ロードムービー (講談社文庫)

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著者 : 辻村深月
  • 講談社 (2011年9月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062770637

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ロードムービー (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • この作家さんとは本当に相性が良いなぁ。

    冷たい校舎の〜のスピンオフの様な内容だけれども、読んでいなくても全く問題なく楽しめると思います。
    実際私は登場人物ほぼ覚えておらず。

    4編からなる短編集。どれも良い。
    一番初めの表題作は心にグッときて、そして驚かされる。二度美味しい。

    いやぁ、本当に辻村作品は良いなぁ。

    冷たい校舎の〜を読んだ人は尚、読んでない人も
    私の様に忘れた人も楽しめる作品だと思う。

    パラパラーとでもいいから、冷たい校舎を再読しようかしら。

  • 人が人と本気で向き合うこと、想い合うことの大切さや強さが身に染みる一方で、今まで本気で人と向き合ったことがほとんどない自分が少し恥ずかしくなります。

    失って初めて気づく大切なもの。誰しもが一度は経験したことがある思いではないでしょうか。「雪の降る道」では、そんな過去を思い出しましたが、目の前のこと・もの・人を大切にするという経験から得たはずの教訓が活かしきれていない現実に反省するばかりでした。

    辻村作品の特徴でもある心の黒い部分のリアルな描写に嫌悪と共感を抱きながら、そこに惹きこまれていくような短編集です。

  • 単純に良い作品。これを読んでから『冷たい校舎の時は止まる』を読んでもいいし、その逆でもいいと思う。全体を通してのテーマは孤立。辻村先生の描く孤立はリアリティがあり、かなり生々しい。たまにイジメになる原因が意味不明の作家いるが、この作家はかなり分かりやすい。故に生々しい。それでも、かならず光を目指しているのが良い所。最大の長所。一番好きな作家です。

  • スタバで泣いてしまった。

    辻村深月さんは本当にいい話を書きます。背中押してくれたり、励ましを受けた気分になれる。

    「ロードムービー」や「道の先」で
    こんなイヤなやつ、確かにいた
    ってのを思い出しました。いちいち口に出すんじゃねえよとか、別に関心ない人なのに何でこいつこんなにしつこいの、など腹立たしい思いを経験された方は読んでてピンとくるものがあるでしょう。

    傷ついた心も支えてくれる友情も、全部ひっくるめて感動しました。
    すごく前向きになれた。

  • 番外編って好きです。
    あのキャラの違う日常、または未来が見えるし、
    あのキャラをどこまで語るのかってところが、
    作者さんのセンスによると思うので、
    その作者さんが、自分の好みなのか違うのかはっきりわかりますよね;-)

    もう最初の【ロードムービー】から大好きでした
    番外編ではなくて、この本だけでも読めます。

    短編のひとつひとつに
    わずかな違和感がちりばめてあって、
    最後にすべてがわかるときの、
    違和感がすっきりする瞬間がたまりません!

    これは購入しなければ(^^)

  • 痛く、冷たく、そして優しい物語。

    『冷たい校舎の時は止まる』のスピンオフ短編集となります。
    名前遊びの秀逸さは健在で、読後にページをめくり返すこともしばしば。

    青春時代の純粋さと残酷さ、そして直截さが印象的です。
    ん、ルサンチマン、、今の自分には重い言葉だなぁ。。

    学生時代はそんなに意識したことなかったのですけどね、なんて。

  • 何の気なしに飛行機で読み始め、やばいやばい、涙が出て来た。


    最初の作品を読んだ時、あ、ダメかもと少しだけ思った。
    小学生の「オトナはわかってくれない」系はちょっと苦手。
    でも、最後のオチがすかっと決まって、思わず背筋が伸びたりして。

    その後はもう、苦手なジュヴナイル総出演でも、
    しかもみんながみんな、出来るいい子ちゃん達でも、
    それでももう、吸い込まれるように読み切った。

    転校して行ったあの子のその後。
    その憧れの彼は実は。などなど。

    相変わらずのサービス精神はそこここに。
    うまい構成に、ナミダがぽろぽろ。
    なんか気持ちよい技に、もう気分よく泣けた一作。

    困るんだよね辻村作品。
    もう一回昔の作品を、読みたくなっちゃうじゃないか。


    ‥ん?何がロードムービー?
    あたしは勝手にこれが、人生のロードかなって思ったんだけど、
    辻村先生、どうなんでしょうか?

