宿命(上) ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062767330

作品紹介・あらすじ

かつて学生運動に身を投じた有川三奈は、病院を多数擁する医療法人会長として辣腕を振るう日々。有川家長男で大蔵官僚の崇に、有力代議士・白井眞一郎の娘との縁談が持ち上がる。革命の志を捨て権力中枢への野心を抱く三奈と、政治家を目指す崇にとって、それは願ってもない閨閥をもたらすはずだった…。

感想・レビュー・書評

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  • (上下巻合わせてのレビューです。)
    楡さんの文庫最新刊を年末に読みました。

    今回は、エリート官僚・大物政治家・病院の会長たちが、
    婚姻や大金を用いて、日本の中枢にまで上り詰めるべく画策するドラマ。
    (予想できると思いますが、)かなりドロドロです。
    エリート官僚と政治家の娘の結婚を巡り、
    昔の女がでしゃばって邪魔をしたり、
    政治家と病院の会長の若かりし頃の過去がクローズアップされたりと、
    盛り沢山の内容です。

    ちょっと関係者の繋がりがあり過ぎて、現実味はないのですが、
    そこはまぁフィクションの小説なので仕方ないでしょう。
    その部分を差し引いても、
    先の展開が気になって仕方ないドラマ仕立てになっています。

    予想通り期待を裏切らない大作でした。
    続編もハードカバーで出ているので、
    早く読みたいところです。。

  • 面白く一気に読み進めた。ビジネス小説というよりは人間模様中心だが。

  • 昔読んだ本

  • 正直いまいち
    リアリティがうすく、ストーリ全体が中途半端!

    あれ、この件って結局どうなるの?
    それでおしまい?
    っていうのがあちこちに残ったままで、個人的には納得できないまま、あっという間に終わってしまいました。
    とくに、最後の最後はあれれれ...
    ぐぐってみると、続編があるようです。
    続編読まないと終わらない感じです

    全体のストーリとしては、学生運動という形で外部から世の中を変えようとしていた活動家の女「三奈」と、権力構造に入り込むことで、内部から世の中を変えようとする男「眞一郎」のそれぞれ2世代にわたる権力物語です。
    おおよそストーリ展開が見えるところも減点

    上巻では
    医療法人会長のエリート息子と政治家の娘を見合いで結婚させようというストーリ展開。
    しかし、実は、医療法人会長と政治家は30年前に学生運動で愛し合っていた二人。
    んで、お決まりのパターンのように、エリート息子が付き合っていた女「宣子」が別れを切り出されて復習に燃える(笑)
    さらに、このエリート息子の父親は実はその政治家(?)
    二人が結婚すれば、「三奈」が成し遂げられなかった権力の頂点を目指すこともできるのに、近親結婚を認めてしまうことにもなってしまう...

    といったところです。
    さてさてどうなるで、下巻!!

  • 面白い。官僚と政治家の金と権力への執着。安保闘争から現代へのつながり。難しそうな内容なのに読みやすい。

  • ・あらすじ
    どろどろ。政治家とその周辺の話
    ・かんそう
    楡周平が書くドロドロ劇。面白かった。女の恨みってこわい。

  • あんまりこういう権力闘争、権謀術数なサスペンス本は読んだことなかったのだけど、内容が成り上がりらしい虚飾を飾り立てたがごとく薄っぺらいせいか、昔の男女が名前を変えて思わぬ再会とか火サスばりにわかりやすい展開に逆にすらすら読みやすいという意外。これなら、松本清張とかにも読むのにも興味持てそう。実際に財務省官僚の生態だとか仕事で絡むこともあるので、割合とリアルに感じられた。

  • 読了

  • サブタイトルの「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京」に惹かれて思わず購入。内容的にも個人的に関心度の高い69年安保闘争の学生運動が伏線となり、そこから30年たった1999年の世界で、繰り広げられる親子2代に渡り権力を求める運動が再始動する。そこには、思わぬ因縁が。予断を許さない政治権力を求めるドラマは読み応えがあります。オススメです!

  • 社会を変える為に権力を得る。
    そんな人間達の野望や欲望が細部まで見える。それに伴う男女間。下巻に期待。

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著者プロフィール

1957年生まれ。米国系企業に勤務中の96年、30万部を超えるベストセラーになった『Cの福音』で衝撃のデビューを飾る。翌年から作家業に専念、日本の地方創生の在り方を描き、政財界に多大な影響を及ぼした『プラチナタウン』をはじめ、経済小説、法廷ミステリーなど、綿密な取材に基づく作品で読者を魅了し続ける。著書に『介護退職』『国士』『和僑』『食王』(以上、祥伝社刊)他多数。

「2023年 『日本ゲートウェイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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