鉄の骨 (講談社文庫)

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著者 : 池井戸潤
  • 講談社 (2011年11月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (672ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062770972

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鉄の骨 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 最後の方の怒濤な勢いがよかった。
    半分までは読むのに時間かかった

  • 中堅ゼネコンを巡る業界の談合の裏側を主人公の若手社員の平太を通じて描く。平太を取り巻く上司、大手の競合先、下請け、彼女、両親等が絶妙なバランスで絡んでくる。600ページを越える長編ながら中弛みすることなく一気に読めてしまった。

  • 談合は今もあるのでしょうかね。。
    魂のこもった一冊を読めて光栄です!!

  • 談合はニュースで耳にするが、会社の利益のために犯罪になるのを承知でやっているのは、必要悪か、絶対悪か、最後に正義は微笑むのかハラハラする展開だった。談合は会社や周りにどのような悪影響が出るのか物語っている。工事を発注するのに、平太らの労力や苦悩も感じられる。平太の元カノや元カノの同僚が平太の会社でのやり方に異論を唱える気持ちも理解できる。不正を暴くだけでなく、関わる人物らの人間模様や恋愛模様などもうまく組み込まれているのが良い。最後に会社はどうなるのかと思ったが、すっきりと事がまとまったので良かった。

  • 談合を中心とするゼネコンの話。必要悪なのか、新たな道を模索するのか、あっと言う間に読めた

  • 談合ってこんな感じなのか~。果つる底なきに続けて読んだけど、彼の小説は「熱い」ね。

  • 20170116


    650ページに及ぶ大作。
    しかし、池井戸作品は本当に面白い。
    企業を舞台にしたリアルエンターテインメントミステリーといった感じ。

    元の職場の銀行を舞台にした作品が多いが、今回はゼネコンが舞台。
    ここまでリアルな内容は、きっと緻密な取材がなせる技だろう。

    談合について考えさせられた。

  • ドラマも見たけれど、小説の方が面白い。
    「談合課」に配属された当初は違和感を感じていたはずなのに、いつの間にか談合を正当化する理屈に納得するようになってしまい、上司の指示に従って仕事をしていただけのつもりが、談合に加担することになっていた・・・。「談合」というと、自分とは一切関係のないように思ってしまうけれど、気付かないうちに関わってしまうのが怖い。

  • ゼネコンの談合の話。
    若手社員が談合係として信念を貫けない葛藤を抱きながらもサラリーとしての働き方なんかを学んで行く。
    他の作品同様、悪役がハッキリしていて多少度が過ぎる部分もあるが、全体的にテンポが良いのでページ数はかなりのボリュームだが、あっという間に読める。

  • 建設業界における談合をテーマにした作品。中堅ゼネコンに就職した主人公のまっすぐな性格に好感がもてる。その交際相手には激しい嫌悪を抱いたけど。

  • 池井戸潤は おもしろい。エンターテイメントである。
    読んでいるうちに 引き込まれていく。
    それぞれが 魅力的な 人物として 描かれる。

    入社 4年目の 平太。
    若いのに 物怖じしない 素直さがある。
    会社員であると言う制約を理解しながら、行動する。
    平太の恋人 萌。銀行に勤める。
    学生の価値観と銀行の価値観と違って来ることに戸惑う。
    揺れ動く、女心。それを 思い切らせるのが 園田の母親。
    いやぁ。母親は 強くて、したたかで、読み取る能力がある。
    その先輩の 西田。仕事ができるし、飲んだくれる。
    平太のいい上司である。
    平太は不思議な縁で知り合う。
    フィクサーの 三橋萬蔵が 平太の母親と若かりし頃の知り合い。
    この 萬蔵が 存在感があり、平太に 素直に心を開く。
    そして、シナリオをつくるのが 尾形。
    やはり、このオトコの 先を見る目が すばらしい。

    テーマは しがらみ。
    世の中 しがらみから 抜け出せないのだ。
    それを突き破るものは、何なのか?

    日本は 談合というシステムがあるが
    中国には 談合がなく 権力者の汚職から始まる。
    なぜか、談合が 健全に見えてしょうがない。

  • 建設業界に巣食う「談合」に翻弄されながらも業界を変えていこうと奮闘する中堅ゼネコンに勤める若手社員の人間ドラマ。

    下町ロケットシリーズや半沢直樹シリーズもそうだけど、とにかく熱い!

  •  ゼネコンには、大学時代に憧れを持っていたからその世界を少ししれただけでも嬉しかった。
     
     主人公は中堅ゼネコンに勤めているけれど、その就活のエピソードに現実味あって共感できた。

    キーワード:必要悪、栄枯盛衰・・・

  • タイトルの「鉄の骨」の意味が分からない。
    この骨は、強いものなのか、弱いものなのか。
    無骨なものなのか、洗練されたものなのか。
    芯のあるという意味なのか、単なる鉄で作られた骨組みの意味なのか。
    登場人物で骨にあたるのは、ピュア(?)な平太か、フィクサーとしての三橋か。
    ワインなのか、ビールなのか、焼酎なのか。
    僕の考えすぎなのか、読解力が足りないのか。
    。。。
    と、ここまで書いて、答えを探すためにWikipediaや他の人のレビューを読んでいるうちに、「コンクリートで覆い隠されるもの」、つまり「談合」、更に「必要悪」のことではないかと思えてきた。
    何が正解かは未だに分かっていないが、タイトルだけでもいろいろ考えさせてくれたことにも感謝。

