新装版 銀行総務特命 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 3652
感想 : 301
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062771405

作品紹介・あらすじ

帝都銀行で唯一、行内の不祥事処理を任された指宿修平。顧客名簿流出、現役行員のAV出演疑惑、幹部の裏金づくり…スキャンダルに事欠かない伏魔殿を指宿は奔走する。腐敗した組織が、ある罠を用意しているとも知らずに-「総務特命担当者」の運命はいかに!?意外な仕掛けに唸らされる傑作ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 花咲舞シリーズ!?
    これまた短編連作だったーやだー(^◇^;)
    しかも読んでも読んでも、花咲舞ちゃん出てこないけど??
    もう読み終わっちゃったけど、登場してないよ??

    ドラマの原作がコチラって事なのかな、どうやらそうみたい(^^;;

    ここから反撃してやるーこのヤローという気持ちになったくらいで1話終わってしまうので、
    短編だと物足りないー池井戸さんだからこそ。

    主人公の指宿くんが、総務特命担当者としてのメイン人物。ヤブスキくんという読み名がどしても覚えられず、何度も背表紙確認w

    池井戸さん次は、民王、かばん、ロケットあたりを読もうかな、、まだ家にないけど、全刊欲しい。


    2023年も半分経過、今年も早い!
    2022年よりも読んだ冊数アップ目標(^^)

    • 1Q84O1さん
      なんなんさん
      「談合」→鉄の骨
      「タイヤ」→空飛ぶタイヤ
      「ボンネットトラック→」BT’63
      でしたー^_^
      変な問題を出して失礼しました(...
      なんなんさん
      「談合」→鉄の骨
      「タイヤ」→空飛ぶタイヤ
      「ボンネットトラック→」BT’63
      でしたー^_^
      変な問題を出して失礼しました(^.^;
      この前の「シャイロックの子供たち」を含めお気に入り作品です♪
      もちろんその他の作品も大好きですが!
      2023/07/02
    • なんなんさん
      ぎゃー
      一個しか正解しなかったーw

      7つの会議
      空飛ぶタイヤ
      ハヤブサ消防団

      かと、思ってしまいました(^◇^;)

      ボンネットトラック...
      ぎゃー
      一個しか正解しなかったーw

      7つの会議
      空飛ぶタイヤ
      ハヤブサ消防団

      かと、思ってしまいました(^◇^;)

      ボンネットトラックは深読みしすぎてしまい。
      また今度クイズお願いしますーw

      2023/07/02
    • 1Q84O1さん
      了解でーす(`・ω・´)ゞ
      なんなんさんの次の池井戸作品を楽しみにしてますね♪
      了解でーす(`・ω・´)ゞ
      なんなんさんの次の池井戸作品を楽しみにしてますね♪
      2023/07/02
  • 面白かったです♪
    最後はスッキリ。

  • 著者の銀行物は本当面白い!

    短編で、各話の終わりをあえて書かない
    手法が賛否が別れるかもしれないですね。

    ちなみに私は、しっかり最後まで描き切って
    欲しい派。笑

    それでも面白かったし、
    今更ながら、シリーズ化を希望してしまう。

  • 銀行の闇ってヤツやな。
    銀行って、昔は就職も人気あったけど、ないみたいやな。
    事実は知らんけど、この本を読む限り、出世全ての人が多いんかな。いくら、自身の成績の為とは言え、こんな事して出世って、…
    そんなアカン事してる人を取り締まる総務部特命。
    銀行ミステリーになるんかな?
    この人らすら、組織との諍いには巻き込まれる…
    でも、社内で色々やるのは、勝手にしたらええけど、社外を巻き込んでは…
    お金貸したりするのは、社外やから仕方ないにしても…
    悪さするにしても、弱いのを対象にするな!中小企業とか、老人とか…

    法律の上で問題なくても、人として許されない行動ってのはあると思うんですー(文中より)

    自分で納得した生き方しよ!

