新世界より(中) (講談社文庫)

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著者 : 貴志祐介
  • 講談社 (2011年1月14日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062768542

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新世界より(中) (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 核爆弾並みの破壊力を持つようになった人間たち。悪鬼や業鬼の正体。記憶を操作され、危険分子は不浄猫により排除された上で成り立っていた世界。大切な人が消えたことさえはっきり思い出せなくなった早季たちだったが、守の失踪によりその違和感の正体に向き合うことになる…。
    ボノボに倣った過剰なスキンシップがエロチックな中巻、読了。

  • 上巻は読み終えるまで二ヶ月かかったのに、この中巻は2日で読み終えた。このまま面白いまま下巻も終えれますように!

  • 面白かった。総評を下巻に纏めます。

  • 松風の郷の変貌ぶりは背筋が凍るような心理的恐怖、違和感、
    つぎつぎと起こることへのヒロインの無力感、焦燥感、
    そしていままでの謎への核心へ迫る話。
    内容が多いなか早いテンポで話が展開していきます。
    しかし、こんなに死にそうになるヒロインは久々です。
    心理的にグロイ描写もこわい。

  • 続き即購入の後、秋の夜長にイッキ読み!本当にこちらもドキドキわくわくしながら読めました。

  • 上で感じていた違和感や謎の種明かしをしてくてる一方で、さらなる謎がたくさん出てきた。
    個人的には、3つの巻のなかで最も感動するシーンが多かったと思う。

  • 舞台は、今から1000年後、未来の日本。
    現代文明が滅び歴史が途絶えた後、呪術と呼ばれる超能力を使える人々が、のどかな田園風景の村の中で平和に暮らしている世界。
    主人公の5人の少年少女が、ハリーポッターっぽい呪術の学校で青春したり、村の外で化け物の戦いに巻き込まれたり。
    そして、ひょんなことからこの世界に隠された秘密を知り、最終的には人間や化け物も含んだ大きな戦いに発展していく。
    ジャンルとしては、和風ベースのSF+ファンタジー+ミステリー+ホラー。
    上中下巻で全1500ページの大作だけど、上巻の中盤あたりで物語に入り込んで以降は、長さを感じず面白く読めた。

    小説で感じた魅力は、「緻密な世界観」「物語のルールを守りつつ予想を裏切るストーリー展開」「哲学的な問いかけ」の3点。

    1.緻密な世界観
    西洋ファンタジー小説だと、指輪物語とかの定番の世界観(地理・歴史・生態系・魔法理論など)があるのだけど、この小説は和風な世界観をゼロから構築したところが先ず凄い。
    特に、村の結界の外で生きているグロテスクな生物の描写が無駄にリアルで詳細。
    最初はその描写が気持ち悪いのと詳細すぎるのとで、上巻の序盤、読む気力が無くなりそうになった。

    でも、上巻の中盤、失われた歴史が明らかになる。
    途絶えた数百年の歴史の中で何が起こったのか、なぜその歴史は忘れ去られなければならなかったのか、なぜ1000年前と違う生物が生きているのか、なぜ住民皆が呪力を使えるのか。
    謎がいくつも提示されると、どんどん物語に引き込まれた。
    特に、1000年前の文明が滅んだ後の奴隷王朝の描写。無駄に残虐でホラーテイストなのだけど、最後まで読むと必要な部分だったかもと思う。

    2.物語のルールを守りつつ予想を裏切るストーリー展開
    僕の理解では、SF作品の大前提とは、初期設定として読者に公開された世界観、つまり我々が住む現実世界とは異なる「いくつかの嘘」の整合性が、物語の最後まで崩れていないということ。
    そして、優れたSF作品とは、主人公が与えられた試練に対し、その世界観のルールに則った形で、しかし読者の予想を裏切る方法で解決していく作品だと思う。
    SFファンタジーには、初期設定の世界観作りを頑張りすぎて、ストーリー展開がそれを活かしきれないものもたくさんあるような気がするけど、この小説は高度に両立していると思う。

    この小説の世界では、人が人に呪力で危害を加えようとすると脳内的にストッパーが働いて攻撃できない、という絶対的なルールが存在する(お蔭で人間同士の故意の殺人や戦争は起こらない)。
    物語の後半、このルールを逆手にとった混乱が起こり、何度も絶望的な状況が訪れるのだけど、物語上のルールは守りつつ、でもその裏をかいた形で主人公は試練を克服しようとする。
    読んでいて、何度も裏をかかれるのだけれど、物語の中のルールを破っていないので納得できるし、裏切られるのが気持ち良かった。

