びっくり館の殺人 (講談社文庫)

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著者 : 綾辻行人
  • 講談社 (2010年8月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062767170

びっくり館の殺人 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 館シリーズに期待が大きいだけに、拍子抜けした感じ。
    他の館シリーズとは違い、ページを戻りながら読み進む感じではなく、サラッと読んで最後は[?]で終わってしまう。ミステリーではなくホラー小説でした。
    人間が犯人と言うより、目に見え何かに操られ……ラストは考えても状況を把握できませんでした(汗)
    子供向けとの事ですが、内容は子供向けとは思えず、館シリーズとして発表しなくても良かったのにと個人的には思います。
    でも綾辻さんの館シリーズ大好きなので、次回作に期待です!!

  • 少年少女向けということですが、正式な館シリーズであって番外編ではないと言うことを考えると、今ひとつ。
    でもまあターゲット層が広くなるとこのくらいが限界と言うかちょうどいいのかも。
    ただ低年齢層には禍々しいような。子供の頃、乱歩の児童向けに改編されたものを読んだ時のような感じとはまた違うかなと。

  • 人形館同様、同シリーズではやや変化球の位置付けだが、幻想的な雰囲気やトリックはしっかり継承している。色々物足りない所もあるが、たまにはこんな遊び心ある館があってもいいんじゃないの?(たまには?)

  • 低年齢層向けミステリーという事で、色々とサラッと読めた内容。
    館シリーズに関しては、奇妙な館の特性上、フェアとアンフェアの境界線を入り混じらせて話が進んで、そこがとても面白く、世界観の設定としてとても秀逸だった記憶があるけど、これに関しては2転3転させずすっきりと進んでいった。
    でも、これはこれで悪くない。
    少年探偵団的な雰囲気を醸し出そうとしているのか、おどろおどろしい雰囲気で話を進めていることに重点を置いているのか、疑問点が何点か消えなかったり、ラストの締め具合だったりと、ラストに向かって謎が収束していくという爽快感が味わえるかと言うと、いままでの綾辻行人とはちょっと違う。

  • 館シリーズ8作目
    ミステリーランドからということで、文体も内容もやっぱり児童向け…
    かと思いきやリリカの父親の件など児童にはあまり読んで欲しくないような描写もあり…
    トシオの中のリリカの邪悪な魂が事件を起こしたというオチもいまいち好きになれず…
    暗黒館のラストもそうでしたが、ホラー映画のようなラストが続きますね
    ただ、暗黒館の登場人物チラリと触れられていたのは嬉しい驚き!
    そして島田さんも前作に引き続きほんとーにちょっとしか登場せず…
    次作、奇面館での大活躍を期待したい

    2013/01/26

  • いつものおじさん、ジャングルジムに座ってるだけだった・・・

  • 綾辻行人は新本格ミステリの立役者と書かれているけど、正直ミステリとしてはいまいちな作品。
    伏線を張るだけ張って、ほとんど回収せず散らかしっぱなし。
    館シリーズ全部読めばわかるのかもしれないけど、連続小説ではなく、あくまでもオムニバス形式の館シリーズでそれは致命的な欠陥。

    ミステリというよりどちらかというとサスペンスのほうがしっくりくる。
    トリックもなければ推理要素もない、ただ殺人事件が起こるだけ。
    清々しいまでにミステリのタブーをおかした展開。
    挙げ句の果てに殺人犯人の動機にオカルトが混ざる始末。

    これを本格ミステリというにはおこがましすぎるというのが正直な感想。

  • 館シリーズの中ではある意味で異色です。少年少女向けに執筆された作品。
    この作品の成り立ちを知らずに読んだのですが、学校の図書室で初めてポーの黒猫を読んだ時の感覚が蘇って来ました。
    本棚の暗がり、上履きの埃っぽい匂い、段々暗くなる室内、校庭から聞こえる音が遠のく。まさしく、初めて出会うミステリ!
    ミステリランドシリーズと銘打って複数の作家が作品を寄せたようです。他の本も読んでみたい。

  • 元は小学校中・高学年を対象にした本だったそうですが、正統な「館」シリーズらしいです。
    但し、ジュブナイルやライトノベルのノリではありません。
    会話部分の"。」"が新鮮です。
    「館」シリーズではお馴染みの鹿谷さんが登場しますが、探偵役ではなくてチョイ役でした。

    ガチガチの正統派ロジックミステリを期待すると、肩透かしを食らいます。
    ミステリを読んでいた筈なのに、オチがホラーかよ!!!
    凄く長い話の末に夢オチだった「暗黒館」と比べれば、まだ許容範囲内でしょうか。