    • ultraman719さん
      いいでしょ〜
      GWに入るまでは、公開ラッシュなんです〜お子さんが休みの時は、そちら向けのが多くなって落ち着きます。
      その時は、読書三昧になり...
      いいでしょ〜
      GWに入るまでは、公開ラッシュなんです〜お子さんが休みの時は、そちら向けのが多くなって落ち着きます。
      その時は、読書三昧になります〜
      私は古本が気にならないので、ブックオフとか利用してます。(今行ってきて、永瀬隼介さんの3冊購入!)
      案外、フリマアプリで購入も良いですね。(昨日、「ヒポクラテスの試練」買ってしまいました。)
      本代もバカにならないので節約です〜
      って、こんなに積読本あんのに買うな!って話ですけど(^◇^;)
      2022/03/26
    • nikuさん
      ブックオフ私も行きます♪
      永瀬隼介さん3冊!良いですね!
      「ヒポクラテスの試練」おもしろかったですよ(^o^)
      またレビュー待ってますね(^...
      ブックオフ私も行きます♪
      永瀬隼介さん3冊!良いですね!
      「ヒポクラテスの試練」おもしろかったですよ(^o^)
      またレビュー待ってますね(^^)
      2022/03/27
    • ultraman719さん
      了解です〜
      了解です〜
      2022/03/27
  • 銀行総務特命 池井戸潤さん

    「法律の上で問題はなくても、
    人として許されないこともある。」
    著書より抜粋。

    1.印象
    さながら、あの相棒の特命係のような部署。
    基本的には、特段の仕事、ルーティンは無し。
    何か起こったら、それを銀行の組織とは秘密裏に、独立した組織として調査する権限のある組織。

    2.現実の組織へ対比すると、、、
    内部監査。

    規程どおりに運用されているか?
    また、取引価格に疑問を呈するところはないか?
    はたまた、その新規取引先選定の経緯は?選定プロセスは?

    その視点で読むだけで、内部監査の勘所もあがるやもしれない。

    3.銀行再編の時代に
    破綻した場合、預金保護残高には制限がある。
    それを見込んで、破綻前に銀行が預金者から、さらに預金を吸いあげる物語が執筆されている。
    さらに、それが行員の所得へ。。。


    池井戸さんは銀行出身。
    主人公に語らせるキーワードに、銀行への未来の想いが秘められているような感じもする。

    #読書好きな人とつながりたい。

  • 2021(R3)8.16-8.20

    帝都銀行で行内の不祥事処理を任された指宿修平が、銀行内の様々な問題処理に奔走する短編集。

    顧客名簿の流出、現役行員のAV出演疑惑、行内の派閥対立など、なさそうでありそうな事件が次々起こる。

    事件によっては、その解決の途中で終わる物語もあり、その終わり方は賛否両論だと思うが、個人的には解決まで読みたかった。
    特に、『特命対特命』が面白かった。特命の指宿を潰そうとする別の特命がいるなんて、すごい組織だなー。

    やっぱりどの職業も、他人に見えているより見えないところの方が圧倒的に多いよな。銀行もまた然りで、タイヘンなこと、いっぱいあるんだろうな。

  • 1話1話が短いストーリーだったので、すきま時間に読みやすい。
    銀行で起こる様々な事件を解決していく特殊なチームで、指宿さんの洞察力がすごい!

    銀行業務の不審からストーカー紛いの事件まで、色んな切り口のお話があって楽しめた。

  • 池井戸さんの初期の作品。

    帝都銀行内の不祥事処理を任された総務部特命担当者の指宿修平。
    情報漏えい、パワハラ、誘拐、ストーカー、ペイオフなど8つの短編が並んでおり、事件の調査と解決に向けて奔走する指宿の姿が描かれる。

    実際の銀行でもこういった事件は起こりうるのかと、つい現実と重ねあわせたくなる。悪意に満ちた人々の割合が多すぎやしない?それをつぎつぎに見せつけられて、少々うんざりする。もちろん、小説だからと割り切れずに、そんな感想を持ってしまう自分の甘さにもがっかりする部分もある。
    コナン君の周りで毎週起こる殺人事件の多さには、少々ツッコミを入れつつも、違和感を感じずに見ることができるのに・・・。
    その上、調査の過程に時間を割いていて、水戸黄門の殺陣と説法のような相手を懲らしめ大団円に至るシーンが控えめで、いつものスカッとした爽快さを味わうことはあまり期待できない。