    3.哲学的な問いかけ
    もう一つ、僕が感じる優れたSF作品の要素は、哲学の思考実験的な命題に気付かせてくれて、読後にあれこれ悩ませてくれる作品。

    この小説で問われていることとして感じたのは以下の3つ。
    ・世界の真実の姿を知らないまま平和に暮らすのと、真実を知って苦しみのある世界に飛び込むのと、どちらを選ぶか?(同テーマの別作品「マトリックス」)
    ・万能の能力を持つことで人類は幸せになれるのか?(同テーマの別作品「デスノート」)
    ・自分と外見や思想の異なるもの(この小説では人間並みの知能を持つ醜い化け物)に対して、人は仲間意識を持てるか?(同テーマの別作品:「彗星のガルガンティア」)

    どれもはっきりとした答えは無いし、考えても仕方のないことかもしれ... 続きを読む

  • アニメ版では端折られた部分とか、やっぱり原作は良い。
    悪鬼と業魔の違いとか、瞬がどうなったとか。
    物語的には、バケネズミの生態、主人公たちが暮らしている町の裏の事情とかが明らかにされていく。
    そして、いよいよ下巻へ。

  • 年齢が上がり、思春期に入った早季達。
    しかし、世界の秘密に気付きつつあった彼らは
    存在が脅かされていた。

    話の展開が速すぎて止められない。
    どんどんエグイ人間の真意が見えてきてつらい。

    寝不足になる。

  • よくも悪くも後味が悪いです。病院に残った2人はどうなったのか、遠くに行ったはずの真理亜と守がなぜスクィーラに殺されたのか。悪鬼は死ななければならず、最終的には不浄猫も復活している。私は勝手に瞬も真理亜も守も早季の両親も富子さんも最後には生きて出てくると思っていたけれど、残念ながらそううまくはいきませんでした。

    けどそう残念に感じるのは、どの登場人物にも魅力を感じたからだと思います。特に一班の5人はずっと一緒にいてほしかった(;_;)

    私は普段SFを読みません。この本に興味を持ったのは、近所の本屋にでかでかとポップが貼ってあったことと、帯のアニメ絵が好きだったからです。アニメはまだ見てませんが、この本を読んで本当によかったと思います!

  • おもしろくて、一気読み!

    以下引用

    「Ⅲ深秋」
    一晩キャンプをした早季たち5人は、
    カヌーで川を下り神栖66町に戻ります。
    すると、そこには太陽王がいて、児童館へ行くように言われます。

    児童館には朝食が用意されていましたが、
    その中の1つに自白剤のようなものが混ぜられていました。

    そのとき、守が窓の外を見て、妙な声を上げます。
    結局、このとき守が何を見たのかは明らかにされていませんが、
    おそらくネコダマシを見たのでしょう。

    太陽王と、教育委員会の中年の男女がやってきます。
    その後、早季たちは1人ずつ面接をされるのですが、
    そのときの記憶は消されてしまいました。

    それから早季、真理亜、守の3人は高熱を出して寝込んでしまいます。
    そして頃合いを見計らって、隠していた真言を手に入れ、
    早季は呪力を取り戻しました。

    ここから2年が過ぎ、早季たちは14歳になります。
    早季は瞬に思いを寄せるのですが、瞬は覚と仲良くなっていました。
    この場合の「仲が良い」というのは、
    「セッ〇スをするほど、という意味です。

    ある日、早季は、瞬と覚が手を繋いで野原の方へ行き、
    キスをしたり愛撫をしたりしているところを目撃します。
    ちなみに、このときは瞬が受けでした。
    2人は14歳ですからね。
    性欲が一番強いリアル中二ですから、
    きっとその後も激しいことをしたんでしょうね。

    さらに、別の班の男の子たちが69をやっていたのを目撃したこともあり、
    おそらくこの後、瞬と覚もフェ〇チオし合うのだろうと早季は考え、
    その場を離れました。

