モダンタイムス(上) (講談社文庫)

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著者 : 伊坂幸太郎
  • 講談社 (2011年10月14日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062770781

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有効な左矢印 無効な左矢印
伊坂 幸太郎
伊坂 幸太郎
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モダンタイムス(上) (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 上巻と下巻で雰囲気が異なる。軽い調子だが世の中の成り立ちについてが主題。アリ個々は賢くなくてもコロニーは賢い。

  • 早く下巻が読みたい。

  • たくさんの伏線が散りばめられた前半部分という印象でした。主人公と一緒になって、周囲を取り囲む色々な物事の真相がわからず、ただただ戸惑うという煮え切らない印象のままの状態に置かれています。下巻ではこれらの伏線が一つに、どのようにまとまっていくのか。それを想像しながら読んでいきたいと思います。
    登場人物の生き生きとした動きが、さらに磨かれてきていると感じます。作者も、彼らの動きを予想できない。そういった状態になっているのを感じます。出てくる人物が、どれも半端がなく魅力的で、この小説の世界に引きずり込んでくれます。

  • 軽快。無駄に笑えるところが読んでて楽しい。
    ルームサービスの練習するところが大好き。

  • 妻に浮気を疑われた主人公が拷問を受ける。次から次へと物語は展開していき、かなり戸惑う。妻の佳代子には戦慄する。なんとなく流れがひっかかる感じで、特に「井坂好太郎」の小説部分を読むのが苦痛だった。近未来小説。

  • 近未来の青年SEに起こる事件を描きつつ、インターネット監視社会への脅威に警鐘を鳴らす。物語のテンポも速く、読みやすい内容

  • インターネットはあたり前のように身近にある。
    わからないことがあればすぐに検索をかける。それは、ごく自然な行為だ。
    しかし、ある一定の目的を持って網が仕掛けられていたとしたら・・・。
    検索にまつわる話にはゾッとさせられた。
    特に「占いサイト」で情報の収集を謀る手口には驚いた。
    たしかにより正確な結果を求めるならば、正しい情報を入力するだろう。
    アクセスしたあげくに偽の情報をいまさら使うのでは意味がないから。
    自分がしていることが社会にとってどんな役割があるのか。
    明確にわかっている人がどれくらいいるだろうか?
    物を売って代価を受け取る・・・目に見える仕事はまだわかりやすい。
    はたして国家にとって自分が存在することの意味は・・・などと考える人などほとんどいないだろう。
    検索という誰もが一度は経験があるだろう行為。
    その裏に途方もない謀略が隠されていたとしたら・・・。
    信じたくはないけれどあり得ない話ではない。
    ある種の気味の悪さを残しながら本を閉じた。

    【「魔王」との関連】
    「モダンタイムス」には「魔王」に登場した安藤潤也の名前が登場する。
    ある能力を持った二人の兄弟。兄はある決意を胸にしたまま亡くなり、この作品の中ではすでに潤也も死亡している。
    渡辺拓海は、どうやらその安藤家の血筋らしい。
    その後の潤也の様子が物語の中で明らかになっているのは嬉しかった。

  • 【 魔王】を読んでから本作品を読んで良かった。
    これだけでも面白いけど、魔王読んだあとの方が更に面白い。
    詳しい感想は下巻のレビューに記載

  • あの謎の多い「魔王」の続編ということで、以前から気になっていた。上巻では、まだ全体像はつかめないが、良心を失うこととか、分業化された仕事とか、目に見えない大きな原理とかがキーワードとなるのだろう。この作品は、「魔王」より先の未来(平成の次)の話であり、情報化や、技術がより進歩し、社会情勢も変化している様子が、登場人物のセリフや情景描写などからうかがわれる。また、「魔王」で登場した人物(高齢になっているが)も何人かストーリーの中に組み込まれている。伊坂「好」太郎という人物に作者の遊び心を感じる。下巻に期待。

  • すこしだけ未来、あるいはパラレルワールドな感じが
    ともすればこれが現実に自分の身に降りかかりそうに思えて
    空恐ろしいです。

    「そういう風にできている」「仕組み」という分厚い壁が
    話の通じない恐怖を覚えました。
    でも確かに、「そういう風にできている」ことは多いです。

    井坂好太郎という作家が出て来るのは驚きました。
    まさか伊坂先生の本心じゃないよね?なんて
    いらないところでもどきどきしてしまいました。



    携帯での通話は片方しか聞こえないから気になる
    というところに共感。

  • 伊坂炸裂。特に奥さん。
    先が気になってしょうがない。
    下巻に期待。

  • 『魔王』を読んだのは大学の卒業旅行の飛行機の中だったから、間が6年も開いている。
    『魔王』の内容はほぼ忘れているが、疲れずに一気読みできる程度には読みやすくて面白かった記憶がある。

