きのうの世界(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 2610
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062770378

感想・レビュー・書評

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  • 2017/03/23

  • どんどん続きが気になってあっという間に読了。最後まで不思議をまとった物語。季節や雨の色や空気感の表現がうまい。

  • 塔と水路の町で起きた殺人事件にまつわる人と町の物語。

    世界観や文章は間違いなく恩田さん。

    いろいろな登場人物に観点から物語が語られ、それぞれが関連をもちながら進んでいく手法は本当に楽しい。

    上巻はぐいぐいと引き込まれていく。

    なぜ上巻なのか。

    世界観、文章、手法は最後まで本当に面白かったが、下巻に入っての、殺人事件の顛末、町の秘密など、伏線の回収がしょぼく感じてしまった。

    もう少しミステリー色の強い結末の方が個人的には好きだった。

    自然の怖さと、先祖の知恵と、ファンタジーの融合という感じで、それはそれで面白いのだが、ちょっとピンとこなかったなぁ。

    月の裏側のようなホラーっぽい方が良かったような。

  • ミステリーのようなファンタジーのような、それでいて地に足が付いている、そんな感じがすごく大好きです。

  • 詳しくは下巻を読み終わってから。

  • いつもとちょっと違った書き方なんだけど、なーんにも起こってないといえばなーんにも起こってないのよね、上巻では。

  • 「三月は深き紅の淵を」が面白買ったので購入。平穏に見える町に隠された秘密に凄く想像を掻き立てられました。上までは。

  • 見たものすべてを記憶出来るってどんな世界だろう。想像がつかないし、人間って忘れることができるから生きていけるんだ。

  • ぐいぐい引き込まれる

  • 「あなたは〜をしている」といった書き方のため、自分がその場にいるような感覚となる。
    自分の行動って、自分が思っていることと、他人から見た自分って違うから、あなたはとしたほうが描写は正確になるように思う。

    話の展開としては、地図にない塔が3つあって、その地域で人が殺されて、殺された理由を調べてると、殺された男の弟が登場して、殺された男は見たもの全てを暗記できる能力を持っていたっていう伏線が色々ある感じ。

    どの辺が昨日の世界なのかは下巻でかな。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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