    ……というか、早季って物凄い覗き魔ですよね。

    そして早季は、真理亜に慰めてもらいに行きます。
    そこには守がいて、絵を描いたり、常に傍にいるようにしたりして、
    真理亜に献身的に尽くしているのですが、
    早季はそんな守を無視して、真理亜と「散歩」をしに行きます。

    早季と真理亜が向かったのは、海岸の砂浜を見下ろす小高い丘の上でした。

    ……っていうかこいつら、何で野外プレイばっかりしてるの?
    普通にどっちかの家の中でやればいいじゃん!
    と思いますが、この世界では外でやるのはデフォなんでしょう、たぶん。

    「早季。おっ〇い、大きくなったわね」
    「何言ってるのよ。こうして欲しかったんでしょう?
    だから、早季ちゃんは私に会いに来たのよね?」
    「さあ。しばらく見てなかったから、早季の身体を調べてあげるね。
    あれから、どうなったのかな。ちゃんと、発育してる?」
    「うん。すごく綺麗な身体ですね。よぶんなお肉なんか、
    全然ついてないし、どこもすべすべだし」
    「すごーい。早季って、こんなふうにいじめられたり、
    いやらしいことをされたりするのが、ほんとうに大好きなのね。
    身体全体が喜んで、反応してるもの」

    といった、真理亜の言葉責めが続き、キスとか〇撫とかをして、
    すべてを忘れるくらい2人は愛し合いました。」

    ところが――そんな幸せな時間は長くは続きませんでした。

    その年の夏くらいに、瞬が覚に突然別れを告げます。
    瞬は、言葉の上では覚を冷たく拒絶していましたが、
    なぜか瞬本人も覚と別れるのが辛そうでした。

    その頃、瞬は鶏卵を二時間あまりで孵化させたり、
    覚は空中に鏡を作り出したり、
    真理亜は空中浮遊をしたり、
    早季は割れたガラス瓶を補修したりと、
    それぞれの適正にあった個別の課題に取り組んでいました。

    そこへ何と、最強の呪力の持ち主である鏑木肆星がやってきます。
    鏑木肆星は生徒たちの課題を見て回っていましたが、
    瞬の前で足を止め、さっさと部屋を出て行ってしまいました。

    さらに、鏑... 続きを読む

  • 絶望の片鱗が見え始める中編。
    こんなに鼓動を早めて読み進めたのはいつ以来だろうか・・・。

  • この世界観は興味深いが、その人間の価値観はいびつと思う。暴力は徹底的に忌み嫌われ洗脳まで行われていて、また繁殖に関してはコントロールされているのに、性欲はなんら締め付けもなく全面的に解放されている。それはおかしい。これだけ女性達が指導権を握っているのなら、男性の繁殖意欲をコントロールするほうが「らしい」んじゃなかろうか、と思った。そんなことだけで癒されるのは繁殖適齢期のみじゃぁなかろうか、って思ったよ・・・。 そんなことはさておき、バケネズミは一体何を考えているんだろうか。

  • 10冊目、やっとストーリーになってきた(中)は、あっという間に読み終わった!けれど相変わらず、筆者が結果を書いてしまう手法がどうにも受け入れられない。なんでああも、”〇〇は××だと気付いた”とか、”これは〇〇ということですよね”とか読者が思えば良いところを全部文章にして書いてしまうんだろうなーと、不思議に。私は本を読む楽しさはそこにあると思うのだけれど。主人公たちの感じている怖さが全然伝わってこないのは、中でひとりよがりな世界が完結しているからだと思う。なんとなく嫌な感じがする、という部分もできれば主人公が小説の中で思うのではなく私が思いたい。

  • するするよめる。先の展開が読めそうで読めないから。マリアとマモルのその後は。サキはこの新世界とどう向き合うのか。
    ここが貴志祐介の巧さだと思う。表現の柔らかさと正確さ、エピソードの順序と情報量。そういうことを「いかに読ませるか」という点から考え抜いて書いてる印象。執念すら感じる。非常に好感。
    逆に言えば踊らされている気がしてくるのも事実。若干鼻につくかもしれない。
    けれどこういう時は踊らにゃ損。ワクワクしながら最終巻へ。

  • 2012 10/16読了。WonderGooで購入。
    アニメを見て上・中・下と一気買い。
    そして中を手にとったらそのまま下まで一気読み。
    小説の先が気になって他のことが手につかなくなるのは久々の経験だった・・・うわうわうわ。
    感想は下にまとめて。

