モダンタイムス(下) (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062770798

感想・レビュー・書評

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  • 下巻の後半からようやく、急に面白くなった。
    『そういうことになっている』という考え方に共感した。ナチスのアイヒマンの例えも興味深かった。
    でも、ちょっと長かったー。

    • ikkeiさん
      いいね!ありがとうございます。
      この本を読んでみようと思います。
      いいね!ありがとうございます。
      この本を読んでみようと思います。
      2021/08/31
    • ムク助さん
      ikkeiさん
      ありがとうございます。読んでみてください!
      ikkeiさん
      ありがとうございます。読んでみてください!
      2021/08/31
  • 上巻読み終わった時はこのまま止めようかと思ったが、読み進むにつれ癖になってしまい読み終わった。
    伊坂さんの世界観テンポ感が好きなら永遠に読める作品。
    納得できないことが嫌いな人は読むのしんどいかなと思う。

  • 下巻に期待したがあまりにも期待外れ。

    伊坂作品はやっぱり小難しいメッセージ性より単純で爽快な方が断然面白い。

    作者の思想、理想を詰め込んだためにせっかくの面白さを阻害している。

    何故凄惨な暴力を描いてるのか意味が解らずただ作者の趣味にも思えてくる。

    面白い作品もいっぱいあるのに作品の振れ幅が大きすぎる。

    本当に単純に面白い軽快なアット驚く伏線回収みたいな作品が待ち遠しい。

  • 「届くかも。
    どこかの誰か、一人」

    残念だが
    その一人には、
    なれなかった…。
    自分には届かなかったなぁ~。

  • 途中で読むのが面倒になってしまった・・・最終的になんかよく分からなかったのが残念。
    でも、登場人物がちょいちょい言う、インターネットに関する事は好きです。

    作家の井坂幸太郎が言うように、世間の評判をネットで操作するとか、
    現実にそこにいるその人間が積み上げてきた関係よりも、どこの誰が書いたかも分からないネットの記述のほうが信じられたわけだ・・・とか。

    なんか現実にありそうでちょっとブルっとした。

    あとは、人は知らないことに出会うと、検索する・・・
    とかも、自分は結構このタイプなのでドキッとw

  • 購入 ……ぐだぐだ?結局深く理解することができず読了。
    アクション映画を見るときいつも思う、なぜ立ち向かうの?と。本作はアクションではないけど、立ち向かう理由・「見て見ぬふりをしない理由」・最後の「見て見ぬふりをした理由」も肉付けが薄くぐだぐだで終わってしまった印象だった。
    暴力から逃れるため、ではラストにつながらないよね。
    見て見ぬふりをするなら、北海道である必要はないし、キラリが言っていたようにどこででも監視はされている。
    (あと、佳代子もあまりにもチートすぎる。こういうキャラ好きだけど)
    物事はいろんな側面がある、繰り返し述べられていた言葉だが結局綺麗に消化されることはなかったように感じた。取って付けて無理やりねじ込んだ浮ついたキーワードのようだ。
    監視されることは怖い。確かに。でも、ほんとに?監視されないことはあるの?折り合いは付けられないの?
    そして、「魔王」の設定は必要だった?
    SFや超能力系は、現実的な話に付加されると一気にしらける。
    今回、無理に魔王の設定を持ってきたようにも感じた。

    色々な面で方向性が一貫していない話だったように思う。

  • ちょっと読むのに時間がかかったけど無事読了。後半の話はすげ~ややこしい感じだったけど、とても興味深い。ただ、物語的にはあまりスッキリしない。僕らはシステムの一部で、システムで世の中そうなっている、と言われてもなかなか受け入れ難い。でもそれが真実。それを知ってからが問題。何もしないのか。選択するのか。「人生は要約できない」んだから、映像化した時に省かれるような小さな目的のために生き、やり遂げるのか。そして、勇気はあるか。ってかそんなことより、渡辺の奥さんマジで何者!?それに、腹話術キターーーー!

  • 正編にあたる(?)『魔王』は10年以上前、高校時代に読了済 とても面白かった記憶はあり 続編だとは知らずに読み始めたので、分かった時はちょっとテンションが上がった

    アサインされたおかしな仕事をきっかけに、
    「検索」というなんでもない行為から何か大きなものに巻き込まれていく様子は不気味な怖さがあって良かったし
    「諸悪の根源」というものがあるわけではなく、仕組みや枠組みといった掴み所のないものに翻弄され立ち向かう様子も、先の読めない面白みがあった
    落とし所も好み
    ただ、佳代子や永嶋といった登場人物が悪い意味でアニメ的で
    個人的にはちょっと入り込み辛かった
    クライマックスの一つであるホテルでのアクションシーンあたりは
    少々陳腐に感じられてしまった

  • 立て続けに伊坂幸太郎を読んでいるが、この作品は、のっけから残酷(?)な描写が連続で出てきて、ちょっと辛かった。妙にリアルで恐怖があり、読み始めなければ良かった、とすら思った。
    我慢して(?)最後まで読み通すと、いつもながらの見事な伏線回収にしてやられていくのではあるのだけれど、その伏線となるエピソードやヒントが山のようにあり、覚えているのが大変でもあった。
    書き方が連載であったことと、ゴールデンスランバーと同時に書かれていたことなどがあとがきや解説でわかったが、それも関係しているのかもしれない。確かに、似たテーマ(「政府=システム」との闘い、生きる・生き抜く)の裏表なのかもしれない。
    面白かったが、ブラック、と感じた。

    それから、終盤になって、ようやく、この物語の前段となる作品があることに気づいたので、そちらを読んでから、あらためて考えたい。

  • 伊坂さんの本って出てくる人がみんな、緊迫したシーンでも冗談を言えちゃうようなユニークがあって好き。
    魔王のその後の世界という事で、久しぶりに魔王も再読した。
    拷問のシーンが苦手な人にはおすすめできないかな。

著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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