長い失恋 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 87
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062769877

作品紹介・あらすじ

突然、ホテルのスイートルームに泊まることになった25歳の由加里。一人で過ごすには広すぎるけれど…(「広すぎた夜」)。75歳の笑子が再会を願う相手とは(「横濱ブギ」)。妻子ある藤堂が密かに抱き続ける、むくわれない想い(「長い失恋」)。名だたるホテルを舞台に、欲望と哀切が交錯する10のラブストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • う…ん バブリー過ぎてしらけてしまう 現代には合わず

  • いくつもの甘いような切ないような、それでいてベタベタしていない恋愛の話10個からなっている。
    それぞれで複雑な事情・背景を抱えた恋愛であることから、毎回新鮮な気分で読むことができた。
    特に性格上、女性側の気持ちに入り込む傾向が強いので、疑似恋愛をたくさんさせてもらった気分になれた。

  • 読んで後悔した。

  • 実在する10のホテルを舞台にした短編集。
    どの作品も素直になれない切ない大人の恋が描かれています。
    深夜に近い時間に自分の部屋でゆっくり読みたい本。

  • ホテルが舞台の恋愛短編集。
    そっか、ホテルって単に寝るためのものだと思ってたけど、違うのか。

  • 全ての恋は長い失恋とつながっている、このキャッチコピーに誘われて手に取った。

    たとえ淡い恋だったとして、割り切っていたはずの恋だったとしても、そのひと時ひと時は大事で全力で向かい合っていて、なくなったら猛烈に悲しいものである。とても成熟した女性たちの、それでも揺れ動く感情を繊細に描写した一作。

  • 実在するホテルが舞台になってる短編集。
    泊まったことあるホテルが出てくると自然と感情移入しやすいね。
    小説に出てくる女性がみんな嫌味にハイソでちょっと苛っとするけど、
    生活感のなさがホテル特有の雰囲気にマッチするのかも。

  •  『みちたりた痛み』以来、ついつい甘糟りり子の作品には目が行ってしまう・・・

     実在の有名ホテルを舞台にした恋愛模様10編である。ありふれた表現となってしまうが、ちょっとセレブな内容が満載である。こんな贅沢ができたら・・・というシーンがそこらここらに・・・しかし暮らしは優雅なれど必ずしも幸せとは限らない。そんな内容がそこらここらに描かれているのが甘糟りり子である。殊に女性の心理描写の描き方はちくちくとした痛みを伴うものがある。

     10編それぞれであるが、破局的な結末ではなくてもなんだか幸せとはいいがたい・・・甘糟りり子の小説を読んでいると、男女の中の幸せを形作るのは曖昧で難しいということがよく伝わってくる。一見人が羨むような情景の中で、哀しさ切なさがちりばめられている作品であった。

  • 初甘粕作品。遠い世界の話だなぁと超庶民は思いながら読みました。ハワイから帰国する話が好き。

  • 実在の有名ホテルにおける、さまざまな男女の恋愛の形を書いたオムニバス。悪くはないけど、そこまでぐっともこず・・・。

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著者プロフィール

1964年、神奈川県生まれ。玉川大学文学部英米文学科卒業。ファッション、グルメ、映画、車などの最新情報を盛り込んだエッセイや小説で注目される。2014年に刊行した『産む、産まない、産めない』は、妊娠と出産をテーマにした短編小説集として大きな話題を集めた。ほかの著書に、『みちたりた痛み』『肉体派』『中年前夜』『マラソン・ウーマン』『エストロゲン』『逢えない夜を、数えてみても』『鎌倉の家』などがある。また、読書会「ヨモウカフェ」を主催している。

「2019年 『産まなくても、産めなくても』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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