リスクは金なり (講談社文庫)

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著者 : 黒木亮
  • 講談社 (2011年7月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062769631

リスクは金なり (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 経済小説の黒木亮さんのエッセイ集。

    実は黒木さんの本は読みたいのだが、まだ「カラ売り屋」しか読めていない。

    本書は彼の体験記を綴ったものであるため、彼の小説のバックボーン的な位置づけであるだろう。

    僕がよく読む幸田真音は米系銀行のディーラーだった。彼女はマーケットのわずかな秒単位の表現がうまく、惹き付ける力がある。
    一方黒木さんは日系の銀行でキャリアをスタートし、その後国際金融の舞台へと羽ばたいていったようだ。いわゆる投資銀行業務である。そのため、マーケットの動きよりもファイナンスの仕組みであったり、駆け引きの妙を描写するのがとてもうまいと感じている。

    やはりその人のバックボーンを知ることができると、また味わいが増すというものだ。

    また、黒木さんは学生時代、マラソンをやっており、箱根駅伝も2回走っているアスリートでもある。これは大変にすばらしいキャリアの持ち主であり、当時の早稲田の監督のエピソードも描かれている。
    すばらしい作品には相応の裏付けがある。
    そんなことを感じさせてくれた内容であった。
    星4つ

    目次
    第1章 リスクな世界の美酒
    (キルギス・コニャックエリスカお婆さんの疾走 ほか)
    第2章 世界で仕事をするということ
    (「サバイバル交渉術」世界標準八ヵ条
    土日語学力―留学の必要なし、大声を出せ、週末を使いこなせ ほか)
    第3章 人生の目標が見つかるまで
    (人生の目標が見つかるまで言葉の狩人 ほか)
    第4章 ロンドン金融街の小路から
    (わたしが遭遇した「ネット金融」犯罪ロンドンの7・7地下鉄テロ ほか)
    第5章 海外から見た日本
    (地方の闇―詐欺師Xと夕張市アフリカの航空機ファイナンス ほか)

  • 黒木亮氏の「リスクは金なり」読了です。

    黒木亮氏をご存じの方は少ないですかね?
    (以前に、週刊ダイヤモンドで「巨大投資銀行」という作品を連載していた事がありますので、ビジネス雑誌をよく読まれる方はご存じでは?)

    私が1番好きな作家(小説家)です。

    「国際金融」の世界(主に投資銀行など)を舞台にした小説が多いですね。
    10年位前に本屋でたまたま手にとったのがデビュー作の「トップレフト」という作品でした。
    リーマン・ショックで投資銀行が一躍注目を浴びましたが、その投資銀行の世界を描いた、国内金融とは全く違うスケールの作品でした。
    この作品はおおげさではなく50回位は読んだような気がします。
    (もちろん、筆力・構成も素晴らしいです)

    ファイナンスの専門用語(英語・世界標準の)が難解で理解できてない事の方が多いのですが、わからんながらも読んでいると、恐ろしい事に「慣れて」しまうんですね(^^ゞ
    ファイナンスについては相当勉強させていただきました。
    もちろん今でもね。

    あと、やたらと「食事」「酒」のシーンが出てくるんですね。
    この人の作品を読むと世界を旅行している気分になれますよ。
    (ロンドンのシティ、アメリカのウォール街が中心で、あとトルコ、中国、アルメニア、キプロス、ポーランド、フランス、ドイツ、ベトナム、などなど)

    さて、この本ですが、啓発系のジャンルとしましたが、随筆とかエッセーみたいな内容です。
    今までの自分の半生の振り返り、また今までの作品の取材で訪れた国での紀行などをつづっています。

    黒木氏のファンの方でなくても楽しめると思いますが、ファンの方であれば100%「買い」です(^^ゞ


    (amazon書評より)
    著者は、早稲田大学時代、箱根駅伝に2度出場。銀行の窓口係や外回りをへて国際金融マンに転身。今は英国に住み、5ヵ国語を駆使して経済小説を書く。人生の目標が見つかるまでの過ごし方、実現までの道、切った張ったの交渉術、海外から見た日本…。進路や仕事で迷う人に贈るアドバイス。文庫オリジナル。

