指し手の顔(上) 脳男2 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 957
感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062768009

作品紹介・あらすじ

元関取が愛宕市内で突然暴れて多くの死傷者を出し、精神科の入院歴が問題にされた。他にも事件を起こした元患者たちが揃って直前に行方不明になっており、精神科医の鷲谷真梨子は患者の話から監禁に使われた小屋を探しあてた。が、事件の鍵を握る医療ブローカーと小屋を監視していた刑事二人が殺される。

感想・レビュー・書評

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  • 脳男の続編 上巻

    女は誰なんや?!かなり狂った人物であることは間違いないけど、まだ動機が謎だ。本作もなかなか良い。
    これからに期待。

    真梨子は茶屋の頼みで、ある事件の捜査に協力する。
    精神病院を退院して間もなく、順調に過ごしていた患者が失踪する。ある日フラッと姿を現したと思うと、事件を起こす。過去に同じ例があることに気づいた2人は、失踪している間に何か、精神状態を操作されている可能性を考えた。そして捜査が進む中、立て続けに殺人が起こる。捜査の中でまさか、鈴木一郎の痕跡が見つかった。
    一年前に失踪を遂げた人物。真梨子と茶屋が探していた男だった。殺人犯は鈴木一郎ではないと茶屋は確信している。鈴木は常に悪人を殺して来たが、今回の被害者は鈴木に殺人を犯す動機を与える人物では無かった。

    脳男は静かに動き出す。下巻へ。

  • ミステリというよりサスペンスか。
    ただただ人が殺されていく話で気持ちが悪い。

  • 脳男に続きぐあるって知って買った一冊。

    前作の内容の一年後という設定の話。

    前作の内容をあまり覚えてないので、読み始めは登場人物がこの人が医師とかこの人が刑事とか忘れてて、話の内容に興味がもてなかった。

    精神に異常がある人の考えを書いてある文章や精神医学に関する説明とか、頭の悪い自分には理解できず読みにくかった。

    事件を捜査する方の内容はよかった。
    刑事同士でバチバチやりあっている所とかよかった。

    上巻半分くらいからやっと興味が出始めた。
    どうなるか続きが気になる上巻でした。

  • 下巻にて、一緒に書きます!

  • 脳男の続編。
    マリコも茶屋も健在。
    市内で、精神病歴のある人が事件を起こすのが増えてきた。その前に拉致されてるらしい。美貌のイブが犯人として登場してくる。ドクター藩とかね。
    キリスト教も絡んでくるが、これ関係あるのかな。
    グロとバイオレンスな感じ。イブが正常でない。鈴木一郎はちょこっと出てくる。
    犯人がわかり、これから拉致されて助かるんだろうなあ、と予想をつけて上巻終了。

  • おー、まだ出ないか鈴木一郎。こんなにちょろっとだけ出されると、否が応でも次回の出番に期待してしまうではないか。それにしても、難しい。精神的な病気の話、それに伴う専門用語、宗教の事などは1度読んだだけじゃとてもじゃないけど理解できません。それに加えて、これでもかっ!ってくらい細かい情景描写…。今回かなり飛ばし読みしてしまってるので、大事な所を見落としてなければいいのだけれど…。

  • 脳男に続きやはりSF感がある。描写が丁寧で状況がわかりやすい。ただ上下に分けるほど長編にする必要はあるかと聞かれれば首をひねりたくなる。続編が出ることを期待したい。

  • 一郎には喜怒哀楽といった感情はない。
    何が正義で何が悪か・・・選別の基準はどこにいったいあるのだろう。
    法に照らし合わせて、とは違う。一郎にだけわかる特別な基準。
    多くの人を殺せば悪で、ひとりならば許されるのか。
    チャップリンの「殺人狂時代」に、「一人殺せば殺人者となり、百万の人間を殺せば英雄となる」というセリフがある。
    人としてどこかをマヒさせなければ、たとえ戦争でも人は殺せないだろう。
    自分が殺されるかもしれない恐怖や、大切な誰かを守りたいという強烈な意志がなければ、そうそう簡単に他人の命を奪うようなことは出来ない。
    一郎には恐怖心もなければ、守りたいという意志もない。
    そもそも、殺人に対して罪悪感があるのは、自分の中にある倫理観に反しているからだと思う。
    知識としての倫理に基づいて行動しているのなら(たぶんそうなのだろう)、過去のさまざまな出来事が影響しているに違いない。
    精神医学に関する多くの描写が、これでもかと登場する。
    心理学などに関心のある人には面白いだろう。単純なミステリーを読むつもりの人にとってはなかなか進まない展開にいらっとするかも。
    何となく「脳男」の方が面白かったような・・・。
    もちろん、【より】という意味ではあるけれど。
    鈴木一郎が登場する場面があまりにも少なすぎるのも、ちょっと残念だった。
    真梨子の心情を描写しているラスト1行がいい。

  • 前作(脳男)の内容が全く思い出せず、無痛とごっちゃになってしまっている。ちょっとグロいところが似ているのかな。
    その関係で多少ついていけないところや、背景がよくわからないところがあるが、先の気になる展開なので続きもすぐ読めそう。精神病に関する知識も面白い。

  • あまりにも、残忍の行為が立て続けに描写されているので
    ちょっとげっそりしている
    でも、続きは気になる

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著者プロフィール

1956年栃木県生まれ、上智大学法学部卒。会社勤務等を経て、2000年に『脳男』で第46回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。他著に『事故係 生稲昇太の多感』『刑事の墓場』『指し手の顔 脳男2』『刑事のはらわた』『大幽霊烏賊 名探偵面鏡真澄』がある。


「2021年 『ブックキーパー 脳男』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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