リスクは金なり (講談社文庫)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062769631

感想・レビュー・書評

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  • 作者と本題を見て、国際経済小説かと思いましたが、黒木亮さんのエッセイ集でした。小説の現地調査の裏話等が取り上げられていますので、著書の小説を読んでからのほうが良いかと思います。

    金融マンとして海外経験豊富で、体育会競走部という経験等から、豊富な体験談が詳細に紹介されています。

    海外で活躍したいビジネスマンには、第ニ章『世界で仕事をするということ』は、大変参考になります。サバイバル交渉術や土日語学力、イスラム金融等は目から鱗のノウハウ、知識でした。交渉では『板張りの壁』を突く事、『空爆』『側面攻撃』が世界標準では当たり前のようです。

    余談ながら、体育会出身者で大成されている方を見ると、失礼ながら自分と重ねてしまいます。全然違いますけどね。

  •  経済小説作家が2011年までに書かれたエッセイを1冊にまとめたのが本書である。元国際金融マンの目を通して人生訓が語られる。

  • 様々な雑誌等の小コラム・エッセイをまとめたもの.国際金融マンとして欧州からアフリカまで駆け巡った時代の経験や,早稲田大学時代の競走部の箱根駅伝の思い出などなど,著書のネタ元となっている数々のエピソードが紹介されている.“各地でのお酒”に触れているエッセイをまとめたり,トルコで学んだ国際流交渉術についての紹介だったりと,時系列順ではなくテーマ別に分かれているため,興味のあるタイトルから読んでいっても差し支えない設計.ちなみに経済・金融に関するお固い話は一切なし.
    「日本人の内向き思考をどうにかしないといけない」などなど,多くの識者と同じようなことを提言しているのはご愛嬌.

  • 良書。ぶっちゃけ黒木作品そのものよりも、「リスクは金なり」はじめ、黒木さんの生涯自体の方が興味深い。

  • 黒木亮好きにとっては面白い本(エッセイ)。

    個人的は、彼の著者『トップレフト』のような小説が大好きやから、本稿に対する満足度は高くない。

    やっぱ、黒木亮は小説やな!

  • 著者の海外経験を元に、いくつかの視点から海外でビジネスをすることについて語られている。海外にはトラブルはつきもので、それをいかに楽しめるかというか諦められるかというのも大事なんだろうなと思ったり。特に興味深かったのは、外国語の習得をスポーツにたとえるところ。時間をかけて集中的に取り組むのが結局語学習得の近道なんですよね。あと著者が意外と純粋な知的エリートタイプではないと知れたことも価値があった。

  • 著者の大学陸上部時代の監督の言葉「若いころ流さなかった汗は、年老いて涙となって流れる」が印象に残った。

  • レビューは現在作成中。

  • 経済小説で定評のある黒木亮さんの本。
    これまで雑誌や新聞に書いた短編コラムの集まりの本。
    テーマはたくさんあって、主に外国の話がメイン。外国のお酒や慣習や交渉の仕方などなど。
    なかなか面白かった。

  • 世界で仕事をするためにはという1章が気になり、購入。
    この人のは、エンロンの本を読んで以来。

    あれで経済小説もなかなか面白いと思えたので、ときどき
    読むようになりました。

    まだ小説は1冊しか読んだことがないですが、その印象とは
    ぜんぜん違う感じの人に思えました。

著者プロフィール

黒木 亮:1957年、北海道生まれ。カイロ・アメリカン大学大学院修士(中東研究科)。都市銀行、証券会社、総合商社を経て2000年、大型シンジケートローンを巡る攻防を描いた『トップ・レフト』でデビュー。著書に『巨大投資銀行』『エネルギー』『鉄のあけぼの』『法服の王国』『冬の喝采』『貸し込み』『カラ売り屋』など。英国在住。

「2021年 『カラ売り屋vs仮想通貨』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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