    日頃、光明が差す瞬間を描いたシーンに涙したり、余韻を楽しんだりすることも好きなんだけど、今回はその先まで読みたいなあと思った。

    池井戸さんも今の筆致に至るまで、あれこれ試してきたということなのかも。もちろん、こちらの雰囲気を好む読者さんもいることと思われます。

    ただ、最終話で指宿の部下である唐木(←花咲舞を思い出させるなかなか気の強い女性)が、以前関わりのあった老婆が直面する問題を、今までの経験と目の前にある出来事に対する洞察力で解決へと導くストーリーは、私好みでありました。

    いま、ふと思ったののだけど、独特な行内の慣行や業務など地の文の難しさがあって、スルスルと読むことができなかったのは、読み手である自分に知識が足りなかったからかもしれない。
    ということは、この業界に見識のある人にとっては、より面白いのかもしれません。

    池井戸作品において、ターニングポイントになったといわれる『シャイロックの子どもたち』をもう一度読んでみようかな・・・。
    さらに、味わい深く読むことができるかもしれない。

    • vilureefさん
      こんばんは~♪

      池井戸さん、初期の作品も短編も読んだことがありません・・・。
      たまたま図書館の新刊コーナーにあった「シャイロックの子...
      こんばんは~♪

      池井戸さん、初期の作品も短編も読んだことがありません・・・。
      たまたま図書館の新刊コーナーにあった「シャイロックの子どもたち」を手に取ってからはまりました。
      この作品がターニングポイントと言われているのですね。
      ビフォーアフターを読み比べてみたいなと思いました。
      2014/08/15
    • nico314さん
      vilureefさん、こんにちは!

      先日読んだ本のあとがきに、「シャイロックの子どもたち」を境にして、池井戸さんの作品に変化が現われて...
      vilureefさん、こんにちは!

      先日読んだ本のあとがきに、「シャイロックの子どもたち」を境にして、池井戸さんの作品に変化が現われているというようなことが書いてあったんです。

      私が最初に手に取ったのは「空飛ぶタイヤ」(シャイロックの後です)でしたので、手に汗握る、息を詰めて読みふけてしまうドキドキとわくわくのエンタメに遭遇して、池井戸さんの力強いストーリー展開に驚かされました。
      それ以来、おっかけています。

      作家さんも年齢や経験を経ることで、作品が変わっていきますよね。長いお付き合いになるとそういう変化を知るのも楽しいなあと思います。
      2014/08/16
  • 面白かった。けど、犯人を特定して終わりというところがちょっと残念。

    銀行ミステリーとして、総務特命担当者の主人公が探偵役となって、銀行内の不祥事案件の真相を明らかにしていく物語。
    8件の連作短編小説となっています。要は8件の事件の解決をしてく物語

    ■漏洩
    顧客名簿が流出。
    誰が流出させたのか、その動機は?

    ■煉瓦のよう
    裏金の疑惑。口座での金の流れ。
    しかし、その真相は?

    ■官能銀行
    現役行員のAV出演疑惑
    本当に行員なのか?そして、出演の動機は?

    ■灰の数だけ
    誘拐された幹部の妻子
    人質を救い出すことが出来るのか?
    そして犯人は誰?

    ■ストーカー
    行員のストーカー被害
    犯人は誰?
    本当の狙いは?

    ■特命対特命
    巨額損失を理由に、特命をつぶそうとする人事の動き
    特命はつぶされてしまうのか?

    ■遅延稟議
    行員が刺される事件発生
    その背景には倒産した会社が。
    さらには稟議が通らなかった理由。
    犯人は誰?

    ■ペイオフの罠
    老女が移し替えた銀行口座が破綻。ペイオフに
    しかし、その裏には周到に用意された罠が

    といった感じです。

    池井戸さんといえば勧善懲悪で最後の最後で悪さしている人がやられるパターンが定番だと思いますが、本作では懲悪までは至らずです。
    謎解きの深さと銀行ならではの専門性は良いのですが、ヒューマンドラマが絡まないところが残念。

    ドラマの1クールにちょうど良いかんじ!!

  • Amazonオーディブルで聴いた。

    短編集。
    尻切れで終わるのと余韻を残した終わりって、似てるようで違うよね。

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著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『下町ロケット』『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『不祥事』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『シャイロックの子供たち』『ノーサイド・ゲーム』『ハヤブサ消防団』などがある。

「2023年 『新装版 BT’63(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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