  • 【ロードムービー】
    「冷たい校舎の時間は止まる」の諏訪と桐野の子供が主人公でかわいい。国会議員と医者とか結婚生活絶対うまくいかないだろとか現実的なことも思っちゃったけど、その2人の子供なら顔もよし頭もよしなのもわかる(笑)
    諏訪と桐野ができちゃった婚かぁと結構ひっかかったけど、意外とぽいのかなぁ?
    生徒会長やりたい!っていう小学生の思いはなんだか微笑ましいけど、ワタルをうちの子にして!と自分を人質にするところとか、大人じゃないからのもどかしさとかも描かれてたのはよかった。
    ただ、読者へのサプライズとして、トシが本当はとしえで、女の子だったっていうのは特にいらなかったかなぁと思っちゃった。

    【道の先】
    この話、結構好き。主人公が充なことには気がつかなかった…!大宮千晶のキャラも好き。みんなからいい意味で浮いてることとか悩みが全然共感できないけど、何もかも大人っぽい彼女の悩む姿だけは中学生らしかったなぁと。強気な彼女は誰だ〜と思ってたら、佐伯梨香だったとは…すごい納得だけど(笑)
    まだ充は、梨香のことが好きなのかなぁ

    【トーキョー語り】
    これも結構好き。大宮千晶は、遠山さんってことだよね?いちいちかっこいいよなぁ、遠山さん(笑)
    さくらも別に田舎で何も問題なく過ごしてるというそんな向上心のない感じもすき、さくらみたいな人いいじゃんね。そんな田舎コンプレックスになる必要ないって。
    トーキョー語りは、もしかしたら、地方出身者の方が共感できるのかな。なんか、地方出身者って東京への憧れあるらしいねっていう目線で見ちゃうからなぁ。
    『水野』のあんみつ食べてみたいな

    【雪の降る道】
    これは、完全にエピソード0的なアレだね…!
    確か、『冷たい校舎の時間は止まる』で、深月に鷹野が昔助けられたことがあるって話してた気がするから、その話を詳しくって感じ。でも、この話を読んで、『冷たい校舎の時間は止まる』では深月も鷹野もそんな好きじゃなかったけど、なんかいいなと思った!なんだ!鷹野、人間らしいとこあんじゃん!って。みーちゃんもかなりいい子だわ。そして、これは描写が素敵だなと思った。雪のシンシンと静かな街の雰囲気が良い。

    最後に、最初の『街灯』を読んでないことに気づき、最初に戻って読むという(笑)なんで読み飛ばしたんだろ(笑)

  • トーキョー語りが好き。

    生きてくことはままならない。
    思った通りにないし、辛いこともある。

    でもそれを攻略する楽しさや、嬉しいこともある。
    と、信じて進みたいのがわたし。

  • どいつもこいつも一生懸命で眩しい。
    キラキラしてんなー。

  • 「冷たい校舎の時は止まる」の登場人物たちの、成長譚。

    誰にでもある、大切な瞬間、大切な想い出。
    優しくて、切なくて、苦しくて。
    そうやってみんな、大人になっていく。

    大人になりきれない思春期の少年少女を描くのが、辻村さんは本当に上手だと思います。
    まわりから見たら優等生だったり、「いい子」だったりする人物について、その心の葛藤や苦しみにとりわけフォーカスをあてているような感じがします。

    読む順番に配慮して、冷たい校舎の時は止まるのすぐあとに読んでよかった。

  • 単に短編集として読んでもかなり面白い内容。
    スピンオフ的な要素をもつだけに、
    登場人物の成長を見届けている感がたまらないのだと思う。

  • 久しぶりに胸が締め付けられるような本に出会いました。子どもの頃から読書が大好きだった私ですが、大人になって本を読むことは仕事の一環となり、読書に嫌気がさしていました。この本を読んだことで、読書って楽しいものだったなという感覚を思い出すことができました。でも、この本はスピンオフらしいので原作?も読んでみようと思います。読まなくても十分な内容でしたけど。

  • デビュー作『冷たい校舎の時は止まる』から時が動いた話。よってデビュー作を読んでからのが確実に楽しめる。他作品でも思ったのだが子供の割りには大人びた思考や会話がちょっと気になったりもする。まぁ、一部アノ子はあの子の子供だから似たのかなってとこもあるが。。。冷たい校舎の深月のキャラ像に若干鼻についたが、本作品を読んで彼女の生い立ちを垣間見たら、"ま、いっか"と妙に納得。悔しいが全編通してウルウルしてしまったw。クソー!他作品も読んで、『光待つ場所へ』も読んでやる!(←メチャ2ハマっとるやないかい!)

  • 「冷たい校舎の時は止まる」の後に読んだ。
    短篇集。

    「道の先」を読んでいる間に「俺」が誰であるかわかってくるなど、冷たい校舎を読んでいないと楽しめない部分が多い。

  • 2015.04.03

    いつものあの、心をえぐりとってくるような心情の描写や斬新な展開は少なかったかなと思います。短編小説集だからかな?

