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この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
「鉄の骨」 中堅ゼネコンである一松組の若手・富島平太。彼は現場一本の人間であった。しかし、突然業務課へ異動となる。通称談合課と揶揄される部署で平太が新たに担う仕事は建物を造ることとは違った泥臭さを伴う事業の受注、そして談合に参加し、一松組に利益をもたらすことだった。 この「鉄の骨」は企業小説のようと判断されそうな題材「談合」と取り扱っています。談合とはゼネコン業界に存在する歴史深い... 続きを読む »
とても面白かった。ページ数の多い小説でしたが、内容に引き込まれるので苦にならないです。
談合(「話し合い」という人もいるらしい)について考えるいいきっかけになりました。
業界のためになることなら、内緒でせずに公に数字や順番を公表してやっていくことはできないのかな。
しがらみにがんじがらめになっていくのを仕方ないと諦めるしかないのかな。
この作品には若い主人公の恋愛も描かれていたので、
読みやすさが倍増でした。
女の子の方がおませになるのが早く、
背伸びして年上の男性に惹かれ、
同年代の男の子に頼りなさを感じていく展開は、
よくわかってるなぁと池井戸さんに興味を覚えました。
他の作品も読んでみたいです。
堅そうなタイトルに談合という重いテーマ。さらには、約650頁というボリューム。。。
でも、気合い入れて読む必要無し!
あっという間にクライマックスを迎えるはず。
談合への賛否。物語と現実の関連性。私見を挟みながら、大いに楽しめる一冊です。
<内容紹介>
談合。謎の日本的システムを問う感動大作!
建設現場から“花の談合課”へ。若きゼネコンマン富島平太は、会社倒産の危機に役立てるか。大物フィクサーとの出会いの真相は――この一番札だけは、譲れない。
「談合」。聞きなれているけど馴染みがないこの言葉について、実際の仕事の裏側を垣間見ることができた。 一言で言えば、談合とは業者の相互扶助の仕組みである。 入札に関わる企業が非公式に話し合って、あらかじめ決めた入札者が赤字にならない程度に落札する筋書きを決めてしまう。 落札しなかった企業は、次回以降の入札で優先的に落札できるよう調整する。 談合による弊害としては、発注者側では、公正な競争が妨... 続きを読む »
大手ゼネコンによる談合の是非を問うた小説。
入社4年目の平太が同業他社との調整(談合)を目の当たりにし、サラリーマンとしてその波に飲まれて行く。
談合の非を問う銀行員の彼女やその上司、検察。さらに談合の象徴こと三橋や城山議員。様々な人が絡み合い、談合を排除すべきか葛藤する平太。
談合は排除すべきかを様々な視点から吟味させられる小説。
本も厚いし「談合」って聞いただけで読みにくいんじゃないかと思ってしまったけどなかなかサクっと読めました。新人である主人公の目線で書いてあるので脱落せずに読めたのかも。
どの業界も当然裏があってその渦に巻き込まれている人達は苦しんでいるのかな・・・
彼女が最終的に完全に戻って来て味方になるのかな?と思いきや中途半端・・・う~ん。
ミステリーとしての面白さと、ビジネス小説としてのゼネコン業界の「入札」というシステムの緊迫感、両方を味わえる。
平太と萌の関係を通して、社会人としての価値観が変わっていく様子も、自分にとってはとても興味深く、共感するところも多かった。
面白かった。
これも、wowowでドラマ化されるのだろうか?
萌はムカつく。
時が経つにつれ平太の成長が伝わって来るのが面白い。
西田とかキャラが立ってた。
解説で、彼女「萌」の存在・発言の効果について書かれていて、筆者の思惑通りに読み進めさせられたことがよくわかった。「談合」って言葉はよく聞くが、実態はわからないもの。勉強にもなるし、楽しめる。
女性があまり出てこないが、たまに出てくる女性がとてもいいキャラをしている。少しわざとらしいが、園田のお母さんが好例。
その他、なかなかいないちゃらんぽらんで有能な先輩西田や、悪役なのにいいこと言っている三橋など、キャラクターが立っている。
でも、どうしても『空飛ぶタイヤ』『下町ロケット』と比べてしまうと、疾走感は負けてしまう。
分厚いけど一気にスカッと読めました。池井戸節炸裂といったかんじ。ラスト、平太は現場に戻るのが何か肩透かし喰らった感もあるけど、彼には良かったのかな。園田はもっと悪い男かと思ったらただのバカボンだった(笑)
地下鉄建設受注を目指したゼネコンの官製談合を描いた話。「談合が必要悪か否か?」というテーマを軸に物語が進んでいき、読者に最後の最後まで考え抜かせるこの作品は、ある意味憎たらしい。ただ、面白い。
建設業で働く人たちが一番考えたくない部分が、若干の誇張はあると思うが、忠実に書かれている。そして、華麗に入札システムについて、問題提起している。
650頁という長尺の作品だったが、読み終えるのが勿体ない位面白かったし、勉強になった。ドラマも見たかったな。
一気に読めた一冊でした。
建設現場における談合を描いた作品。
談合をしなければいけないシステムから抜け出せるのか⁇
そういった疑問を考えながら読み進めていきました。この本で印象に残っている言葉は「必要悪」。
談合は必要悪であると主張する上司に対して納得してしまう平太。
私も少し納得してしまいました。
その必要悪が生まれてしまうシステムにやはり問題があるのかもしれません。
2012年4月6日読了
談合は必要なのか排除すべきものなのか。最近仕事で不毛な価格競争をしてる時など「調整」が必要だよなーと思う時も。赤字受注って嫌な言葉だ。
色々なしがらみに翻弄される末端社員の平太の真っ直ぐさが羨ましい。仕事に真摯な姿勢で取り組む西田が眩しい。等身大の自分に立ち返れた萌が好ましい。
「正義感」とは一体何でしょうか?
この小説の読者は、きっと壁にぶつかり悩むと思います。
大きな組織の中のひとりの社員として取らざるを得ない苦肉の立場から、
主人公の葛藤と心情の変化が360度の角度から見事に描かれています。
特に、新社会になる人に是非おすすめしたい一冊ですし、
私自身にとって常に原点にしていきたい至上最高の作品だと思っています。

この作家はやっぱり上手いです。談合する側の正義と、それを受け入れるかどうか苦悶する者たちの壮絶なせめぎ合いと、随所に漂う緊迫感はたまりません。登場人物にベタな人達が居るのは仕様がないのでしょうが、久々...






