- Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062768559
感想・レビュー・書評
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いつの時代も人間は愚かだとつくづく感じた。
どんなに強大な力があっても、どんなにルールを作っても世界の綻びは生まれる。
いや、強大な力やルールで支配するからこそ綻びが生まれるのだろうな。
動物、昆虫?(或いは化け物…)たちの描写はとても細かいので想像しながら読み進めたけれど、挿絵があったらもっとわくわくしたかも。
単行本で読んだのでとにかく重くてボリュームがあって自宅でじっくり読んだので一気に読むとかはなかったです。
私は普段の貴志祐介さんの本の方がやはり好きかなぁ。
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読み終わったー!
久々に読了感満載の大作読んだ。
でも、長さを感じさせないくらい、テンポ良く、飽きてきた頃に話が進み始めたりと、最後までスルスル読めた!
でも、後半洞窟の中で、描写のシーンが多いのはちょっと飽きてしまって、スルースルー読んだ。
なんか、回収されてないこと色々ある気が。。。
マンガの7seedsにもどことなく似てるような。
なんだか人間の弱いところ見せられたような。 -
★★★★☆☆ 4.0
名作三部作。全員が読むべきSFの傑作です。
以下2023/10/9追記
7年ぶりに再読。三部作とは思えないほどあっという間に読ませる世界観にやはり脱帽でした。
読んでる最中も読んだ後もこの作品のことしか考えられなくなるので、時間があるときにまた読み直したい(備忘:今回は海外への転勤)。 -
面白かった。
色々突きつけられてくるものはあるけど、それはそれ。
エンターテイメントとしても、楽しめる。 -
貴志祐介さん、『悪の教典』しか読んだことなかったけど、これは面白い。世界観の作り込みが素晴らしい。ちょっとゾクッとする感じ。
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文量もあるし、多分この作家の最高傑作だと思う。
読み終えてかなり経ってしまったので、断片的な記憶しか残っていないが、読み返すなら間違いなくこの作品だ。 -
3部作、計1450ページくらいの大作。ちょうど1年くらい前に先輩に勧められて、貴志祐介さんの「青の炎」がめちゃ好きだからすごい気になってたんだけど、ようやく読めた。。長いから、なかなか手が出せなかったけど、読み始めたら楽しくて全く苦にならなかった。
まずこの題名がすごく好き。「新世界より」。有名な交響曲からきてるらしい。聴いてみたけど聴いたことあるような、ないような。クラシック音楽に疎すぎる。。
1000年後の日本って言われると、アニメとかにあるあるの、ものすごく発展した都市があって、人がたくさんいてっていうイメージだった。けどこの物語では、日本の人口はわずか5万ほど。結界によって隔離された小さな町が舞台。文庫版の表紙絵みたいな、のどかな田舎でのお話。sfで非常に作り込まれた世界観だけど、なぜだかその情景がありありとイメージできて、読中はずっと美しい風景に酔いしれていた気がする。
呪力を手にした人間、物語の主人公から感じたことを一つだけ。
真の強さってのは強いだけではなく、それ自体にある程度の弱さを含んだものなのではないか。
完璧なものとか絶対的なものって実は脆いよね。柔軟に、沈んでも浮かび上がれることの方が重要だよねって。
ちょっと違うけどまあ、優柔不断くん、メンヘラちゃん上等やんって。 -
「新世界より」読了。ベースはSFだが、ホラーやミステリなど、様々なジャンルが渾然一体となって 読む者を惹き付ける、とても魅力的な作品だった。最初は少年少女の学園モノかと思いきや、徐々に物語は異形の世界へと引きずりこまれていく。人間とバケネズミ。相容れぬ2種の生き物が迎える、悲しい結末。果たしてバケネズミが再び◯◯として、人間と同等に生きる未来はあるのだろうか。奇狼丸と野狐丸の叫びは人間に届くのか。
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上中下巻で1400ページオーバーの超大作!
1,000年後の未来で人間が呪力を持ってる世界!?
代わりに現代文明の叡智のほとんどが承継されていない!?
早季達は小さな社会のルールと周囲の思惑に翻弄されながらも大人になる。
数百年の秩序ある理想的な社会には歪みが生まれ、自分達が虐げてきたもの達から災いが齎される事となる。
何となく【シスの復讐】でジェダイが構築した社会的な秩序が崩壊した理由が間接的に理解できた気がします。
貴志祐介さんの作品は本作品が初ですが他の作品も読んでみたくなりました!