    しかし、『冷たい校舎の時は止まる』を読んだ身としてはすごく世界観が広がりました。キャラクターの違う生き方がとっても新鮮でした。そして、もう一回『冷たい校舎の時は止まる』を読もうと思いました。

  • 美しかった記憶はある



    再度読み返そう

  • 『冷たい校舎~』のスピンオフというのか、本編を支える物語を含む短編集。本編を読んでいて気になっていた、鷹野と彼女の姿が垣間見えてにんまり。本人たちを主役にした、子供の頃の話と「街灯」が良かった。その他のメンバーも出てくるけれど、あまり接点のない「トーキョー語り」もよかった。閉塞感漂う地方を舞台とした話。派手な子、頭のいい子、地味な子。女子のトラブルは尽きないけれど、個性様々でもみんな変わらず、一歩踏み出した姿はよかった。現実は難しいけど。遠山さんの「生きるのはままならない。」これは大人でもそう。東京を離れる姿はとても痛々しく、生きていくことに平気にはいられなかった彼女。そんな彼女もお守りを大切にしながら踏ん張る日々。平気になる日が遠山さんにも来てほしいかな。
    どの短編も、本編の足りない部分も補い、支えているのだけれど、短編の内容も充実していてよかった。

  • 辻村さんの本は、心にグッとくる。
    この本は、4編からできてるんだけど、
    この中の「道の先」は後半、
    なぜか涙が出て仕方なかった。
    心に傷がある人や、悩みのある人には
    すごく響く言葉があります。

  • 短編集でしたが、もしかして繋がってる?と思うところもあり、すごく面白かったです。
    【街頭】はこれがどこに繋がっていくのか気になりました。【ロードムービー】は展開が気になり思わずページをめくるペースが早くなりました。そして最後の大どんでん返しには驚きました。【道の先】は2人の関係がどのように変化していくのか気になりながら読んでました。【トーキョー語り】は思春期の学生の心情をあらゆる視点からえがいていたと思います。【雪の降る街】は子どもの純粋な気持ちと、自分の気持ちを正直に伝えられないもどかしさが伝わってきました。
    解説の部分に『冷たい校舎の時は止まる』の名前が出ていたので、次はそれを読みたいと思います!

  • いつか平気になるときがくる。

  • いや~ 良かったです、とっても。
    胸の奥がツキっとなるような痛みから、あぁ それでいいんだ、大丈夫なんだっていう安心まで、まさに青春時代そのものでした。
    辻村さんの本は登場人物がリンクしているそうなので、おすすめに従い読んでいます^^ 
    『冷たい校舎の時は~』の登場人物達が、その後をきちんと生きてる、あの時の痛みを忘れずにそれぞれの道をすすんでいるのも嬉しかったし、ヒロくんとみーちゃんの物語が見られたのも良かったです。短編一つ一つに感想を語りたいほど心を揺さぶられました。
    一番好きなのは、冒頭の『街頭』です。短いですが、『冷たい校舎の~』の余韻を思わせ、頑張っている二人の姿に、じんわりします。
    『ロードムービー』にはまたしてもやられました。そうきますか、ほんと名前には侮れませんね。ワタルの演説、感動です。
    『道の先』の、大丈夫なんだという言葉に泣きそうになります。そう誰かに言ってほしい、そういうときなんだと思います、十代は。大人になっても言って欲しいですけれどもね(笑) 彼が『冷たい校舎の~』の時を経て、誰かの力になれたというのも本当に嬉しい。
    それにしても辻村さんは、上手いなぁ。あの年頃の女の子のこと、イジメの構造、リアルで胸が痛くなります。 ですが、しっかりと前を向く主人公達に読後感は爽やかです。

  • 辻村さんの本を読んでみたくて、読む順番とかあるのしらず上下別れてなかったので買った…
    まさかスピンオフだっただなんて…
    でも短編集だったし読みやすかった。
    人が普段抱いているだろう底の闇の部分をするどくついているような気がした。
    特に千晶ちゃんが言っていることはぐさりとくる…
    他の作品も読んでみたくなった。

  • 「冷たい校舎の時は止まる」を読んでいるとより楽しめたらしいですが、読んでいなくても十分に楽しめる、内容の濃い短編集でした。どの短編も青春の日々を感じさせる内容です。そして、本の題名「ロードムービー」の通り、若者の成長を描いています。個人的にオススメなのが「道の先」です。何故かは上手く言えないですが。たぶん、読んだ人それぞれにお気に入りの短編が出来ると思います。そんな短編集です。

  • スピンオフ短編集。個人的には『冷たい~』を読む前と後じゃ面白さはかなり違うと思う。気づかないのは勿体無い。彼らがどんな思いをして、この場所にたどり着いたのか。彼らがあの場所でともに過ごす前に、どんな思いを抱いていたのか。忘れかけていた学生時代の自分の想い、苦痛、衝撃、喜びを思い出し重ね合わさることもある。登場人物への思い入れによって、感情を揺さぶられた。子供たちも必死に考え生きてる。大人も必死に考え生きてる。だから、彼らの道はまだ続く。私はこれからも、彼らにまた遇えるのを楽しみに待つ。

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