    小学生の三知也は家庭環境が複雑で、現在は弁護士の父と二人で暮らしている。
    兄は苛めを苦に自殺したが、それを止めようとした生徒を巻き添えにしていた。

    兄がしたことは罪だと父は言うが、そんなのはおかしいと母は考える。
    兄の死にショックを受けて、母は精神的に参っていた。
    将来的には離婚するかもしれない。

    三知也は英語塾の帰りに「びっくり館」を見に行く。
    最近、転校して来た三知也は、「びっくり館」についての噂を聞いていた。
    びっくり箱に関連する建物らしい。

    敷地内に入ったところで、同じ年頃の少年と出会う。
    少年は俊生と名乗り、三知也と同じ歳だが病弱な為に学年は下だった。
    この出会いを機に、二人は友達になる。

    気難しいと思われた「びっくり館」の主・古屋敷氏は三知也を歓迎してくれた。
    以降、俊生の体調が良い時は会えるようになる。

    俊生のところも複雑な家庭だった。
    俊生の母・美音は、元は古屋敷氏の養女だった。
    幼い頃に実の両親を亡くして、心を閉ざす。
    しかし、中村青司の作ったびっくり箱に対しては好反応を示していた。
    古屋敷氏は美音の為に、びっくり箱を集めたり、屋敷にびっくり箱の仕掛けを施したりする。

    俊生には梨里香という名の姉がいたが、母親に殺されてしまう。
    後に、母親は精神病院の世話になっていた。
    娘を殺した理由は、梨里香が悪魔の子だからとのこと。
    古屋敷氏は梨里香が忘れられなくて、「リリカ」と名付けた腹話術人形を作る。

    俊生の誕生日に、三知也、俊生の家庭教師・新名、新名のイトコで三知也のクラスメイト・あおいが招待されます。
    ハッキリ言って、「盛り上がれるか!!!」という感じのパーティーです。
    古屋敷氏曰く、「楽しいショウ」はヘタクソな腹話術でした。
    三知也達は気味悪いと言っていますが、単に腹話術で話した内容や古屋敷氏自体だけを指している訳ではありません。

    クリスマスパーティーにも招待されて、三知也達は「リリカ」の人形がある部屋に向かうと、そこには鍵が掛かっていた。
    二人掛かりでドアにぶつかって開ければ、古屋敷氏が倒れていた。
    背中にはナイフが刺さっていて、どう見ても亡くなっている。
    壁に寄り掛かるように、「リリカ」が座っていた。
    ドアには鍵が掛かっていて、窓もキッチリと締められていて、びっくり箱の仕掛けによる隠し扉も閉じられていた。

    状況的には密室殺人事件ですが、ネタバレをすれば古屋敷氏と一緒にいた「リリカ」は、人形の姿をさせられた俊生でした。
    ショウで使われていた人形が俊生だったから、三知也達は気味悪がっていた訳です。

    ハッキリと書かれていませんが、俊生は古屋敷氏から虐待を受けていたみたいです。
    男のコに腹話術人形の格好をさせるとは尋常ではないですね。

    薄々気付いていましたが、俊生達の父親は古屋敷氏のようです。
    血が繋がっていないとはいえ、抵抗を感じてしまいます。

    三知也達は俊生を助ける為、細工を施して外部からの犯行に見せた。
    警察は、そのことに気付いていない。

    三知也の父親はアメリカで弁護士として活躍していて、母親は再婚したらしい。
    三知也は一人帰国して、現在は東京の大学に通っている。
    あおいとは、留学した後はしばらく手紙のやり取りをしていたが、いつしか途絶えてしまう。
    新名は、阪神大震災で亡くなっていた。
    美音は精神病院から抜け出して、ずっと行方が分からない。

    事件から十年が経ち、三知也は自分のしたことが正しかったのかと考える。
    ずっと心の隅に押し込めていたが、鹿谷の「迷路館の殺人」をキッカケに動きはじめる。

    ラストでは、鎖が絡まっていた門が開いて「びっくり館」に灯りが点っていた。
    車椅子に乗った俊生の傍に、あおいが寄り添っている。

    本日は、梨里香の誕生日。
    「色んな人がいるからお入り」と言われたところで、話は終わる。

    「色んな人」って誰だよ!!!!!
    そいつ等は生きているのかよ!!!!

    新名さんは俊生のことを警察に言おうとして口封じされた訳ではないよね?
    そんな負の発想をしてしまいます。

  • 読了日2013/01

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あやしい噂が囁かれるお屋敷町の洋館、その名もびっくり館。館に住む少年と友だちになった三知也たちは、少年の祖父が演じる異様な腹話術劇におののくが…クリスマスの夜、ついに勃発する密室の惨劇!悪夢の果てに待ち受ける戦慄の真相とは!?ミステリーランド発、「館」シリーズ第八弾、待望の文庫化。

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