    本作も面白くて、普段は平日にほとんど読書なんてできないのに、これはちょこちょこ読み進めていった。
    この作者の作品を読む度に思うことだけど、読みやすさも武器だよなぁ。

  • 伊坂作品は一応刊行順に読んでるけど、間隔が空き過ぎたので作品間のリンクはほとんど忘れている。『魔王』は伊坂作品特有の伏線回収のためだけの説明ゼリフとかはあんまり多くなかったので、続編の本作も割と読みやすい印象。下巻でどうなるか。

  • 前作の魔王の話から約50年後の21世紀半ばの話。恐妻家のシステムエンジニア渡辺が請け負った仕事をきっかけに次々と奇妙な出来事が起こるようになる。魔王の続編かと思いきや、がっつりと続編というわけでもなく、魔王の時と違った面で現在を風刺する場面が感じられました。何も関連性もないような複数のキーワードを同時に入力し検索すると…怖いなー。これだけインターネットが生活の一部になっている現在であり得る話ではないのかな?面白かった!続編が気になる。



    「人ってのは毎日毎日、必死に生きてるわけだ。つまらない仕事をしたり、誰かと言い合いしたり。そういう取りに足らない出来事の積み重ねで、生活が、人生が、出来上がってる。だろ。ただな、もしそいつの一生を要約するとしたら、そういった日々の変わらない日常は省かれる。結婚だとか離婚だとか、出産だとか転職だとか、そういったトピックは残るにしても、日々の生活は削られる。地味で、くだらなくなるからだ。でもって、『だれそれ氏はこういう人生を送った』なんて要約される。でもな、そいつにとって大事なのは、要約して消えた日々の出来事だよ。子供が生まれた後のオムツ替えやら立ち食いソバ屋での昼食だ。それこそが人生ってわけだ。つまり」 「人生は要約できない?」 「ザッツライト」

  • 初見の時には気が付かなかった伏線発見が楽しい2回目。

    佳代子と渡辺の会話で、ルームサービスなりすましの話をしていたなんて、最初に読んでいた時は、華麗に見過ごしてた。

    回収されない伏線は、伏線じゃない。

    私達読者は、伊坂によって計算され尽くされた贅沢な伏線を、どれだけ豪快に見過ごしているのだろうか。

  • 自分が念じると相手がそれを口にするという特殊能力っていうことにやはり現実味がなく、不思議な感覚。

  • 上巻を読むだけで面白さが伝わってきました。

    以前、機会があり、ちらりと同作者の「魔王」を読みました。
    今作では「魔王」の事件が過去となり、読み込めば大変面白いのだろうと関心します。
    もちろん、今作が伊坂幸太郎デビューでも充分に面白いかと…。

    テンポが良いので、サクサクと読み進められました。下巻も楽しみです。

  • 数年ぶりに。

    初めて読んだ時ほどではないが
    やっぱり怖い。怖い。ぞくぞくする。

    「ゴールデンスランバー」と並ぶ、
    管理化/効率化の進む現代社会の闇部分へ警鐘を鳴らす一冊。

  • 拷問がグロい…
    本を読む時に脳内で映像化される私には辛い

  • 人は知らないものにぶつかった時、まず何をするか。
    「検索するんだよ」

    何でも検索できて簡単にコピペ出来てしまう時代で、自分の書いた文章かと見誤るものを見つけ、ゾッとした経験が多々ある。

    覚え書き
    「偽善とは何だ?」
    「本当は大した人間でもないのに、いい人間のふりをしてるってことだ。」
    「それが悪いのか?誰に迷惑をかけるんだ?本当はいい人間なのに、悪いふりをしている奴のほうが傍迷惑じゃないか」
    「善人のふりをして人を騙す奴がいるだろ」
    「人を騙さなければ?いい人間のふりをするのは悪なのか?善き人間であろう、と振る舞うことは悪くないはずだ。」
     
     押し付けられるのは苦手だし、頼りきって生きるのも違う気がする。
     

    「人に会えるのはね、生きている間だけだよ。」
     
     下巻を読み終えてこの言葉があらためて胸に響く。
     突然、視界が消え、音が消える、というのは眠ったまま目が覚めない状態とは違うものなんだろうか。
     前触れなく近づいてくるその日を畏れることなく、大切に生き抜こう、と桜の花を見上げながら思った。

  • とても太刀打ちできないようなものに対決。
    奥さんがすごい。

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モダンタイムス(上) (講談社文庫)の作品紹介

恐妻家のシステムエンジニア・渡辺拓海が請け負った仕事は、ある出会い系サイトの仕様変更だった。けれどもそのプログラムには不明な点が多く、発注元すら分からない。そんな中、プロジェクトメンバーの上司や同僚のもとを次々に不幸が襲う。彼らは皆、ある複数のキーワードを同時に検索していたのだった。

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