新世界より(上) (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062768535

感想・レビュー・書評

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  • 1,000年後の日本。限られた狭い社会の豊かな自然に恵まれた集落。集落は注連縄が張られ、結界とされている。その外側の地域に出ることは固く禁じられていた。その掟を守るため、悪鬼と業魔の言い伝えを子供達に伝奇として、修得させていた。
    大人達は、レベルはそれぞれだが、呪力を持っていた。大人になるという事は、呪力を得る事。
    子供達は、学校で呪力の向上を目指して、精神ともに、綿密に管理されている。
    未来とはいえ、日常生活の動力は、ほぼ呪力。明治時代あたりの生活感。1984のようなディストピアを予測していたので、この世界観に慣れるまで時間がかかってしまった。上巻のストーリーの中心が中学生の少年少女なので、学校のシステムや友人との関係性が多いかな。

    • 1Q84O1さん
      この作品を読んだときに確かに貴志さんの作風が何だか今までと違うなって感じました
      (おびのりさんが別レビューでおっしゃているように)
      作品のジ...
      この作品を読んだときに確かに貴志さんの作風が何だか今までと違うなって感じました
      (おびのりさんが別レビューでおっしゃているように)
      作品のジャンルも違うからかな…?
      けど、これはこれで私の場合は楽しめました^_^
      ちょっと長いですけどねw
      この作品では、まだ貴志さんを嫌いにならないでぇ〜(´Д⊂ヽ
      2023/03/27
    • おびのりさん
      おはよーございます。
      面白くは読めるのですけど、図書館まで虫って、想像しちゃってね。
      主人公の女子が、これから成長すると思うんだけど、会話等...
      おはよーございます。
      面白くは読めるのですけど、図書館まで虫って、想像しちゃってね。
      主人公の女子が、これから成長すると思うんだけど、会話等ジョブナイル感が気になって。
      2023/03/28
  • 1000年後の日本・・・
    うまく想像できない新世界が延々と続いております。

    しかし、なぜかスイスイと読み進んじゃいます。不思議。

    「呪力」
    絶対的なものでもなさそうなんだけどなぁ。

    では中巻へ

  • 現在の人類とは、大きく異なる価値観を持つ未来の人類を描く作品。
    ちょっとホラー要素もあり、唐突に性描写もある。
    いきなりの性描写には戸惑ったが、改めてこの世界の価値観は、今とは別物であるという設定には強く惹かれた。

    人間が人間を殺すなんて有り得ない......

    子供たちは厳しく抑制された世界に生きているが、決して不幸には見受けられない。
    呪力という不思議な力を得ている人間社会は一見して平和だが、子供たちが行動できる世界は限られていた。
    人間の感情を抑制していることに映画『リベリオン』の世界観が頭に浮かんだ。

    主人公たちは冒険心からルールを破り、外の世界へ歩み出る。そこで意思を持った機械から、人類にとって重要な情報を知ることになる。事実さえも否定してしまうほどのショックが彼らを襲う。それは禁断の知識だった。
    業魔、悪鬼とは病気のようなものなのだろうか。
    しかし、その場をある僧に発見され、厳しく処罰を受けることになる。

    バケネズミと呼ばれる生き物は、人間に仕える醜い生き物だが、物語はこのバケネズミと人間の関係の危うさを描きながら進んでゆく。

    続きも楽しみ。

  • 前半は想像力不足で難しかったけれど、後半面白くなってきた!
    引き続き中巻読みます♪

  • 日本SF大賞受賞作品。分厚い本だけど、いっきに読んだ。現代と微妙に繋がっている世界の構築が面白い。ホントは違う設定だけど、まるで原発事故が起きたあとのように思える。閉じられた世界で管理されて暮らす子供達、外では化け物の世界。

  • 環境設定や時代背景の説明が多くて、しかもちょっと難解で読み進めるのが少し大変。なんかハリーポッター読んでる感じだった。多少理解できなくてもとりあえずで読み進めた。3部作で、中以降から面白くなるらしいから後半に期待。

  • 最初は世界観の説明っぽいお話が続くのでちょっと退屈だった。
    中盤以降段々とその世界の歪さが浮き出てきて…
    でもそれ以上に生き物が気持ち悪い!
    謎の生き物が不気味で、一体1000年の間にどんなことが起きたのか気になる。
    これから主人公の周りに何が起こるのか…暗雲立ち込める流れに怖くなるけど続きも気になる。

  • 中まで読んだ上での感想。上巻は、大きな動きはないけれど、この世界を語っているので、中巻からより楽しむためにはしっかり読んでおいた方が良さそう。
    上巻を読んでいる時はサラサラと読んでしまっていたので、後から読み返したり、なんだったけ?となるので、ぜひしっかり読んだ方が良い。

  • 1000年後の日本が舞台
    人は呪力を使えるようになっていた
    主人公の女性が子供のころの事の顛末を書き残すということでその物語でした
    上中下と3巻ものの上
    上巻では子供たちだけのキャンプという授業の一環の出来事が中心
    言葉がわかりしゃべるネズミなどもでてきて・・・
    展開は早くてどんどん読み進みました
    思ったよりも早く読了でした
    続きが気になります

  • 上の半分くらいまでは、私の好みではないなと思い、やめてしまいそうになった。
    何とか堪えてたら、Panasonic製のミノシロモドキが出てきて、は?ってなって、はっ?てなってそこからはスイスイ読み進んでる。
    中も頑張って読む。

    貴志祐介さんは2つ目の作品なんだけど、やっぱり描写が中々気持ち悪い。

著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学卒。96年『十三番目の人格-ISOLA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2023年 『梅雨物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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