人形館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 画家の飛龍想一は、父が遺した京都の屋敷に移り住む。
    そこは顔のない奇妙なマネキンが各所に佇む人形館だった。
    京都の街では子どもを狙う通り魔事件が連続して起こり、想一には脅迫状が届けられる。
    不穏な空気の中、人形館で火災が発生する…

    久しぶりの館シリーズ。
    ぼんやり読んで、最後にドンデンされるのが常の私が、最初の方でからくりに気づいてしまい。
    違うドンデンがあるといいなぁと思ったらほぼ想像どおりな結末でした。
    綾辻さーん、もっとしっかり騙してくれないと!(笑)

    舞台はまた京都、京都続きな昨今。
    あまり街の風景は出てこないけれど、いつもの館シリーズと違い、少し開放感があったかも。とはいっても、京都の空気もどんより湿っぽく、清々しさとは程遠いのだけど。
    いつものあの人や、いつものからくりも、本作では…の位置づけで、館シリーズの中では、いろんな意味で異色な作品でした。

  • 個人的にはあまり好きになれない話だった。
    館シリーズの魅力はクローズドサークルの中で次は誰が殺されるのか、誰が犯人かというドキドキ感だと思っているので自由に出入りできてしまう環境に違和感。
    館としての特殊性も今一つ。
    登場人物も魅力が足りないし、主人公の失われた記憶の描写の仕方が会話の途中途中に挟まる描写が何となく気持ち悪い…
    と同じ作者でもここまで合わない作品もあるのだと驚いた。
    悪い意味でシリーズの中で異色の作品と言えるかも。

  • 綾辻作品は最後のどんでん返しが魅力だが、これは無いよなぁ、でした。

  • 館シリーズの第4作目。本格ミステリーのシリーズだが、この作品はやや変格寄り。刊行当時に賛否が別れたというのもうなずける。
    犯人もトリックも読み始めから分かった。
    あとがきでも書かれているとおり、この展開は今ではある種の定番になっているので、見破るのは簡単だと思う。

  • 十角館、水車館、迷路館という今までの館シリーズとはコンセプトが全く異なる作品。シリーズのお約束を前提に推理するというミスリードが勝手に頭の中で発生していました。裏切りというのはミステリにとってはある意味で賛辞だと思っていますが、これはまさに裏切りといえるでしょう。

  • また、やられた。くそう!
    この方法もあるって知ってるのに、綾辻さん、性格悪いよ、でも読んでて面白いから只管悔しくもある。
    でも面白いんだよ。そこが悔しい。
    密かに表紙の木の中央の顔に吃驚した。

    そしてやっぱり島田潔の名前の由来はそこだったか。その部分のところで思わず「ああああ!」と叫びたくなるほどに嬉しい吃驚だった。まあ、最初の人形の件であれ?って思うけど。
    館物は綾辻さんは最早私的に定説となりました。
    時計館の新装版はいつ出るのだろうか・・・

  • 館シリーズ。今作は今までのシリーズとは異なる展開だ物語を見せている。中村青司のことも書かれていて、彼が物語な展開に何かしらの影響を与えているものだと感じる。月ごとに時間の展開と真相解明を追っていく中で、登場人物らの心情を読み取り、性格などから事件の背景を解き、一見物腰柔らかそうであるけど、違う一面もあり、それが事件に大きく関わっていたんだと、密室でそうかと納得するだけ展開だと感じた。完全なクローズドサークルではないが、クローズドサークル独特の雰囲気あり、トリックに見破られたなと拍子抜けした印象。

  • 心も気持ちもまっさらにして、"本格"を楽しもう。今度こそ...

    毎回のようにそう思うのだけれど、60ページほど読み進んだところで
    もしかして.....?とある思いが過り、その思いというのが
    とうとう最後まで覆されることなくあっけなくゴールしてしまいました。

    あぁ..なんだかなぁ....。

    そして毎回のようにこの次、どうしようかな...と思ってしまうのです。

    だけどとても気になっていることがあります。
    これまでの4作のうちの、一話にしか登場しなかったある人の事が
    もうずーっと気になっているのです。

    あの人は一話限りの人なのかしら....
    これも毎回、読む前に登場人物のなかにいないことを確認しつつ読んでいます。

    きっと何かある。
    だからいつかまた登場してくれる...

    そう期待し願いつつ
    次回作に進んでいるこの頃です。

  • 「異彩を放つ」物語とはいったいどんなものなのか?
    期待をしながら読み始めた。
    「館」シリーズでありながら島田潔は登場はするけれど、登場はしない。
    相反する矛盾した構成になっていた。
    ミステリーというよりもサスペンスといった方がしっくりとくるような物語だった。
    「人形館」がどこか異様な佇まいなのはいつものことだけれど、記憶にまつわる展開などより一層忍び寄る恐怖を描いたサスペンスのような気がした。
    本格ミステリーではないけれど、全体を覆う歪な空気感は物語を最後まで気の抜けないものに作り上げていた。

    「館」シリーズを読んでいなければ面白さは半減してしまうかもしれない。
    他の「館」シリーズを読んでいればこその「そうくるの!?」といった驚きがあるからだ。
    いつか全「館」シリーズを読みきってみたい…そんなふうにあらためて思わせてくれた物語だった。

  • 館シリーズ4作目

    サイコホラーミステリー
    館シリーズは全作読んでるけど、
    極めて異色。
    これまでの作品は
    クローズドサークルの中で起きて
    きたけれど、
    今回は違う。
    いつでも逃げられる中で
    事件が起きて行く。
    ラストまで読めばその理由も
    明らかになるけれど。
    太田忠司氏の旧版解説の中に
    読書とは格闘技
    絢辻氏の作品は
    思わぬところで殴り倒されるようだと
    あるが正しくその通り。
    私も闘うのが楽しくてしょうがない。

    2016.5.14再読了

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人形館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)の作品紹介

父が飛龍想一に遺した京都の屋敷-顔のないマネキン人形が邸内各所に佇む「人形館」。街では残忍な通り魔殺人が続発し、想一自身にも姿なき脅迫者の影が迫る。彼は旧友・島田潔に助けを求めるが、破局への秒読みはすでに始まっていた!?シリーズ中、ひときわ異彩を放つ第四の「館」、新装改訂版でここに。

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