  • 箱根駅伝を走り、外回り銀行マンを経て、国際金融の舞台で世界を巡ったのちに、英国を拠点に経済小説を書いている黒木氏。
    新刊の紹介文章をきっかけにこのエッセイ集を手に取ったが、非常に面白い。
    ビジネスパーソンのキャリアパスの参考書としても、海外旅行の旅の友としても活躍できそうな文庫本である。
    金融は、経済活動の血液と当たりの事実を黒木氏の数多くの経験を元に書かれた文章からマジマジと考えさせられる。
    うちに籠る雰囲気がなかなか変化しない日本において、外に出なくてもオープンマインドであるには、この本は絶好の入門書なのではなかろうか。

  • 作者と本題を見て、国際経済小説かと思いましたが、黒木亮さんのエッセイ集でした。小説の現地調査の裏話等が取り上げられていますので、著書の小説を読んでからのほうが良いかと思います。

    金融マンとして海外経験豊富で、体育会競走部という経験等から、豊富な体験談が詳細に紹介されています。

    海外で活躍したいビジネスマンには、第ニ章『世界で仕事をするということ』は、大変参考になります。サバイバル交渉術や土日語学力、イスラム金融等は目から鱗のノウハウ、知識でした。交渉では『板張りの壁』を突く事、『空爆』『側面攻撃』が世界標準では当たり前のようです。

    余談ながら、体育会出身者で大成されている方を見ると、失礼ながら自分と重ねてしまいます。全然違いますけどね。

  • 黒木亮は、ビジネスマンとしてもランナーとしても人間としても尊敬すべき人物。
    それは小説を読むだけでも分かるのだが、こういうエッセイ集を読むと、よりその思いが強くなる。
    今日も世界の至る所でビジネスが生まれているかと思うと、胸が沸き立つ思いである、

  •  経済小説作家が2011年までに書かれたエッセイを1冊にまとめたのが本書である。元国際金融マンの目を通して人生訓が語られる。

  • 若いころ流さなかった汗は、、、

  • 金稼ぎにはリスクがつきもの。

    時間、身体、健康、その他さまざまな財を賭して、
    賭けたものより多くのリターンを得ようと、誰もが必死になっている。

    今得られているリターンは、果たして賭したリスクに見合うものか?
    ヘッジしたはずのリスクは、知らない誰かのところに飛んで行って、
    知らず知らずのうちに彼らを苦しめてはいないか?

    そんな職業的欺瞞を考えても、考えなくてもよいポジションに居る著者のエッセイ。
    国際金融マンとして、世界各地で仕事をしていた際のエピソードは読みごたえがある。

  • 様々な雑誌等の小コラム・エッセイをまとめたもの.国際金融マンとして欧州からアフリカまで駆け巡った時代の経験や,早稲田大学時代の競走部の箱根駅伝の思い出などなど,著書のネタ元となっている数々のエピソードが紹介されている.“各地でのお酒”に触れているエッセイをまとめたり,トルコで学んだ国際流交渉術についての紹介だったりと,時系列順ではなくテーマ別に分かれているため,興味のあるタイトルから読んでいっても差し支えない設計.ちなみに経済・金融に関するお固い話は一切なし.
    「日本人の内向き思考をどうにかしないといけない」などなど,多くの識者と同じようなことを提言しているのはご愛嬌.

  • 著者の人生観や、仕事観などを説明する本と思い購入した分、少々期待はずれだった。

    ただ、それぞれのコラムから彼の海外というフィールドで仕事をすることに関する思いや、彼なりのやり甲斐などが伝わってくる。

  • 良書。ぶっちゃけ黒木作品そのものよりも、「リスクは金なり」はじめ、黒木さんの生涯自体の方が興味深い。

  • 黒木亮のエッセイ集。氏の人生が凝縮されており、大変面白かったです。

  • 黒木亮好きにとっては面白い本(エッセイ)。

    個人的は、彼の著者『トップレフト』のような小説が大好きやから、本稿に対する満足度は高くない。

    やっぱ、黒木亮は小説やな!

