輝く夜 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062767781

感想・レビュー・書評

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  • クリスマスにまつわる短編集。
    ハッピーエンドで終わるし、展開や結末が予測通りなものが多いがほっこりはする。
    「タクシー」が1番良かって好き!


    ・魔法の万年筆 ★★★★
    助けたホームレスが実はサンタさん?で、願いを3つ叶えられる鉛筆をもらう話。
    よくある話やけど楽しかった。


    ・猫 ★★★
    良かったけど、ハッピーエンドと拾った猫が憧れの上司の猫だったという有り得なさすぎる展開が微妙だった。

    雅子が猫のみーちゃんを想う気持ちには共感!


    ・ケーキ ★★★★
    ケーキが食べたくなった。
    ちょっと切ないけど、幸せな話。

    杉野さんの働いてた美容室の店長が良かった。
    特に初めてカットした日は良かった!


    ・タクシー ★★★★
    展開や結末は予想通りやったが、なんか良かった!島尾の純粋な感じと、依子の鞄の仕事に対する想いを感じとる所が素敵やった。


    ・サンタクロース ★★★
    和子がキリスト教になった話が良かった。


  • 奇跡がたくさん散りばめられた5作品に出会え、素敵な時間を過ごせました。

    クリスマスはやっぱり、特別感あるなあ。

  • 短編で読みやすくて、どの話も面白かった。
    クリスマス、みんなが幸せであるといいね。

  • 心温まる感動的なストーリーでした

  • 全てストーリーに感動した。
    本を読んで泣いたのは初めてだった。
    最近読書を始めた身分であるが、これだけ心を動かされるとは思っていなかった。
    読書っていいなって思わせてくれた作品。
    百田さんの他の小説も読んでみたいと思った。

  • 最近、本を購入する前に ある程度調べてから買うことが多かったが、今回は書店で何となく手に取り購入。
    調べてから買った本はある程度期待を裏切らないものであることが保証されているが、今回のように何気に手にした本が当たりだと いつも以上に嬉しさが高まる。
    百田氏が、顔に似合わずこのような作品を書かれることには驚いたが、本当に素敵な本だった。

  • 短編で御都合主義を描くと物語が薄く感じられてしまう。

    大体の話において読んでる途中で結末が見えるということに・・・

  • 「百田尚樹」の短篇集『輝く夜(原題:聖夜の贈り物)』を読みました。
    輝く夜(原題:聖夜の贈り物)

    「百田尚樹」作品は1年前に読んだ『永遠の0』以来ですね。

    -----story-------------
    大ヒット『永遠の0』著者による、もうひとつの号泣ストーリー。
    人は最後に誰を想い、何を願う?

    幸せな空気溢れるクリスマスイブ。
    「恵子」は、7年間働いた会社からリストラされた。さらに倒産の危機に瀕する弟になけなしの貯金まで渡してしまう。
    「高望みなんてしない、平凡な幸せが欲しいだけなのに」。
    それでも困っている人を放っておけない「恵子」は、1人の男性を助けようとするが――。
    5編の泣ける奇蹟。
    -----------------------

    クリスマスイヴを絡めたファンタジックな短篇集で、以下の5篇が収録されています。

     ■第一話 魔法の万年筆
     ■第二話 猫
     ■第三話 ケーキ
     ■第四話 タクシー
     ■第五話 サンタクロース
     ■解説 岡聡


    『魔法の万年筆』は、クリスマスイヴに7年間勤めた会社からリストラされた「恵子」の物語、、、

    一人の浮浪者を助けたことから、3つの願いが叶う魔法の万年筆を手にすることになり、クリスマスイヴの奇跡が起こる… 周囲の人の幸運を祈る気持ちが、自分の幸せにつながりましたね。



    『猫』は、クリスマスイヴに居残り残業を希望した派遣社員「雅子」の物語、、、

    「雅子」が憧れを抱いていた若き社長「石丸」との残業… 残業後、「雅子」が飼っている片目のドラ猫「みーちゃん」の話題から二人は急接近。

    「石丸」から食事に誘われるが、猫のエサの準備ができていないことから1時間だけ付き合い、その後、部屋まで送られる… 「雅子」が飼っていたドラ猫は以前「石丸」の飼っていた猫「ミーシャ」だった、、、

    猫が二人の仲を結んだ奇跡でしたね。



    『ケーキ』は、末期癌で治癒の見込みがない美容師「真理子」のクリスマスイヴの物語、、、

    死にたくないと祈った「真理子」の癌細胞が急激に減少し、1月には全ての癌細胞が消え去り、社会復帰… 後遺症?として親指が動かなくなった「真理子」は美容師を諦め、ケーキ職人としての道を歩み、同僚と結婚後、独立してケーキ屋を開店し、70歳のとき幸せだった人生に感謝しながら愛する主人に看取られる。

    ここで物語はオープニングと同じ場面に戻り… 幸せな夢を見れたという奇跡だったんですかね。



    『タクシー』は、クリスマスイヴに女友達と飲んだ30歳の独身女性「依子」の物語、、、

    飲んだ帰りに乗ったタクシーの運転手に酔った勢いで若い頃の打ち明け話を始める… 友人「和美」と二人で沖縄旅行に行った際、テレビ局に勤める二人組にナンパされ、スチュワーデスと偽ったことや、そのうちの一人で無口で誠実な「島尾」と付き合いを始めて本気で好きになったが、スチュワーデスではないことを直接告白する勇気がなく、手紙でスチュワーデスではないことを告げたこと、そして、その後「島尾」に会えないまま、現在に至っていること等。

    「自分の人生で島尾はすべて消えたはずだったが、心の中までは消去出来なかった」と「依子」が話した時、タクシーの運転手が初めて口を開いた、、、

    「その人がテレビ局員というのは、嘘かもしれないですね」、「彼はあなたのことが忘れられなくてタクシーの運転手になって探しているのかもしれない」と話す声を聞いた「依子」の頭の中に懐かしい声が甦った… それは、忘れられない声だった。

    奇跡の出会いですね。



    『サンタクロース』は、家族6人で穏やかなクリスマスイヴを過ごす家族の物語、、、

    家族の中で唯一のクリスチャンである妻の「和子」は、18年前のクリスマスイヴを回想する… 愛する婚約者が交通事故で亡くなり、将来に絶望した「和子」は、お腹の中の子どもと一緒に死のうと思い見ず知らずの場所を彷徨い歩くうちに、ある教会に足を踏み入れ、サンタクロースの恰好をした手の甲に星形の痣のある牧師に勇気付けられ、子どもを産む決心をする。

    その後、息子の「望」を出産し、現在の夫と結婚した… 「望」のことを「俺の自慢の息子だ」と言う夫に感謝の言葉を言おうとした時に、隣の部屋で大声がした、、、

    年下の娘がつまづいて石油ストーブを倒す直前に「望」が助けたのだった… そして、手の甲を怪我した「望」の手当てをする「和子」が見た火傷の傷は星形をしていた。

    あの牧師は… これも奇跡なんでしょうね。



    クリスマスイヴに起こる奇跡… クリスマスシーズン向けのオムニバスドラマにぴったりな作品でしたね。

  • 百田さんの作品とはかけ離れたシンデレラストーリーでした。
    幸せな気持ちになると同時に、こんなにうまく行かない…と現実とのギャップに苦しみました。

  • p.2021/4/12

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著者プロフィール



「2022年 『橋下徹の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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