タカイ×タカイ CRUCIFIXION (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.46
  • (31)
  • (117)
  • (166)
  • (20)
  • (2)
本棚登録 : 1374
感想 : 114
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062771672

作品紹介・あらすじ

人気マジシャン・牧村亜佐美の邸宅で発見された他殺体。奇妙なことにそれは、高さ十五メートルのポールの上に「展示」されていた-。牧村に投資していた実業家から依頼を受け、調査に乗り出した探偵・鷹知、謎に惹かれた小川と真鍋、そして大学教員・西之園萌絵の推理が交差する。絶好調Xシリーズ第三弾。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • どんな意図があって高いところに……と、犯人よりもそこが気になっちゃいます。
    想像を一生懸命巡らせていたのに、拍子抜けするような理由で、まんまと踊らされました。

  • Xシリーズは、講談社ノベルスで刊行が続いていたときに、途中まで・・たぶん、この『タカイxタカイ』くらいまで追いかけていた。しかし、S&Mから森博嗣に入った読者としては、V ⇒ G と世界が広がるにつれて、個々の作品の凝縮度が下がっているような気がして、もういいかな、と思ってフォローをストップしていた。
    今般、未読になっているXをコンプリートしようと思い立ち、順次読んでいる。
    本作も、ミステリとしてのロジック空間が構築されているわけではない。連続ドラマのように、小川と真鍋を巡る、ちょっとだけ非日常が降りかかる日々を、写実的な会話と、彼らのふわふわした思考で描くというライトなスタイル。

  • 終盤、真相に迫ってからの事実や動機なんてどうでもいいって感じ、まさに森ミステリィですね。あと永田さん、しこちゃんを彷彿とさせる良いキャラです。

  • 高さ十五メートル上の他殺体。その謎にいつもの探偵メンバー鷹知・小川・真鍋、そして大学教育の西之園萌絵が迫る。人間、思考、箱、予測、選択...どうして、どうして、どうして?でもそれも全部いつかはこの身と共に溶けてなくなる解凍品なのだろうか。あまりにも美しく鋭くクリアでシャープな存在の活躍は喜ばしいと共に、どこか遠く光る星を懐かしむような淋しさも含んでいる。

  • この巻は西之園萌絵が結構出て来る。
    忘れてることが多すぎて、思わず、S&Mシリーズを再読しないといけないじゃないかー、ということになりつつある。
    うーーーーーーん。

  • かつての危うさを若干想起させながらも大人な立ち回り方をする萌絵ちゃんが見れてよかった

  • 再読。Xシリーズ第三弾。今作では高い場所に掲げられた死体というのが事件の謎。いつものXシリーズメンバーに加え、途中からはあの萌絵ちゃんも参戦してくる。事件の謎は一見派手で分かりにくいが、トリックを説明されてしまえばわりと簡潔で簡単である。しかしその動機はやはり一筋縄ではいかないし、それは今までのXシリーズに共通の点ではないだろうか。小川さんと真鍋くんの会話がユーモラスでそれが陰惨な事件を中和しているように思える。

  • 今回は西之園萌絵がさらに多く登場。ゲスト的な位置で本格的に絡んでくるとまでは行きませんが、それでも事件に関して助言をする場面ではウキウキします。

  • Xシリーズの3。謎の構造がほどよくシンプルで、話そのものの流れも非常に読みやすい。真鍋君も小川さんもかなり冴えている。そして、私の非常に好きな別の森作品になぞらえたところあり。その意味を考えている。新キャラ、私は苦手なタイプ。


  • 小川・眞鍋・鷹知のXシリーズ第3弾。人気マジシャン牧村亜佐美の邸宅の高さ15mのポールの上に他殺体が発見。ηなのに夢のようでの高い所での発見や有里ナガル・鷲津伸輔・宮崎長郎、西之園の登場など他のシリーズとのつながりもある。最期の鷲津と西之園とのやりとりなど意味深な感じ。

全114件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森博嗣の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×