  • 世界で渡り歩いてきた著書が強調する国際金融マンの条件は交渉力。そして交渉の8割は他の選択肢を持っている余裕からくる。
    土日はずっと勉強されていその姿から、自分も負けじと頑張りたいと思う。

  • 著者の海外経験を元に、いくつかの視点から海外でビジネスをすることについて語られている。海外にはトラブルはつきもので、それをいかに楽しめるかというか諦められるかというのも大事なんだろうなと思ったり。特に興味深かったのは、外国語の習得をスポーツにたとえるところ。時間をかけて集中的に取り組むのが結局語学習得の近道なんですよね。あと著者が意外と純粋な知的エリートタイプではないと知れたことも価値があった。

  • 黒木亮さんのエッセイ集。黒木亮らしい、叙述的な語り口が好き。

    タイトル通り、リスクと高い報酬は裏返し。
    積極的にリスクを取ってこそ、いい仕事が出来る。

    一番印象に残っているのは、彼の語学の取組み方。
    継続は力なり。まさに真理だと思わされる。

    僕にとってはなんだかふつふつと向上心が湧いてくる本です。

  • 著者の大学陸上部時代の監督の言葉「若いころ流さなかった汗は、年老いて涙となって流れる」が印象に残った。

  • 大好きな作家黒木亮さんのエッセイ。
    雑誌で出ていたものを一冊の文庫本にまとめたものです。

    最初の一生は、黒木さんが旅した世界中のアルコールの話。
    御酒の飲めない私には、正直あまり面白くなかったのですが、、、
    そこからが黒木さんの真骨頂。

    大学時代に出場した箱根駅伝の話や
    自分が過去に手がけたディールの話や小説執筆の裏話など、
    黒木さんの人生をなぞるには、
    ちょうどよいストーリーが満載でした。

    黒木さんのことを知っていれば、間違いなく楽しめる一冊です。

  • レビューは現在作成中。

  • 経済作家、黒木亮氏のエッセイ集。表紙帯には文庫オリジナル版とあるが、実際は雑誌への寄稿が集められたものである。内容は、仕事での体験、出会った人々、時事関連がそれぞれちりばめられているといった感じだ。
    なぜか黒木亮氏の文章にはしっくりきてしまう。一気に読み終えてしまった。その理由は、自分の関心のある国際経済を主題にしているのと、もうひとつが大きいのが海外の描写が多いことだろう。
    それにしても、箱根駅伝出場、邦銀の英国法人勤務、日系証券会社のベトナム支社勤務、総合商社勤務を経て、作家への転身、なんともまあ羨ましい人生である。

  • 経済小説で定評のある黒木亮さんの本。
    これまで雑誌や新聞に書いた短編コラムの集まりの本。
    テーマはたくさんあって、主に外国の話がメイン。外国のお酒や慣習や交渉の仕方などなど。
    なかなか面白かった。

  • 以前にこの著者の小説を数冊読んでいたので、エッセイ集にも興味がわいて読んでみた。
    結局全体として自己の体験を語る部分が全て自慢のように感じてしまい、最後まで入ってこなかった。
    僻みかもしれないが、こういったものを書くならば、そのような「匂い」はできるだけ排除するように書くべきではなかったか。

  • 世界で仕事をするためにはという1章が気になり、購入。
    この人のは、エンロンの本を読んで以来。

    あれで経済小説もなかなか面白いと思えたので、ときどき
    読むようになりました。

    まだ小説は1冊しか読んだことがないですが、その印象とは
    ぜんぜん違う感じの人に思えました。

  • 黒木亮の体験記。各国の事情を国際金融マン時代の経験を通じ、描写してくれている。数々の作品の裏側がわかり、ファンにはたまらない1冊。

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リスクは金なり (講談社文庫)の作品紹介

著者は、早稲田大学時代、箱根駅伝に2度出場。銀行の窓口係や外回りをへて国際金融マンに転身。今は英国に住み、5ヵ国語を駆使して経済小説を書く。人生の目標が見つかるまでの過ごし方、実現までの道、切った張ったの交渉術、海外から見た日本…。進路や仕事で迷う人に贈るアドバイス。文庫オリジナル。

リスクは金なり (講談社文庫)はこんな本です

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