  • 5
    談合を扱った企業小説。談合の背景やそれに関わる企業、社員、政治家、銀行、フィクサー、検察など色々な視点からの言い分や思いを通して、制度設計も含めて考えさせられる内容。見積額を下げるためにアイデアを捻ってぶち上げる西田、今後の建設業を憂いつつ揺れる三橋、深い洞察と戦略をもった尾形ができる企業人としてのオーラに溢れ熱くて面白い。萌の他力本願的なフラフラ感はイライラしてしまうがとてもリアル。平太の臆さないところもいい。

  • うんうん、面白かった。

    仕方ないよね…でも、なんか腹立つよね…と本書の内容そのままに納得してしまった。
    もし可能ならば、尾形常務の視点からのストーリーも読んでみたいと思った。

  • 道路・トンネル・橋・マンション…こうした建造物がさまざまな職種の人々によって作られていく。現場から離れたところでも営業や経理と言ったっ部署、会社役員の仕事など見えないところの仕事を書くのがこの作者のの小説だと思う。

    主人公が今一つキャラ立ちせず、ぼやけ気味。

  • 尾形常務怖い人だな・・
    世の中には悪いことだけど仕方ないことはたくさんあって
    嫌悪しながらも社命やら状況やらでやらずにはいられない、自分の覚悟をもってやる分にはやりおおせるも逮捕されるも自己責任だと思うのでたとえ銀行員といえど恋人の立場としても萌の非難はちょっとカチンときた。
    というか私ならまず銀行員にその話しない。
    知らないほうが幸せってやつで聴かされるのも困るというか。

  • 読了、徹夜で読んでしまった。

    中堅ゼネコンの現場から談合課へ異動になった入社4年目の主人公を中心に話が進んでいく。
    談合をテーマになっているわけだが、必要悪だろうがなんだろうが談合は悪である。
    そもそも平等に入札制度をというが平等になるわけがない。
    役所は何でもかんでも平等というがナンセンスだ。
    談合もそうだが、賄賂も必要悪の場合もあるのかもしれないが、そうだというなら完全に裏でやれ。
    表立ったら当然犯罪だ。
    なのに談合を正当化しようとし代替え案を出せなどと開き直るのはいかがなものか。
    赤字で受注も心理的に理解できない。
    などと以前の役所がらみの仕事をする友人とのやり取りを思い出しながら読んでいた。
    この手の問題は立場により考え方が違うのは仕方がないかもしれない。
    私はまるきり関係ない立場にしかいたことがないので、綺麗ごとだろうが甘かろうが何といわれても談合=悪という立場だし、そういう意味では主人公の恋人よりである。
    その恋人は、銀行員で職種によって生じたすれ違いや、学生と社会人という環境の変化によって心が揺れ動いていたりするわけだが、結構いらいらした。
    社会人になって成長しない(ように感じる)主人公と同じ職場の先輩との間を揺れ動くのがよくある話で分からなくもないが、肝心の先輩がいまいち魅力的に思えず鼻もちならない感じで感情移入できなかった。
    面白かったのは、談合を取り仕切る主人公と同郷の人物とのやり取りで魅力的な人物に描かれていたと思う。
    その人が時代の流れを分かりながらもしがらみを断ち切れず流されていく様が少し切ない。
    視点としてはゼネコン・銀行・そして談合事件を追っている検察の3視点で描かれていて飽きることなく読める。
    最後のほうは、検察から逃げきれるかどうかと思いながら読んでいたが、最後にしてやられた。

  • 業界の事が良く分かりました。えっ、もう終わりってあっという間に読み終わりました。後で分かったのですが、これも空飛ぶタイヤと同様に参考になった事件があったのですね。それには驚きです。しかし、池井戸さんの作品には必ずといっていいくらい、銀行が絡んできますね。一度、銀行が出てこない作品があれば読んでみたいです。(笑)余談ですが、萌ちゃんと園田の絡みは、個人的に要らんかなと思いました。

  • 最後急いだ感じがあったけど、リアリティもあり読みやすかった。

  • 文庫本がでて良かった。読み応え満点!

  • 中堅ゼネコン・一松組の若手、富島平太が異動した先は“談合課”と揶揄される、大口公共事業の受注部署、業務部だった。まったく畑違いの部署に不平を募らせる平太だったが、業界のフィクサーと噂される人物と知り合ったり信念を持った上司たちの素晴らしい働き振りを目の当たりにし、徐々に仕事にのめりこんでいく。この異動の真実の目的は?建設業界、銀行、東京地検など、様々な人たちの立場から事件を見せてくれたのでわかりやすかったが、下請け業者の立場、共存するための談合と、悪人が潤うための官製談合の違いをもう少し書いてほしかった。

  • 尾形常務がかっこよすぎる。この人のバックグラウンドがもう少し書かれていると良かった。ストーリーは途中から読めてしまったが、それでも、入札の場面はドキドキさせられた。うーん、池井戸さん上手いなあ!

  • 中堅ゼネコン・一松組の若手、富島平太が異動した先は“談合課”と揶揄される、大口公共事業の受注部署だった。今度の地下鉄工事を取らないと、ウチが傾く――技術力を武器に真正面から入札に挑もうとする平太らの前に、「談合」の壁が。組織に殉じるか、正義を信じるか。吉川英治文学新人賞に輝いた白熱の人間ドラマ!

    表面しか知らない世界の裏側を、眺められる面白さ。

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鉄の骨 (講談社文庫)の作品紹介

中堅ゼネコン・一松組の若手、富島平太が異動した先は"談合課"と揶揄される、大口公共事業の受注部署だった。今度の地下鉄工事を取らないと、ウチが傾く-技術力を武器に真正面から入札に挑もうとする平太らの前に「談合」の壁が。組織に殉じるか、正義を信じるか。吉川英治文学新人賞に輝いた白熱の人間ドラマ。

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