イナイ×イナイ PEEKABOO (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 2153
感想 : 174
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062767460

作品紹介・あらすじ

黒髪の佳人、佐竹千鶴は椙田探偵事務所を訪れて、こう切り出した。「私の兄を捜していただきたいのです」。双子の妹、千春とともに都心の広大な旧家に暮らすが、兄の鎮夫は母屋の地下牢に幽閉されているのだという。椙田の助手、小川と真鍋が調査に向かうが、謎は深まるばかり-。Xシリーズ、文庫化始動。

感想・レビュー・書評

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  • 美術品鑑定士・椙田の事務所を訪れた佳人はこう切り出した。「私の兄を探していただきたいのです」。双子の妹とともに広大な旧家に住む千鶴は、母屋の地下牢に兄が幽閉されているといるのだという。
    椙田の助手である小川と真鍋は、調査へと赴くが……。


    森博嗣さんの「Xシリーズ」の一冊目。
    自宅の地下牢に兄が幽閉されているかもしれないという魅力的な導入で、さらさら読めます。やっぱり謎めいた旧家とミステリアスな住人というのはミステリの舞台的にとても素敵。
    ラストはさっぱり目ですが、寂しげな余韻があって良いです。

    助手である小川と真鍋のバディも良い感じに気が抜けていていいコンビ。真鍋君が色々図太くて結構好きでした。

    森博嗣さんの作品は学生時代にかなり読んでいて、こちらは久々に手に取った一冊でした。新シリーズの一冊目という事で、とっつきやすいかなと選んだのですが、大筋は問題なくても前作とのキャラクターとの絡みなどがあるので、やっぱり「S&Mシリーズ」から読み返すべきだったな、とちょっと後悔してます。
    機会があれば最初から読み返したいですね。

  • xシリーズを読み始めます。家族が地下牢にいるかも。。という心躍る?シチュエーションです。初期のころのコナン君でもそんな設定がありましたね。
    保呂草さんがでてきてくれて私はハッピーです。紅子もでるといいなあ。事件は意外とアクションも混じえて解決します。珍しい。。
    鷹知さんはナニモノなのか今後が気になります。

  • 読みやすくて、ラストまでスラスラ辿り着いてしまった。結末が少し淡白かなと思ったけれど、Xシリーズの第一弾ということなので、続きを楽しんでみようと思う。

  • 久しぶりの森博嗣作品。
    学生の頃夢中になって読んだS&Mシリーズ以来だったが、森博嗣ワールドが懐かしくそして変わらない世界観になんだか嬉しくなった。

    登場人物たちのちょっと浮世離れしたキャラ、少し耽美な世界観、そしてミステリィ
    気づいたら2日で読み上げてしまった。

    このシリーズの続編も読んでみよう。
    面白かったです!
    ⭐︎4.3

  • 悲惨、不穏と相反する美しさの共存。
    そして想像圏外の結末。
    最後まで予想ができない衝撃展開に、読後も余韻が残りました。

  • 読みやすくて1日で読み終わってしまいました。動機がよくわからなく、最後まで読んでも結末がしっくりこなかったけど、第二章を再読して腑に落ちたというか、スッキリしました。探偵もの面白い!!そしてあの人との再会もファンなら嬉しい。


  • 保呂草こと椙田の美術鑑定事務所に努める眞鍋瞬市・小川令子が探偵役のXシリーズ。椙田は50代で白髪混じりと顎鬚に銀縁眼鏡。小川は前社長秘書。鷹知も探偵役。西之園もニアミスする。事務所の名前をすぐに変えるあたり、前とのつながりもちょいちょいありなかなか面白い。佐竹家の家族内いざこざの話。
    小川:今日はおごってあげるから。その代わり、出世したら返してね。

  • 会話が面白く、シュールで笑ってしまった。謎解きはあっさりだった印象でしゅ

  • 今まで読んだ森博嗣作品に比べて理系要素少なめかつ文字数も抑えめで良くも悪くもライトな作品

    シリーズ一作目ということもあり、続編などでの主要人物の掘り下げに期待

  • 面白かった。
    設定が金田一耕助シリーズみたい。
    久しぶりに一気読みしてしまった。
    次も読んでみたい。
    でも途中である程度読めちゃったかな。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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