ICO-霧の城-(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.30
  • (123)
  • (255)
  • (425)
  • (138)
  • (35)
本棚登録 : 3610
感想 : 244
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062768092

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  「面白い」という声をあまり聞いていなかったので、期待せず読み始めたところ、「ん? 面白そう」と思ったので、ウキウキ読み進めていたら、主人公が二人が「霧の城」に着いてからが描写が分かりにくく、読みにくくなってきました。下巻に期待。

  • 上巻に関して言えば、城の内部の描写は本当に難しかったのだと思う。読者は2,3ページ読むと疲れちゃうだろうなあ。僕は疲れた。
    ちょうど今、星野源の『夢の外へ』を聴いていて、そのギャップが。星野源は抽象的だけれど、想像を掻き立てる。一方で宮部みゆきは具体的だけれど、想像力が追いつかない。一文字も無駄に出来ないという感じ。
    ただ、ファンタジーとは何か、という問いを持ちながら読んでいたので、とても勉強になっています。ファンタジー世界上でのファンタジーを描くということの凄さ、そこは宮部みゆきここにありって言って良いかなあと。

  • さすが、宮部みゆき!と思うほど、読み始めてすぐに世界に入り込みました。下巻と一緒購入。続きが気になるけど、途中でなんとなく腑に落ちない部分があります。下巻に続く…

  • 霧の城に閉じ込められた少年と謎の少女が繰り広げる冒険ファンタジー。

    単行本で購入したため、上下巻に別れていたのだが、下巻のあとがきでこの本が人気のあったゲームのノベライズであることを知った。またGPL違反で発売中止的なこともネットで知ったが。
    宮部みゆき氏のファンタジーは他にブレイブ・ストーリーを読んだことがあるが、それ故に重ねてみてしまうところがあった。
    物語は平和な村で少年が生け贄として捧げられるというところから始まる。ブレイブ・ストーリーが念頭にあったせいか、少年の成長物語だと思っていたが、確かにこれもその気配がある。ただ、少年イコは割と落ち着いた優しい性格で、自分が生け贄として捧げられるということにはあまり抵抗を示さない。逆に向こう見ずで快活なトトという幼なじみの
    無鉄砲さの方が目立つ。ともあれ、幼なじみのおかげで彼は窮地を救うための力、光輝の書を手に入れることができるのだが。RPGのお約束っぽく、主人公を救うのは知と勇だ。
    上巻ではまだ謎が多く、言葉を話さない少女ヨルダも何か罠を感じ無条件で彼女を救おうとするイコにいらだちさえ感じた。しかし、上巻の最終章でヨルダ側の描写が入る。ここで読者は一つの視点の転換を入れられることにより、より物語を深く理解していくことができる仕組みになっていく。

  • 著者の「ブレイブストーリー」は原作を基にゲームになった事もあり、本著を読みながらまたゲームになりそうな話だと思っていたら、解説には逆にゲームから本著になったらしい。確か著者はゲーム好きなんだよな。

    生贄になる運命を背負って生まれてきた主人公ICO(イコ)が、生贄をささげなくてもよい世の中にする為、闇の女王と対決。

    ゲームを先にやっていれば各場面の状況を説明する文章が臨場感を持って読めるのかもしれないが、文章だけだといまいちその説明が頭に浮かんでこず、どちらかというと細かい説明はいいから、その後どうなるの?と思う事が多かった。

    前述の「ブレイブストーリー」は劇場版アニメにもなりDVDで見たが、ちっとも面白くなかった。本著はそういうことはしないでほしい。

  • 背表紙【霧の城が呼んでいる、時が来た、生贅を捧げよ、と。イコはトクサ村に何十年かに一人生まれる角の生えたニエの子。その角を持つ者は「生贅の刻」が来たら、霧の城へ行き、城の一部となり永遠の命を与えられるという。親友トトによって特別な御印を得たイコは「必ず戻ってくる」と誓い、村を出立するが―。】          2012年3月21日購入

    --------------------------------------------------------------------------------------

    いつもは、背表紙をしっかり読んで、購入するのですが
    この本は、宮部みゆきさんが書かれた本を読みたい!
    その思いから、背表紙も読まずして購入しました。

    冒険ファンタジーだったのですねぇ。(驚)
    宮部さんなので、登場人物の心がしっかりと伝わってきます。
    上巻の始めの方は、どちらかというと淡々と読み進めました。
    後半2割くらいのところから、
    それまで靄がかかっていた様な謎の真相が、見えてくる様な気がして
    かなり読むスピードがアップしましたw

  • ど直球ファンタジー

    あのPS2の名作ゲームICOをこれまた著名な宮部みゆきさんがノベライズ。
    名作とは書いときながらプレイしたことはないのですが
    舞台となる古城の様子がありありと頭に浮かぶような描写と
    それでいながらサクサク読めてしまう文章の平易さで
    久々に落ち着いて世界に入って読めました。
    上巻では、囚われの少女を助け出した「ニエ」のイコ、2人手を取り城門までたどり着くが…といったところまで。
    ここから少女視点の回想シーン
    下巻も超期待

  • 2012/03/06
    復路

  • 最初は面白いなぁ、と思いましたが、
    描写がくどいのかな…?
    途中から話がわざとらしく感じてきてしまい、話に入り込めなくなりました。
    ファンタジーな感じの小説なのでそこがとても気になってしまい自分には駄目でした。

    でも作者さんの他の作品は非常に面白かったです!

  • ヨルダもイコも可愛いですね

    宮部さんの書く少年が好きかもです。言うほど読んでないのであれなのですが、いかにも冒険モノの主人公!って感じですごく好きです

    イコとヨルダはこれからどうなるのかな…トトは元に戻るのかなあ…
    ゲーム持ってるんだけど半分もいっていないので、下巻を早く読みたいです(^O^)

全244件中 91 - 100件を表示

著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

宮部みゆきの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊坂 幸太郎
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×