  • この町の異常性が、少しずつ明らかになってゆく。禁忌を1つ知ると共に、1人ずつ消えていく仲間たち。SF作品の『まだ人間じゃない』を彷彿とさせる設定まで登場。子供に同性同士のフリーセックスが推奨されているという設定のせいだが、やたらと出てくるエロティックな描写も、この世界の異常性を高めている。

    そして、まるで日本の歴史の中で、為政者たちが神仏や天皇を崇拝してきたように、人間を崇拝するバケネズミ。人間のような知的文明を築く彼らがあるいは、人間に反旗を翻す日は来るのか。

  • 面白くなって来た。

    次へ。

  • 何が悲しくて男同士のオーラルセックスを脳内描写せにゃならんのでしょう…
    別に同性愛を否定はしませんが、不快なものは不快ですね。

    さてさて、今回は瞬の業魔化と離脱
    業魔に関してはだいたい合ってましたが、
    人一人が核兵器に例えられるほど深刻だとは思いませんでした。

    非人道的ともとれる教育制度は、
    不安定なソフトを乗せた大量破壊兵器を恐れる大人たちの
    苦肉の策だったということでしょうか。

    穢れを放出するための八丁標、
    因子の排除と、徹底的な洗脳と教育で悪鬼はほぼ完全に抑え、
    業魔に対しては即時対応できるようなシステム。
    でもその中で管理されているだけではそれを管理できる人間に
    育つことはできない。
    だから泳がされていた一班。
    でもそのおかげで業魔になってしまった瞬。
    逃亡した守と真理亜。
    早紀と覚もまた、元通りに戻ることはないのでしょう。
    意図と思考が交錯して絡み合ったまま、
    物語はどこに着地するのでしょうか?

    それからバケネズミはどんどん人間っぽくなってい行きますね。
    この分だとラスボスはバケネズミかもですねw

    そういえば、
    温かくとかんじきとはったりとかまくらの横に点が書いてあるのは
    何か特別な意味があるのでしょうか?

  • 瞬をはさんだ早季と覚の関係に悶える。「好きだったよ」は反則。゚(゚´Д`゚)゚。

  • 1000年後にボノボかよっ

  • 上巻で散りばめられた伏線が活きてくる中巻。

    上巻では物語の世界観の説明に対する比重が大きかったように思うが、この中巻ではテンポ良く話が進んで行って、だれることなく最後まで読み通せた。
    中巻のポイントは、やはり悪鬼と業魔の存在及びそれらの生まれる過程が、具体的な対象を伴って明確になったことだろう。
    神栖66町の所謂「大人」達の言う道理や行いは、確かに正しく、仕方ない方法のような気もするが、そういった社会自体に疑問を覚えるようになった早季達が、今後どのようにして現在の状況を打破するのかが気になるところ。
    果たして今より少しでも希望のある道が彼らの前途に拓けるのか。それともこの上ない絶望を味わうことになるのか。

    遂に今までとは異なる関係に踏み込んだ主人公達の感情の変化が、ラストの展開にどう影響していくかも楽しみだ。

  • 読む前は、読みにくいシリーズなのかなと思っていたけど、そんなことは全くなく、奇想天外な世界観ではあるが、それを冷めることなく、のめり込ませて連れていくことができるのはさすが。貴志祐介の小説は好きだったけど、偉そうだがここまですごいものを書ける作家だとは思わなかった。

  • 新世界より(上)のレビューご参照。

  • 相変わらず面白さ絶好調!の中盤戦。だいぶ世界観も露になってきて、作者の書きたかったメッセージも浮かんできて。窮鼠猫をかむ、みたいな状態になって、人類は没落していってしまうんでしょうか。それとも、全く予想外の結末?どちらかというと後者の可能性が高いと思っているんですが、ここからクライマックスに向けての展開にも大期待です。

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新世界より(中) (講談社文庫)の作品紹介

町の外に出てはならない-禁を犯した子どもたちに倫理委員会の手が伸びる。記憶を操り、危険な兆候を見せた子どもを排除することで実現した見せかけの安定。外界で繁栄するグロテスクな生物の正体と、空恐ろしい伝説の真意が明らかにされるとき、「神の力」が孕む底なしの暗黒が暴れ狂いだそうとしていた。

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