きのうの世界(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062770378

感想・レビュー・書評

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  • 「あなたは」と呼び掛けられる形で始まる。
    あなたが誰か、読者なのか登場人物の一人の事なのか考えなからページを捲っていると作者の術中に嵌まった感じがする。

    登場人物が多いので人物の名前と繋がりを整理しつつ読み進めていくうちに話が動き出す。

  • ミステリもファンタジーも好きだけど、ミステリ+ファンタジーはあまり良い組み合わせではないみたい(´・ω・`)

  • 久しぶりの恩田陸。

    この方の小説大っ好きなんだけど、どうしても「よし、読むぞ!」という気合いがいる。

    恩田陸ばかりは、ちょっと手にとってパラパラと、とは行かないのだ!
    私の中では、そういう位置づけになっている。

    この小説を読んでいて、気づいた、というか分かった?ことがある。

    恩田さんは、空間(あるいは街、世界)を創る天才なのだ!


    恩田さんの小説の舞台には不思議な町、というものがよく登場する。不思議な世界、というべきか。あるいは、となり合わせの異界、とか。
    「ネクロポリス」しかり、「月の裏側」しかり。

    「きのうの世界」は、とある駅に降り立ち、周囲を見回すところから物語が始まる。目に映るものを順繰りに並べていく「あなたは・・・」という文章は、あたかも自分が物語の主人公かのような錯覚を起こさせ、否応なく物語世界に足を踏み出すことになる。ゆっくりと。しかし、確実に。

    一気に読まされてしまった。

    ・・・下巻も一緒に買っておけばよかったな。

  • 水に浮かんだ町。飛び地の隣町。消えた男を追う二人の男。記憶能力。雨。
    相変わらずスロースターターだが上巻後半には引き込まれる。

  • 水に浮かんだ街。何かわかんないけど引き込まれていった作品。

  • 恩田陸の作品を続けて手にとってみました。

    2か月も放置していましたが、恩田陸さんの作品は読み始めると一気に読み進められます。続きの「下」に続く。

  • ある街が水に浮かんでいるという、不思議な話。奇妙な才能を持っている東條人物が違和感なく描かれている恩田陸ワールド。先が気になり過ぎて、続けて読んでしまった本。

  • 週末の入浴タイムに少しずつ読んで、上巻だけで1ヶ月以上かかってしまった。少しずつ小出しにされる謎。視点の変化。何回か、前に読んだところを確認しつつ読んだから、読むスピードがかなり遅くなったけれども、時間がゆったり流れている物語だから、時間をかけて読んでいくのが、もしかして正解なのかも。さて、下巻もゆるゆると読み進めていこう・・・

  • 独特の描写は良かったけど、長かった。関係ない登場人物が多い。

  • echoshillsさん

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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