抱きしめたい (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 48
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062770743

作品紹介・あらすじ

柔一、愛称ジャック。強くなりたくて入った剣道部だけど、県下屈指の強豪校だから稽古の厳しさはハンパないし、補欠だ。ある日、ミチオとショーケンがやってきて言った。「ドラムを叩かないか?」え?なんでおれ?それから、学園祭を目指し、ビートルズまみれの日々が始まった。ぐっとくる青春音楽小説。

感想・レビュー・書評

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  • 高校生の疾走感が最高!
    まさに青春そのもの。
    高校時代に物事に熱中している人を見ると心が熱くなる。
    今まで読んできた本で最上級におもしろい。
    最後は感動。
    みんなにオススメしたい本。
    忘れかけていた熱い思いが呼び起こされる。

  • 1つのことに突っ走っていくのって気持ちがいい!

  • 学園祭というゴールに向かい時間を進めていくので、頁をめくらせる力はあるけれども、個々のエピソードにやや連動性を欠くのか、散漫な感じもする。でも相変わらず読後感は爽快で印象に残る作品。

  • 相変わらず、一点の曇りもない、さわやか路線。
    『ベースライン』よりは読みやすかったかな。

  • 最初は、あまり好きじゃないかも...っと思いながら読んでいくと中盤辺りから引き込まれて行きました。

    ビートルズを聞いてみたくなりました(^O^)/

  • ザ・青春小説!
    ビートルズの選曲も、バンドメンバーのニックネームも、デブリンも最高(^O^)

    私はアッホが好きだよ!オーケー?

    ぴったりな一曲はもちろん、
    With a Little Help from My Friends!

  • コレを読むと改めてビートルズを聴きなおしてみたくなりました。

  • しばらく重い感じのミステリが続き、少し軽い感じのものが読みたいな〜と思って手に取った本作。軽快でさわやかな内容で、目論み通りな読後感に非常に満足。

    僕自身、音楽はよく聴きますが、ビートルズはあまり聴かないので、本作の登場人物がビートルズの曲にアツくなって興奮する有様に、ちょっとノリ切れなかったりしました。けれど、楽器には未経験だけど必死に責務を果たそうとするベースのアッホとドラムのジャックの姿に、惹き込まれずにはいられませんでした。

    本作のクライマックスと思われた学園祭のシーンが本の半ばあたりで出てきたので、この後どうなるんだ?と思いましたが、その後まさかの中心メンバー離脱にちょっぴりショック。前兆はあったといえ…ね。

    そんな困難を乗り越えての、本当のクライマックス(卒業式)はちょっぴり感動モノで、読みながら涙がチョチョギレそうに…自分の空しかった青春時代を思うと、羨ましさもあって感無量。満足感は得られつつも、もうやり直せない過去に寂しさを感じさせられるような、そんなアンビバレンツな感情を刺激させられる青春小説でした。

  • 音楽やる漫画・小説は好きなんだよねぇ。
    でもこれ、「一生懸命練習したらできちゃった」みたいで不満。「時間さえかければうまくなる」でさ。
    うまくならない葛藤がなーんもないのだもの。

  • 単行本で読んでいるので再読したものだが、古くは芦原すなお「青春デンデケデケデケ」や最近では越谷オサムの「階段途中のビッグ・ノイズ」等、こうした読み味爽やかな青春物、かつ音楽物はついつい引き込まれるな。相変わらず須藤の小説にはデブが貴重なキャラクターとして登場するのもお約束だ。

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著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。駒澤大学文学部卒業。スポーツ誌の編集者などを経て、1999年第5回小説新潮長篇新人賞を受賞し、作家デビュー。おもな作品に、『おれたちのD&S(デマンドアンドサプライ)』『どまんなか1~3』『セキタン! ぶちかましてオンリー・ユー』『3年7組食物調理科』『小説の書きかた』『走れ! ヒットン』(講談社)、『消えた大関』(PHP研究所)、『デッドヒート 上・中・下』(角川春樹事務所)、『スクールセイバー 学園危機一髪!』『フルスウィング』『押し出せ青春』『セコンドアウト』(小学館)、『俺はどしゃぶり』(光文社)などがある。

「2019年 『スポーツのおはなし 柔道 柔道がすき!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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