変死体(上) (講談社文庫)

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制作 : 池田 真紀子 
  • 講談社 (2011年12月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062771412

変死体(上) (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ミステリーの読者にとって、
    手がかりの一つは残りのページ数だ。
    実際には、ページ数というほど厳密なものではなくて、
    だいたいの厚さ、という程度のものだが。

    だから、
    昔なじみの登場人物を引っ張り出しておきながら、
    その人物をおとしめる急な展開にムカムカしつつも、
    いつもの急転直下のご都合ラストでなんとかしてくれると、
    なんとか読み通した。

    でも、それよりムカつくのは、
    かなり後まで、
    ケイが蚊帳の外に置かれていて、勝手に話が進むこと。
    信頼していた人物に裏切らるれる話では、
    本人が葛藤を抱えつつ謎を追及していくのが、
    礼儀ってもんじゃないだろうか。
    もめる相手がいつもベントンていうのが、おかしい。

    (下巻へ続く)

  • いつの頃からかストーリーの重要なファクターとして「検死」が必要でなくなり、キャラクターの闇の部分が重要なファクターとなってしまている。
    まだまだ詳しく明かされない主要キャラクターの闇の部分が明かされない限りこのままの調子で続いていくのだろうか?

  • 1203 検死官シリーズ18弾。もはや惰性で読み続けて感じもあるけど、お馴染みのメンバーが出てくると安心出来ます。内容は下巻に期待!

  • 面白くない訳では無いのだけれど、ルーシーもベントンも思わせぶりすぎるというか、隠し事してて持って回った言い方しかできないというか。もどかしくてなんだかイライラしてしまう。自分が疲労しているせいなのか、読んでいてものすごく疲れる。

  • 28/5/1

  • フィールディングが死亡かあ……
    なんだか、フィールディングは元からあまり好きじゃなかったけど、スカーペッタがウジウジするのが読んでてなんか沈む…
    そして、何かすっきりしないなあと思っていたら、次の話にまで解決が続くのだった……

  • もったいぶった書きかたでいらいらする

  • ★3.5

    このシリーズ、最初の頃はスカーペッタの視点で描かれ「私」と言う表現でしたが、『黒蝿』のころから第三者的視点になって、戸惑いを受けましたが、この作品では再び「私」に戻っています。それとともに、内容も、サイコ、オカルトチックな雰囲気が薄まっているようです。下巻はどうかな?

  •  前作で、とりあえずシャンドン・ファミリーという犯罪一族の最後の一人に片をつけ、壮大なスカーペッタ・サーガの第一部が終了した感があったのだが、それを裏付けるように、本書では、このシリーズが、また一人称視点に戻っている。時代や環境は変わったとしても、第一作『検屍官』のあの頃のように、スカーペッタをより強い軸にして物語を回転させるリズムとテンポに戻ったわけである。

     そして驚いたことに、前作で舞台となっていた冬のニューヨークから一転して、ケイ・スカーペッタはマサチューセッツ州ケンブリッジの法医学センターの所長に就任していたらしい。しかも小説の冒頭では彼女はドーヴァー空軍基地で研修中の身となっている。まるで前作までのシリーズを一気に断ち切って、新しい世界からすべてをやりなおしているかのように。

     そこに留守中の法医学センターに運び込まれた変死体と、失踪した副責任者の一報があり、ケイはルーシーとマリーノのヘリでの迎えを受け、ケンブリッジに飛ぶ。上巻が移動するまでの半日だけの描写。下巻が翌朝から一日くらいの時間しか経過していないという、時間密度の大変に高いストーリー展開にも関わらず、スピード感がまったくなく、重厚な時間の濃縮液のような心理描写と事件に関連する人々の説明に費やされる。もちろんただの説明ではなく、懐疑、懸念、不安、強迫観念などなどに絡められたケイ一流の細密に過ぎるくらいの関連付けが長々と行われてゆく。

     ぼくは、このシリーズが『黒蠅』以降、三人称で語られるようになり、猫の目のように視点を移すようになったとき、それはそれで悪くないと思ったことを覚えている。停滞した感のあるシリーズの活性化に繋がると良いかな、と期待感を抱いたものだった。話を巨大にしてしまい過ぎて収束できなくなった作者が、閉塞したストーリーを何とか打開しようとしてやむにやまれず採用した手法であったかもしれないが、それで何とか前作まで漕ぎ着けてきたのは確かである。

     しかしルーシーやマリーノやベントンの視点ですら語られてしまう三人称視点というものに最後までついぞ馴染むことのできなかったのも事実だ。これまでスカーペッタの視点から語られてきた彼らの側からの描写は、ただでさえややこしい人間関係の情念の部分にやたらに踏み込んでしまい、収拾がつかなくなったきらいすら感じられたからだ。ストーリーを淡々と語ることのできるタイプの作家ではないだけに、多視点での疾走感を完全に生かし切れたとは言い難く、むしろブレーキの種類を増やしたように感じられてしまうのが、前作までの欠点であったような気がする。

     いつか読者であるぼくにもブレーキがかかり、最近になってシリーズ読書を再開してみたという経緯もそんな印象を強くしているのかもしれないけれども。しかし、本書に至って、再開して良かったなという確信が戻ったのは嬉しいことだ。

     相変わらず過去のキャラクターを捻り回して事件の重要関係者に仕立てあげてしまうところは変わらないけれども、そのキャラクターをまるでこれまで知らなかった新しい特異な人物のようにして再登場させ、事件や物語を組み立ててゆくアイディアは並みでないし、そこに絡むいくつもの無関係としか思えない殺人事件がどれもこれも、いつもながら狭い世界に関連付けられてそれぞれのピースが巨大な地獄絵のようなパズルを完成させてしまうという、あまりに唐突ながら理詰めの展開には唖然とする。

     それらを今回はしっかりとケイの眼線だけで捉え語らせる、という手法の選択が、本来あるべき場所に戻ったかのような居心地の良さを感じさせた。今後も一人称視点での落ち着いたミステリーのシリーズとしてこのレベルでの謎と捜査手法の面白さを提供してくれるなら、ただでさえ低くないであろう人気の度合いは補償されそうである。少しほっとした、言い換えれば、個人的には大変回帰感に満ちた力作であった。

  • スカーペッタ、年齢を重ねたけれど、強気は変わらず。

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変死体(上) (講談社文庫)の作品紹介

スカーペッタが責任者に就任した法病理学センターがある街で、犬と散歩中だった若者が心臓発作で倒れ、死亡が確認された。だが、外傷のなかった遺体から、翌日、大量に流血していることがわかった。それは彼が生きたままモルグの冷蔵室に入れられたことを意味していた!緊迫の『検屍官』シリーズ第18弾。

変死体(上) (講談社文庫)のKindle版

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